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【告知】チャールズ・ブコウスキー『郵便局』の翻訳を出します

 チャールズ・ブコウスキーの古典的名作『郵便局』の翻訳を光文社古典新訳文庫から今月出します。
 思い返せば、僕の翻訳家デビュー作はブコウスキーの『勝手に生きろ!』(河出文庫)でした。『郵便局』はその『勝手に生きろ!』で描かれた、ちょうどあとの時代を扱っています。
 グレイハウンドのバスに乗って全米を放浪していた青年が、すったもんだのあげくロサンゼルスで郵便局に就職し、郵便配達夫や仕分け係として、なかなかの困難に直面する、というお話です。
 笑えて、泣けて、ちょっとほろ苦い、すごくチャーミングな作品になっています。
 この本を訳しながら、翻訳家としての初心に帰る気持ちがしました。そして、やっぱり自分はこうやって魅力的なお話を人に伝えることが好きなんだなぁ、と再確認できました。この幸福感を少しでも多くの方と分かち合えたらと思います。


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