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やってる感だけのコロナ対応(1)

 政治家たちのコロナ対応には、やってる感を出すためだけの見せかけの対応があまりにも多い。

 そして、そのために、国民が犠牲になっている。

 少なくとも、国民は振り回され、大いに迷惑をこうむっている。

 (国民はよく暴動も起こさず、粛々と従っているものだと思う。日本人はなんとけなげな国民だろうか。)


 コロナウイルスについてはわからないことも多かったから、真剣に対応したとしてもそんなにうまくはいかないと思う。それはしょうがない。

 また、コロナの感染を抑えるためにいろんな規制を加えることが、外食産業や旅行産業をはじめ、経済的な困窮者を増やすことにもなるので、難しい判断が迫られる場面が多々あることもよくわかる。


 だから、その時その時でちゃんと真剣に考えて対応しているのなら、自分は文句を言うつもりはない。


 だが、真剣に考えもせず、ただただやってる感を出そうとする政治家の対応が多すぎるのには本当に頭にくる。


 ここまでで、何人もの政治家が頭に思い浮かんでくるのではないだろうか?
 以下、たぶん、あなたが思い浮かべた政治家も登場すると思うので楽しみに読んでほしい。


では、早速論じていこう。


学校一斉休校

 一番最初のやってる感だけ対応は、2020年2月の、学校一斉休校である。

 当時、専門家たちは学校の一斉休校は必要ないと言っていた。しかし、当時の安倍首相は、突如として学校の一斉休校を要請したのである。これは、コロナ問題について後手後手批判を浴びていた安倍首相が、指導力を発揮する様子を見せつけようとしたためである。

 一斉休校には、多大な犠牲が伴う。子どもが学校に行けなければ子どもは家にいるしかないが、そうなると共働き世帯は、親が会社を休まなければならなくなる。休めない会社もあるだろう。休めば収入に跳ね返る家庭もあるだろう。ひとり親で、必死に働いて子どもを何とか養っている家庭もある。いったいどうすればいいのだろう。卒業式もまともにできなくなった学校がたくさんある。子どもたちにはショックだっただろう。休校により、子どもには学習の遅れも出る。そして、貧困家庭・育児放棄家庭などでは、事実上給食が唯一の栄養源になっている子供もいるが、それが食べられなくなった。給食業者もダメージを受けた。そんなことは簡単に予想されたから、周囲は反対した(安倍首相に近い萩生田文部科学大臣も反対した)。しかし、これを利用して指導力を見せつけたいと考えた安倍首相は、一斉休校を要請した。

 もちろん、学校での感染の危険性が大きいことが予想されていたのであればそれは適切な対応だったと言える。しかし、当時のウイルスは子どもはかかりにくいものだったので、一斉休校が必要な対応だとは専門家は言っていなかったのである。感染者がほとんどいない県もあった。専門家は、一斉休校はデメリットの方が多いと言っていた。なのに、自分のリーダーシップを見せつけるためだけにこんな愚かな政策を実行した。

 2021年になってからは変異ウイルスも出てきて、こちらは子どもにも感染しやすいとされているが、2021年に学校の一斉休校は要請されていない。

 政治家の、こういうパフォーマンスのために、国民は多大な犠牲を強いられている。

 安倍首相は、当時、子どもを預けたり職場を休むのにたいへんな苦労をし、損害も被ったすべての国民一人一人に、謝罪と私費での補償をすべきだと思う。国民のことを思ってやったことならその必要はないが、自分のリーダーシップを見せつけようという自己利益のために身勝手にやったのだから、大いにその責任があると思う。

 

 次は、あの2人が登場します。

(2)に続く!



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