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最古のタコ大統領と高い知能の謎に迫る

よく分からないがゆえにフラッと立ち寄ってしまうことありますよね。
こんな記事にふと目がとまりました。出所のNature誌記事も併せて。

要は、
従来より8千万年も古い3億3千年前のタコの化石がみつかり、大統領に敬意を称して「バイデン(厳密にはSyllipsimopodi bideni)」と名付けた、
という話です。

タコは「エイリアン(地球外由来生物)では?」というその説も完全に拭われてないほど異色な生物です。(元々の起源はゲノムを見たら想像以上に多く、ユーモアで触れたみたいです)

地球外かはともかく、無脊椎動物のなかで知能が一番高いというのはある程度定説になっています。
よく言われるのは下記の例です。

・瓶のふたを開ける
・貝や人が捨てた人工物を敵からの防御に使う
・スミによる目くらまし

結構生物学的構造も変わっていて、例えば下記とかは初めて知った時びっくりしました。

  • 心臓(3つ)や脳(中央+各足で9つ)が複数ある
    ※各足に神経が集中している個所があり脳的な役割を担っているという説

  • 大半が筋肉で出来ている

  • イカと違って足を失っても再生可能(しかも時には複数生え、90足以上のタコも存在)

  • 目の構造が複雑で人間に近い

特に1つ目は想像を掻き立てられますね。

神経が発達しておりある程度各足で自律的な動きが可能なのと、知覚面でも高い性能を持っているという研究発表もみかけます。ちょっと難解ですが、例えば下記の研究は詳細に、ゲノム構造と生物学的な特異性を解析しています。

ざっくりいうと、頭足類(イカとタコは同類です。今回のタコの化石も10本足)特有のゲノムが発現しているということです。

個人的に興味があるのが、「なぜこんな奇妙な形態に進化したのか」です。

冒頭の化石でさらに発生時期がさかのぼりましたが、もう1.5億年ほどさかのぼると、生物多様性を爆発的に生んだ「カンブリア紀」になります。
おそらくはこの時期に本当のご先祖様が誕生したと想像しています。

爆発的に生物多様性を生んだ要因については、酸素濃度の上昇など「気候変動」に伴ういくつかの説があります。

出所:上記記事より

ただ、上記絵を見ればわかる通り、1つ前のエディアカラ紀から巨大生物が見つかっており、多様性の兆しは見えていました。

そんな中でもう1つ面白いのが「眼の誕生説」です。この時代に眼を持った生物が誕生し、それが進化圧を一気に高めたという説です。

これについては、非常に面白い書籍がありミステリーとしての娯楽だけでなく、そこそこ納得性が高いので、ぜひ関心を持った方は閲覧してみてください。


先述のとおりタコは異常に眼が発達しています。つまり、これが彼らの知能発達に大きく貢献したのではないかと想像しています。

ただ、仮にそうだとしても根本的な解決になっていません。

「なぜ眼が誕生し、脳が複数あるなど奇妙な生物構造を有したのか?」

これも想像の域を越えられませんが、外部環境、特にその時代に宇宙線が活発に地球に浴びせられて遺伝子変異が生じたと想像しています。
また、奇妙な生態学的特徴も、当時宇宙から飛来したウイルスと融合した(つまり複数生物が合体)とすると論理的には一番しっくりきます。
融合というと非現実的に見えますが、実際我々の細胞内のミトコンドリアも、元々独立していたのが太古に取り込まれたのが定説です。

そして実際、カンブリア紀にウイルスが宇宙から飛来したという説も提唱されています。

もちろん科学的根拠は薄弱で、どうしてもロマン的な願望も織り交ざっているので、ジャッジは専門家による科学的見解に委ねたいと思います。

タコの研究を進めることで、いつか生物の誕生と進化の謎が解明されるかもしれません。

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