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書評 『大きな嘘の木の下で』 Part4「目的」「目標」「手段」について①

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「目的」「目標」「手段」の辞書的な意味 
「目的」実現しよう、成し遂げようとする目指す事例。最終的に到達すべきこと。
「目標」意図している事柄を達成する為に設けた目当てで、具体的に達するべきこと。
「手段」目標に到達する為に、取るべき具体的な方法。

著者の会社の「目的」「目標」「手段」
「目的」関わる人たちを豊かにする。
「目標」売り上げ1000億円、利益100億円。
「手段」メガネを販売する。世界的なアイウェアブランドを作る。

 著者は、
「目的」と「手段」はどちらもその行為にどこまで行っても終わりがなく、
達成できないという点で非常に似ているということを指摘し、

「目的と手段を履き違えたとき、会社は倒産に向かって走り出す」

「手段とはあくまでも目的に向かう為の、一つの手段であったはずなのに、いつしかその手段に囚われてしまい、気づけば本来の目的を見失い、手段が目的かされてしまうケースも枚挙にいとまがない」

といったことを教えてくれています。

また、自分たちがどんな時でも道に迷わないために「企業理念」を定め、
全社員に浸透させることの重要性も
教えてくれています。


これらの指摘は、「目的」や「目標」について以前から興味を持っていた私にとっては、とても興味深いものでした。

例えば、「目的」と「目標」の違いについては、私自身は理解しているつもりでしたが、人に説明してすんなり納得してもらえるほど深くは理解していなかったということを思い知らされました。

また、私は「手段」にはあまり注目していませんでしたが、
「手段」がいつの間にか「目的」になってしまうことの恐ろしさ、
そのためにチームがバラバラになる危険性について考えさせてくれました。

これらの気づきは私にとって大きな財産となりましたが、
私が現在携わっている教育に著者の教えを適応するには注意が必要ではないかと考えています。


つづく


Part4 ②

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