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宇宙ノオンセン県オオイタ!?

現在大分県の別府市で宇宙イベントが開かれており、ほほえましい様子が報道されています。
(なお、宇宙開発研究者間のシンポジウム自体はオンライン開催となったようです)

「宇宙人はいますか?」というのは、子供から聞くとやはり(サンタクロースと同じ感覚で)心が洗われますね。

ところで、今回大分県で開かれているのは理由があり、実は今県を挙げて「宇宙」を通じた活性化を目指した活動を行っています。

というのも、大分県は2020年にヴァージン・オービットという衛星事業会社とパートナーシップを締結しています。
この企業は、2021年に民間宇宙旅行を達成したヴァージン・ギャラクティックの関連企業です。
現時点では、早ければ2022年に大分空港から初の人工衛星打ち上げが行われる計画です。

実は国からも「宇宙港」として認定を受けており、例えばこちらのニュースをご覧ください。

要は、
2022年からの打ち上げ計画で、県の産業活性化にも5年間で100億円以上の経済効果がある、
という話です。

興味深いのは、後半に運営に関わる記載です。

国交省は2021年8月16日、大分県の要望を踏まえ、大分空港へのコンセッション導入に関する民間事業者へのヒアリングを始めると発表した。コンセッション導入の可能性や事業スキームを検討したり、課題を整理したりするのが目的だ。

出所:上記記事

宇宙を通じた活性化には、いわずもがな様々な民間織り交ぜた利害調整が必要で、この運営一本化の動きはとても重要と感じました。
国家規模で力を入れている宇宙産業への後押しもそうですが、同じく新政権で力を入れている「地方創生」という観点でも、先進的な取り組みになるかもしれませんね。

そしてつい数日前に、その大分港が宇宙ステーションからの帰還地点として検討中という追加ニュースも飛び込んできました。

このSierra Spaceは、2021年に事業独立したベンチャーで、発射は垂直型で帰還が水平型(通常の飛行機方式)という変わったケースです。

ここで言う「宇宙ステーション」とは、話題のISS後継を指しています。
ジェフ・ベゾスが出資するBlue Originとの共同開発で”Orbital Reef”と呼び、主に商業施設を予定しています。

ぜひご関心のある方は下記公式サイトでの発表をご覧ください。

その次世代宇宙ステーションから帰ってくる宇宙船は"Dream Chaser"と名付けられ、結構フォルムが格好いいので上記記事から帰還時のイメージ画像を1つ引用しておきます☺

出所:上記記事(Sierra Space提供)

何より大分県は、全国的に有名な「温泉」地域ですね。

宇宙からの帰還の疲れをとるためにゆっくりと温泉に浸る、いつかこんな宇宙旅行パッケージが組まれてそうですね。

こういった地方主体の取り組みが今後も盛り上がってほしいです。

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