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鱧の天ぷら

2024年7月4日(木)

2,3日前の週間天気予報から比べて雨マークが小さくなり雷マークがくっつくようになった。気温も30度以上が続いて、これってもう夏の夕立を表しているんじゃないの。例年より遅く入った梅雨は例年より早く明けてしまうのか。

夏だと思ったら急に鱧が食べたくなった。今日から3日分の献立が決まったのが夕方で、買物に行ったら鱧の切り身がラスト1個でギリギリセーフ。おまけに半額。

鱧だけでは寂しいので野菜を何か揚げようと思って思いついたのがグリンピースだった。生のグリンピースがあればよかったのだが無かったので缶詰で。

鱧の皮の面に塩を振ってしばらく置いておく。

鱧を置いている間にグリンピースを揚げる。
一口分くらいのグリンピースを少し固めに溶いた天ぷら粉につけて揚げ油に静かに落とす。2~3分そのまま触らないでいると固まるので、固まったら裏返してもう2~3分揚げる。揚がったら引き上げて油を切る。

鱧の皮をペーパータオルで拭き、食べやすい大きさに切り分けてこれも天ぷら粉をつけて揚げる。

鱧の身はふわふわ。めんつゆを濃いめに薄めたものを天つゆにして食べた。


グリンピースのかき揚げ風の天ぷらはまあ少し豆の香りが弱いのは仕方ないが懐かしい。

グリンピースを揚げながらいろいろと思い出してきた。

思えば私にとってのおふくろの味といえば天ぷらになるのかもしれない。
子供の頃、両親と私と妹の家族4人で暮らしていた時、天ぷらは一大イベントだった気がする。
エビ、イカ、さつまいも、たまねぎ、かぼちゃ、れんこんといった定番から、竹の子、細切りしたさつまいもとたまねぎのかき揚げ、いんげん、グリンピース、輪切りにしたゆで玉子、短冊に切ったこんにゃくなど、こうして書き連ねてみるとよく母一人で揚げたもんだなと思う。
それだけ揚げると一日では食べきれないのだが、それでも翌日の朝には食べきっていた。
それがまた、父の好物であったことも思い出した。

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