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ぼくとNikon FEというカメラ

こんにちは、みしぇる(@crsa_photo)です。

前回の記事を更新してからというもの、世界の状況が誰も想像し得なかった形で変化してしまったことに戸惑いを隠せずにいます。
働き方が大きく制限された方や、不本意にも休業を余儀なくされている方々も多いかと思います。ぼくの会社でも本日から4/20(月)までの1週間強が自宅待機となっています。

コロナ禍の中、満足に外出もできず小さくないストレスが蓄積されているであろう日々をみなさまはいかがお過ごしでしょうか。

ぼく個人といたしましては、昨年文字通り休みなく様々なスケジュールをこなす中で後回しになっていた写真の編集や語学の勉強、居住空間の整理、新たな趣味の開拓などに、思いがけず生まれたこの時間を使うつもりです。noteの更新もそのような様々な活動のうちのひとつですね。
人との交流が半ば強制的に絶たれてしまい、様々な考えがアウトプットされにくくなり不安や焦燥といったネガティブな思考として自らの中に逆流してしまいがちな現在、このようなプラットフォームが多くの人にとっての救いの手の役割を果たすこともあるのだろうなと思います。そして、このようなツールが揃っている時代にこういう状況を迎えたというのもある意味では幸運とすら呼べるものなのかもしれません。

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さて、今回のnoteはもともといずれまとめてみたかった内容でもあり、こういう時期に更新することになってしまったのは完全に偶然でしかないのですが、ぼくの写真で少しでも誰かの心持ちに前向きな影響を与えられればと思います。

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ぼくが本格的にフィルムカメラを使い始めたのはデジタル一眼レフカメラを購入してちょうど1年後のことでした。

習慣的に写真を撮るようになってからフィルムカメラへの憧れは常にあって、チェキや写ルンですなんかのライトなフィルムカメラを使うことも時々はありましたが、当時好きだった女性とお別れをして自分のことに目を向ける時間とお金が自然と増えた結果としてフィルム一眼レフの購入を決意しました。

とはいえ学生の身分で多くの予算があるわけでもなければ、フィルムカメラの知識も皆無だったこともあり、とりあえずカメラのプロの意見を聞くことにしました。
そうして訪れたのが大阪・梅田は駅前ビルに軒を構えるツカモトカメラさん。このお店を選んだのもネットで評判を見たとかではなく、当時からぼくが愛読しているカメラ雑誌でもなんでもない情報誌にたまたま掲載されていて、しかも自宅からアクセスしやすかったというだけの理由でした。

お店に入るなりぼくは「ボディとレンズ合わせて予算3万円以下で、初心者でも扱いやすいフィルムカメラはありませんか?」とお尋ねしたところ勧めてくださったのがタイトルにもあるNikon FEでした。

この記事はカメラレビューではなく、あくまでもぼくが愛機について語るだけのものなので詳細なスペック等は読者のみなさまにお調べいただきたいと思いますが、少しだけご紹介します。

発売は1978年で、ぼくがこのカメラを購入した2016年当時で発売から35年あまりを経過していたカメラです。Nikon FMシリーズの兄弟機と目され、機械式・マニュアルのFMに対して絞り優先AEと電子式シャッターを搭載し、かなりシンプルな作りを特徴とするカメラで、まさに初心者にも扱いやすい機種と言えるでしょう。基本的には絞りを決めてピントを合わせてシャッターを切る、この動作だけで驚くほど素晴らしい写真を吐き出してくれます。
もちろんニッコールの高性能なレンズ群を使用できることも利点となりうるでしょう。

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この写真はFEを手に入れたその日、その足でそのままなにわ淀川花火大会へ向かって撮った最初のフィルムの1枚。いま思えばすごいタイミングで買ってますね(笑)でもお分かりいただける通り、初めて持つフィルムカメラでしかも夜を迎える薄暗い中でもこんな写真が撮れてしまうほどに簡単操作のカメラなんです。

こんな相棒と一緒にぼくはいろんな景色を見てきました。

学校での生活。

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旅行。

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夏の思い出。

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雨の日も。

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雪の日も。

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ポートレートも。

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地元の風景。

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大事な友人たち。

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ちょっとピンボケしていても愛おしいし。

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よく空を見るようになった。

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光に敏感に。

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このテーブルフォトは一番好きな写真のひとつだな。

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この夏でこのカメラとの付き合いも丸4年を迎えます。
このカメラと出会ってからぼくは写真にのめり込むようになっていきましたし、好きなものがかなり増えました。それは街や自然といった風景だけでなく、周囲の友人や写真を通じて出会った人たちも含まれます。そしてそれらを数多くのフィルムに焼き付けてきました。何度見返しても心を打たれるような写真たちがこのカメラから無数に生まれてきましたし、きっとこれからもこいつと一緒に素晴らしい景色に出会えるんだろうという確信を持っています。

悲しいことや嬉しいこともたくさんあって、そのひとつひとつがぼくを作りあげています。心から好きな人との別れはつらかったですが、それがなければフィルムカメラとの出会いも、そこから生まれたたくさんの好きな人たちとの出会いもなかったわけで、いまではあの別れは必要で正しいものだったと心から言えます。そしてこれは、ぼくの人生に起こった全ての出来事に対してぼくが感じていることでもあります。

きっとカメラなんてなんでもいいんです、撮れさえすれば。ぼくがこのカメラを選んだのは偶然だと思います。だけどぼくの手元にはNikon FEというカメラがやってきて、こいつとたくさんの思い出を記録してきた。その事実に何か意味があるとぼくは思っています。だってもうぼくにはこのカメラで写真を撮らなかった人生を歩むことはできないから。

新しい写真を撮りに行くのが難しい日々が続くいま、みなさんもご自身の相棒と歩んできた時間に思いを馳せてみてください。

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では、また。

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