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ワインで学ぶ教養
ワインの知識がビジネスパーソン身につけておきたい教養として注目されてきている。「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」渡辺 順子(ダイヤモンド社)といった書籍がベストセラーとなっている。ここでは、ワインを学ぶことで得られる教養(リベラルアーツ)を考えてみよう。
昨今は、外国への出張がほとんどないが、コロナ禍以前には年に数回は海外へ出張することが多かった。そうすると、だいたいの場合、現地の方々との会食に行くことになる。海外へ留学していた経験があえい、英語が多少なりとも話せるとは言え、現地の方との会食では、話のネタに困ることが多い。会食では必ず出てくると言っても良いと思われるくらいワインが出される。このワインを話のネタにできれば、会話もスムーズにできるのではないかと思ったのが、ワインの勉強を始めるきっかけだった。日本ソムリエ協会が認定するソムリエとワインエキスパートがあるのを知り、受験してみようと思い立った。ワインと関係のない職についている一般のワイン愛好家でも取得ができて、ソムリエと同じぐらい箔のつく資格が「ワインエキスパート」だ。
ソムリエとワインエキスパートが試験突破のために勉強しなければならないのが、「日本ソムリエ協会教本」だ。
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世界26カ国のワイン産出国にプロフィール、それぞれの地方別の概要、歴史、文化、経済、気候、主要ぶどう品種、地方料理と食材、ワイン法と品質分類、原産地表示付きのワインなどの情報を幅広く網羅し、系統的に学んでいただけます。その他、酒類飲料概論、テイスティング、チーズ、ワインの購入、管理と販売、サービス実技など試験対策のみならずワインに携わっておられる方々の必読書としてご活用ください。
とあるように、ワインに関する知識が大量に得られるのは間違いないが、プラスして様々な教養の知識も得られる。例えば、ブドウの産地については、以下のようなことが書かれている。
一年のうちでは、四季があり暑い季節と寒い季節が訪れる「気温のサイクル」があることが望ましく、北半球では、北緯30度から50度、南半球でも南絲30度から50度の地域にほとんどのブドウ生産地が含まれている。
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ワインの産地は、緯度30度から50度にあるということだ。この知識があると、以下のようなセンター試験の問題もいとも簡単に解けてしまう。
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ワインの知識がある方なら、「③」が正解だと分かるだろう。このように、ワインを学ぶことで、リベラルアーツ「教養」を身につけることができる。今回は、地理についてだったが、地理以外にも、歴史、化学、生物、地学といった内容について学ぶことができるのがワインの勉強だ。
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