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私は何も知らないのかもしれない


このデジタル化の世の中で
私はまだ紙の本が好きです。

その中でも文庫本が好きです。

文庫本を好きな理由は明白かつ単純なもので
軽いし、嵩張らないから、というもの。

先日、本屋でずっと読みたかった本が文庫本になっている事に気づき、
2秒でレジに持っていった作品

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」


今話題にするのは恥ずかしいくらい有名な作品ではありますが

ざっくり言うと
イギリスで生活している筆者の方とその息子くんのお話です。

イギリスという国で長い間生活をしている筆者の方だからこそ感じる事や異国民との共存の大変さを
さらっとお話ししている印象を受けますが、
そこには笑いあり、涙ありで
さらには自分のアイデンティティについて深く考えさせられる大好きな本になりました。

そして私はこの方の息子くんの大ファンになりました。

私もイギリスで数年生活をした事はありますが、この本を読んで、
あんなものは何でもなかったんだと思ったし

そのあと色んなところに旅行をし
色んなものを見て来た気になっていたけれど、
ホントは表面の薄皮だけを剥がしただけで
中身には触れることさえしていなかったんだな
と言う気持ちになりました。

旅行と暮らす事は本当に違う。
以前自分でもそんなテーマでnoteした事がありましたが、
そんな事も再認識するきっかけの作品となりました。

久しぶりに本で涙を流したので記録です。




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