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八十八面観音巡礼[室生寺]、近鉄三本松駅〜大師の道〜妙吉祥龍穴、室生龍穴神社

以前、法輪寺で見つけた「八十八面観音巡礼」

その中の一つ、室生寺を目指す。


今回は、近鉄の「てくてくまっぷ」
花の郷滝谷から大師の道・室生コース約12kmを行く。

これは、宇陀市のハイキングコースにも同じコースがある。



2024年3月16日 9時、近鉄大阪線「三本松」駅着。
次の駅はもう三重県になる。

初めての駅、無人、トイレ無し?

駅を降り、国道165号を東へ。
振り向くと、額井岳(大和富士)だろうか?

右折し、室生橋で宇陀川を渡る。

水神の石碑、
隣の文字が読み取れない。

滝谷川にかかる長瀬1号橋の手前、
分岐路を右へ、上りの山道へ。

流れる、

渡る。


獣除けの柵を開け、鍵を閉める。

流れる、流れる

ここは室生火山群、室生山地とも呼ばれ
約1500万年前の火山活動によって出来た山々が連っている。


この赤い土質、岩肌が綺麗。

またぐ、

曲がる。
分岐の先に案内板、少しわかりづらい

またぐ、またぐ。

登りつめた辺りから、少し道を迷い、引き返す。
てくてくマップの細かい書き込みを確認する。
案内板の印や文字情報が役に立つ、
案内板を右方向に、ポスト、ミラーがあり

左折、

「花の郷滝谷花しょうぶ園」

アスファルト道、

案内板が隠れている場合もあり、注意。

てくてく、


庚申さんか?

地図にはお寺の記号はあるが名前がない、廃寺か?

けっこう上がっている、昔話の舞台のような景色。

丁石、

砥取(ととり)の集落内、案内板の文字やマップが楽しい。
同じ人が描いているのだろうか?

少し早いが、山笑う季節、
トトリの地図も山笑う。

石碑いろいろ、

広い道路を横断して再び登り。

所々に丁石やお地蔵様があり、

左、室生山道

また、獣よけの柵
開けて鍵閉めて、

やっぱり、流れる

渡る、

西国巡禮供養塔、

指差し石碑、室生道。

サクサク、

息つぎの井戸

これは、弘法大師!

峠の茶屋跡

しばらく平坦な道
サクサク、

このお地蔵さんより、下り急坂。

途中、鬼の足跡案内板

寄り道、

どう見るのか?

戻り急坂、下る、下る。

急坂を下りきると、県道28号に出会う。

手前の案内板には、室生に伝わる龍神伝説
「九穴八海(くけつはっかい)」
「九穴」は3つの龍穴と6つの岩屋、
「八海」は5つの渕と3つの池、
を合わせて、そう呼ばれているとの事。

バス道と並走して流れる、

流れる、


しばらく歩くと

仙人の岩屋、ここも
「九穴八海(くけつはっかい)」

室生川の清流を渡り、しばらく歩く。


弘法の七つ井戸


やがて、室生寺の門前町へ出る。
11:45、バス停付近到着。

どこかで昼食を探すが、お店は数件は閉まっていて、
よもぎ回転焼き栄吉にて

ラーメン500円は、安くて美味しい。
よもぎ回転焼き100円。


切り盛りしているおばあちゃん、元気によく喋る。
テレビにも出演の案内あり、
店を出る時には、飴ちゃん(那智黒)を貰う。
ごちそうさん。


すぐに到着、

橋を渡る。
ゆっくり流れる。

室生寺

奈良県北東部にある室生。太古の外輪山に囲まれ、精進峰を主峰とする山並みからは渓流が室生川へとそそぎ、古来、水の神がおわします祈雨の聖地として崇められてきました。

室生寺HPより



受付にて
入山料600円
寶物殿、拝観料400円

寶物殿、参拝。

釈迦如来坐像、
十一面観音立像、
地蔵菩薩立像、
十二神将立像、

ガラス越しだが、近くで見ることができる。


授与所にて御朱印。

「八十八面観音巡礼」パンフレット、御朱印(各寺の授与所に備えてある散華型の朱印用紙)


仁王門



天神社

拝殿より天神社を望む、

この方向に龍穴があり、龍穴の奉拝所でもあるそうだ。
室生寺は水を司るオカミ(龗、龍を意味する)神を祀るミムロ(三室、御室、聖地を意味する)であったとの事。

龗(オカミ)は龍の古語であり、龍は水や雨を司る神として信仰されていた。「高(タカ)」は山の上を指す言葉である。

Wikipediaより




左隣には軍荼利明王の石仏、杉の枝が立ててあった。

ネットを探すと「民宿むろう」さんのブログには
閏年になる年(4年に一度)は杉塔婆を立て掛け、お祈りするそうだ。

庚申信仰の青面金剛像は
密教の明王像、特に軍荼利明王に通ずるものがあるそうだ。

凛々しい表情とポーズ、
中腰の感じが動き出しそうでワクワクする。
10本の腕のこの方、
どなたであろうと、すごくいい!

軍荼利明王は、密教において宝生如来の教輪転身とされており、さまざまな災いを取り除いてくれるという。一般的には腕を8本に表現されることが多いが、この「軍荼利明王石仏」の腕は10本。

歩く・ならHPより




弥勒堂、

金堂、


本堂には
如意輪観音菩薩像

全てが端正。

見上げる、五重塔
小さく美しい。




奥之院へ向かう途中
賽の河原だそうだ。

どうりで、
「子供のおもちゃがあった」と参拝の人の声


上りきると奥之院

途中、脇道を入ると

御影堂、
参拝。

七重石塔。


常燈堂(位牌堂)には
地獄絵、退色とブルーがおもしろい。

裏へまわると、この眺め


下りてくる途中、
高い位置から塔を見ると模型のような感じがする。

顔が無い。


門前には橋本屋、写真家の土門拳が定宿にしていたそうだ。

道路反対側に案内あり、左へ歩く。


途中の橋付近にも
「九穴八海(くけつはっかい)」

ただ、全個所の公式情報が見つからない。



而二不二(ににふに)神木
一本の木が途中からニ本になっている。
二にして、二にあらず。
(ふたつあるのに、ふたつじゃない)

而二不二(ににふに)
一枚の紙には、表と裏のニ面がある。
二にして、二にあらず。
(ふたつあるのに、ふたつじゃない)

さらに進んで室生龍穴神社の前を過ぎ、
まずは龍穴へ。

しばらくは車道を歩く。

吉祥龍穴への分岐、左折


林道を上り、途中

割れる!


そして到着、1:30

妙吉祥龍穴

室生龍穴神社を曽爾村方面に、県道28号線と林道を約30分歩くと、室生龍穴神社の奥宮(龍穴)があります。ここは、室生寺が建立する前から、雨乞を祈祷した神聖な場所であり、妙吉祥龍穴と呼ばれる風穴があります。

宇陀市HPより

下る、下る

流れる、流れる、

龍穴の前を、流れ

貯まり、流れる。

参拝。


近くにいくと滑りそうで、とても怖い。
赤い岩肌、
歩き初めの山道を流れる沢と同じ地質なのだろう。

室生龍穴神社のバス停まで戻る。


途中、住宅の壁面に
聖書の言葉「悔い改めなさい」

室生寺の前では「難問開門を授ける」

神様は
厳しいのか?優しいのか?

而二不二(ににふに)
二にして、二にあらず。
(ふたつあるのに、ふたつじゃない)



室生龍穴神社

室生寺よりも古い歴史をもつ古社で、水の神「龍神」が祀られている。奈良時代から平安にかけて朝廷からの勅使により雨乞いの神事が営まれた。室生の水神信仰は古代からのものであるが、龍穴神社がいつ建てられたかは不明で、龍穴神社が先にあり、室生寺はその神宮寺として建てられたとする説もある。龍神が棲むと伝わる洞穴「妙吉祥龍穴」は龍穴神社の上流にあり、古代から何よりも神聖な「磐境」(神の鎮座する区域)とされている。

宇陀市HPより

室生龍穴神社御由緒

祭神 高靇神(タカオカミノカミ)
配祀 天児屋根命 大山祇命 水波能賣命 須佐之男命 埴山姫命

主神高靇神は、
伊邪那岐大神其御子 迦具土神を斬り給へる時生れませる神にして、
水火を司るの威徳を具へ給ひ、晴雨を調節して 国土民生を安じ給ふ。

室生龍穴神社御由緒より

拝殿、参拝。
善如龍王社


本殿

伸びる、伸びる、伸びる。

外は明るい。

連理の杉、
而二不二(ににふに)

時間は、
2時過ぎ(にじすぎ)

バスは1時間に1本、2:22発。
少し待つ。



「水の流れと身の行方」

水の流れて行く先と、人の行く末とは
どちらもはかり知ることができないということだが、
龍穴の前を流れてきた水は、室生川に。
本日この後の身の行方は、バスに乗って室生口大野駅に。
それは確かなこと。

初めて歩いた道、無事帰れました。
ありがとうございました。






室生寺の十一面観音菩薩立像の似顔絵です。


八十八観音巡礼記はこちらに
●西大寺

●大安寺

●法輪寺






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