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第26椀 ヨモギのお味噌汁

初出:2016年5月10日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ: お味噌汁の作り方 美味しいコツ 私のこだわり

「ヨモギのお味噌汁」

今回のテーマは「私のこだわり」ということで、私がいつも使っているお碗について書いてみたいと思います。多くの方々はお味噌汁には「木へん」の「椀」を使うと思いますが、私は主に 「石へん」の「碗」を使っています。つまり陶磁器の食器です。木製でないと手に持ったり、口をつけた時に熱いのでは?と思われるかもしれませんが、実は使ってみるとそれほど気にはならないと思います。

私の地元の岐阜県東濃地方、とりわけ多治見市、土岐市、瑞浪市は昔から陶磁器が地場産業で一大産地です。実に多品種の陶磁器の食器を作っていまして、「汁碗」という商品はもちろん、「多用碗」、「一膳丼」、「小丼」などといった商品は、サイズや色柄も豊富で、お味噌汁用に使えるものがたくさんあります。私がいつも使っているものは「茶漬碗」という名前で売られていたもので、一般的なお椀の1.5倍以上の容量があり、たっぷりお味噌汁がいただけます。

私の地方の大衆食堂などでは、お味噌汁はお椀でも、豚汁は丼に出てくることが多いんですよ。沖縄の食堂でお味噌汁(みそじる)を注文しますと、普通にラーメン丼みたいなのにたっぷり出てくるんですよね~。それはそれは衝撃的です。

今回のお味噌汁は旬のヨモギを使って沖縄風を意識したお味噌汁にしてみました。沖縄のヨモギはフーチバーと呼ばれる苦味の少ない品種だそうですが、普通のヨモギの場合は、灰か重曹を使ってアクや苦味を抜いて使います。さらに卵を溶き流しますとヨモギの苦味を和らげてくれますよ。

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「ヨモギのお味噌汁」
出汁:昆布、鰹節
具材:ヨモギ、豆腐、卵
味噌:手前味噌


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