コロナについての疑問(3)

これは(3)です。まだの方は(1)から読むのをおすすめします。


新規感染者が月曜に最低で木曜に多い理由を正しく答えられるか?

 東京の新規感染者数について、毎週月曜は非常に少ない。その理由は医療機関が閉まっている日曜の翌日だからだという。そうか、日曜の翌日だから月曜は少ないのか。

 一方、新規感染者数は、月曜から水曜までは少なめで、木曜に多くなり、金・土もそれなりに多い。その理由は、検査の結果が明らかになるには3日程度かかかり、休日に持ち込まれなかった検体が、月曜にたくさん持ち込まれ、そこから3日経った木曜に判明する新規感染者数が多くなるからだという。そうか、3日かかるんだな。


これ、普通に納得できるだろうか?

この2つの説明が矛盾しているように感じないだろうか?
後者の説明が正しく、月曜にたくさん持ち込まれた結果が木曜にたくさん判明するなら、日曜に持ち込みが少なかった結果は、水曜に判明し、水曜に一番少なくなるのでは?でも、実際に一番少ないのは月曜である。
前者の説明が正しく、月曜は日曜の翌日だから新規感染者数が一番少なくなるなら、判明する感染者数が多くなるのは、検体がたくさん持ち込まれる月曜の翌日の火曜になるのでは?

 ???

 こういうのを疑問に思わず、なるほどと聞いている人は、恐らく注意力・思考力がかなり足りないと自分は思う。


 とはいえ、月曜に最低になるのと木~土曜に多くなる傾向は明らかであり、これには、明瞭な理由があると思う。土日に医療機関が閉まっていることの影響のはずであり、この2つの特徴を矛盾なく説明できるはずである。自分はテレビや新聞で、この一見すると矛盾する2つの説明がどう整合しているのかを詳しく聞いたことはないが、理由を知っている方は教えていただけるとありがたい(単純なことのはずなので、特に関係者はすぐに答えられるだろう。)。


休み中の外出自粛は有効か?

 連休などに、東京都などは何度か外出自粛を呼びかけてきた。多くの人が我慢して家にいることになったわけだが、やはり納得できずストレスをためた人は多かったと思う。よくわからないのは、平日、満員電車で仕事に行き、社内で多くの人と一緒に過ごし、食事なども一緒にしているのに、休み中に外出自粛を殊更に迫られることの根拠である(お盆の帰省についてはある程度理解はできる。)。

 根拠は少しは推測できる。例えば、平日は仕事なので人と接触するのも仕方ないが、休みの日は息抜きで不要不急なのだから控えることはできるだろうということである。しかし、平日の外出自粛については、テレワークは推奨されているものの、休日の外出自粛と同じくらい強い要請はされていなかったと思う。また、別の理由として、平日に仕事などで人と会う場合は決まったメンバーであることも多いだろうから感染経路もすぐに追えるが、休みの日は様々な人に会うので感染経路が追いにくくなるなどといったこともあるだろう。しかし、家族で、または親しい友達と2人などで、自分たちの車やすいた電車で外出するのは、密な満員電車や密集した社内で過ごしたり社員で一緒に昼食や夕食を取ったりするよりはリスクが少ないようにも思える。

 もし外出自粛のデメリットが少ないなら、感染リスクが少しでも減るようにするという点ではいいかもしれないが、実際にはデメリットは多いだろう。ずっと出歩けず連休くらいは少しは出歩きたい普通の人たちのストレスは大きい。出歩かないでいれば家庭でのけんかや虐待、DVも増えるだろう。気晴らしができず、人とも会えず、うつ病になる人も一定数いるだろう。また、レジャーやレストランなどを仕事にしている人にとっては当然ダメージも大きい。これについても、殊更に連休などの外出自粛を要請する理由(平日の出勤に比べて圧倒的に強くそれを要請する理由)を、テレビや新聞で見聞きしたことはない。

 しかし、きちんと根拠を示してくれれば、だいぶ納得感は違う。ぜひ説明をお願いしたい。(さすがにそれなりの根拠はあるのだろうと推測はしていたのだが、感染者数が決して下火にまではなっていないのにGOTOトラベルなどを東京都も含めてやるわけで、ますますよくわからなくなってきた…。もし、今考えたら外出自粛要請は不適切だったというのであれば、それはそれでちゃんと説明をしてほしい。)


(4)に続く!


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