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何もかもが違うと思った日。

時刻は19:30前後。
仕事終わりに約束の時間まで1時間以上あったので、お腹も空いているしどこかでご飯が食べれないものか、とウロウロ探しておりました。

緊急事態宣言の中、
19:00でラストオーダーで終わってしまっているお店ばかり。

それでも1人で入りやすそうな、20:00までやっているこじんまりとした韓国風チャンポンandジャージャー麺屋さんを見つけたので、そこに入ることにしました。

死ぬほどビールを呑みたいと思ってはいたものの、このご時世だし、周りを見渡しても誰も頼んでいなかったので私も頼まずにいました。

途中で味変をしたいな、と思った私は、チャンポンとジャージャー麺が半分半分になっている粋なメニューをオーダー。

私に続いて夕食難民になっていたサラリーマンが数名入ってきては、ジャージャー麺を頼む人が多く、
やっぱりあの謎に黒いジャージャー麺が、ここに来る人には1番人気なんだろうな、とそんな事を思いながら、運ばれてきたジャージャー麺とチャンポンを交互に食べ進めていた時です。

従業員のナニジンか不明な彼女が、
そういえば、と言わんばかりに私以外のサラリーマン達に紙エプロンを渡し始めました。

「だよねだよね。ジャージャー麺黒いし飛んだら大変だもんね」

って。私にないのはなぜ?

私が黒い服を着ているから?

いやいや
飛んだのが見えるか見えないかの違いであって、黒いソース飛ぶ確率は皆んな一緒なのでは?


まーいいですけどね。
服黒いですからね。

とは思えど、
しょっちゅう洗うような服じゃないんだけどなぁ.....いるか入らないかくらい聞いてくれてもいいのになぁ....
(欲しいなら言えばいいのだが)

私の服にはチャンポンの汁もジャージャー麺のソースも何も飛んでいない事にしよう。
と、明らかに自分の服が黒いからという理由で紙エプロンを貰えなかった事を、自分の中で消化する事にしました。


すると今度は、従業員のナニジンか不明な彼女が、ジョッキに美味しそうなビールを並々と注ぎはじめました。

「え?頼めるの?だったら私も頼みたい。」
そう思ったのも束の間、
並々注いだビールのジョッキは
オープンキッチンになっていたシェフの元に運ばれていきました。


いやいや
いやいやいやいや。

あんたが飲むんかい。

まーいいですけどね。
もうジャージャー麺なんか半分も食べれずに残っているくらいお腹いっぱいですから。
ビールなんて飲めなくたって
家帰ってからゆっくり飲みますよ。

そうやって今見た光景を
自分の中で消化する事にいたしましたが、

チャンポンandジャージャー麺に紙エプロン
最後にシェフが飲んだ美味しそうなジョッキのビールまで
完全なる消化不良。


本日も皆様の心が豊かな1日になりますように。
なんて。

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