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【図解ホテル】脱・脱衣所

限られたホテル客室の
スペース活用について、

タイトルのとおり
「脱衣所」という場所を
固定でつくるのを
やめてしまうスタイル。

海外のホテルでも
よくみた気もするし

国内でもちらほら目にする
スタイルではあるので
今後のスタンダード的な要素として
整理する。

▼1.脱・脱衣所とは

そもそもの水回りの要素として
整理すると

・シャワー、風呂場
・トイレ
・洗面所、脱衣所

この3つの要素がセットになっているのが
わかりやすい3点ユニット。

古いホテルや
昔のコンパクトな賃貸住宅の
イメージがあるが少し良いものとして

→トイレ独立型
→洗面独立型

など、3点ユニットではない
構成を取るものも多い。

しかし、独立させても
トイレ自体がなくなるわけではないため
スペースとしては面積を食ってしまう。

脱・脱衣所とは
脱衣所というためのスペースは設けず
必要な時にカーテンや建具で
仕切ることで脱衣所を作り出す方法。

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▲脱・脱衣所イメージ

広く見せるために
水回りの仕切りをガラス張りにしたり
する方法もよくみるが

こちらの方が
開け放っているときは
仕切りがないために
広々と感じられる。

▼2.国内事例を2つ

先日みてきた、
・ザライブリー麻布十番
・三井ガーデン神宮外苑の杜プレミア
(三井ガーデンはこのプラン多いみたい)

この2つがまさに
このレイアウトをとっていて、
限られたスペースを広くみせていた。

こちらが簡易プランスケッチ。

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アクソメスケッチと同じイメージだが
洗面エリアが開閉建具で
仕切れるようになっている。

緑色で塗りつぶしている範囲が
ワンルームとして感じられる。

19㎡程度の空間だと
この少しの工夫で
部屋の広さ感が左右されたりする。

画像3

こちらも同様、
部屋の中央の点線部分が
引戸で仕切れるようになっている。

同じく緑色塗ってある部分は
ワンルーム空間。

画像4

廊下側から室内をみた写真

画像5

画像6

部屋から廊下側をみた写真(開閉)

綺麗におさまってる〜

▼3.脱・○○??

客室の中で
他に「脱」スペースできるものは
なにかあるのだろうか?

以前記載したこちらの
記事にも書いたように


脱・テーブル
脱・ベッド

という空間の使い方は
やれないことはない。

脱・トイレ
脱・風呂場

は同じような仕組みでは
さすがに整理しないので

ホステルのように
共用部に配置して
客室からはスペースをなくす他なさそう。

この記事を公開したところ

脱・廊下についてつっこまれたのでこれについては後日整理しよう。

たしかに脱・廊下大切な観点。


一つの客室という観点で
考えるとこのあたりが限界のようなので
客室同士や共用部との連携で
機能の配置やバランスをまた考えよう。

この記事も少し建築すぎたので
次は広げた観点でまとめようかと。

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