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【インド旅】(1)旅の前準備について

拝啓、

僕は今、インドにいる。

自由気ままな大学院生活も、ついに残り半年。

来春から会社で働く僕にとって、この夏は「学生最後の夏」。

その貴重な時間の大部分を使って、僕はインド1人旅に出た。

約1ヶ月のインド旅に出るにあたり、自分の中で葛藤もあった。

24歳には24歳なりの忙しさがあり、

教授陣から毎週進捗を求められる研究、

友人たちと進めているプロジェクト、

自分で立ち上げた団体の運営…etc.

インド旅以外にも、この夏に出来ること、やりたいこと、そして、するべき事は沢山あった。

研究やプロジェクトは前に進めたいし、自分で立ち上げた団体に対する責任もある。

「今回は旅に出れないかも…っていうか、僕は今、旅に行っていいのかな?無責任なんじゃないか?」という責任感と、「それでもやっぱりインドに行きたいな…なんでか知らないけど、今インドにめっちゃ行きたい…」という好奇心が、自分の中で戦っていた。

でも、今、インド行きを断念したら、

自分で作った忙しさに甘んじることに慣れてしまい、この先の人生で、インドはおろか、長期の1人旅に出られなくなってしまうのではないか?

なぜか無性にインドに行きたいと感じるということは、僕は今、猛烈に「インドに呼ばれている」のではないか?

そんな予感と直感があった。

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結局、

「今、インドに行きたい」という自分の気持ち優先し、各所に「すいません、8月はインドにいるので、出来ません」と頭を下げて、インド旅に出ることに決めた。

インド旅前の葛藤を通じて、

僕が今後も継続的に長期旅に出るためには、「決意」と「準備」が必要だと気づいた。

ある程度の期間を1人旅に出るには、「チャンスがあれば行きたいなぁ〜」という気持ちだけでは足りなくて、「絶対に行く」という強い決意が必要。

普通に生きていると、新しいタスクを振られたり、次のプロジェクトが生まれたり、友人から遊びの誘いが入ったりするけど、長期で旅に出るにはそれらを断る必要がある。

「行ける時に行く」だと、二泊三日が関の山。決意がないと、旅の計画は忙しさに流されてしまう。

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そして、決意だけではなく、準備も必要。

関係者各位に旅に出る期間を事前に伝える。旅期間は旅に集中できるようにあらかじめ自分の分のタスクを完了させる、もしくは、余裕のあるタスク設計をする。

自分がいなくてもプロジェクトが回るようにチームメイトに必要な説明をあらかじめしておく...など。(まさか、これが俗に言う「根回し」というやつ…!?)

大それたことではなくて、気持ちよく自由に旅をするための前準備といったところか。

実は、今回は葛藤を乗り越えて「決意」は出来て旅程は死守出来たのだが、「準備」があまり上手く出来ないまま、旅に出てしまったなと反省している。

出発1ヶ月前に、突然「あ、おれ8月はインドに行くことにしたから、それ出来ないわ!ごめん!任せた!」と言われても、そりゃ困るよね…関係者の皆様には本当に申し訳ない。

これから社会人になったら、きっと、今よりもずっと多くの責任やしがらみに囚われることになると思う。

自分は、大きな事を成し遂げるには、責任から逃げる事は出来ないと思っている。

バリバリ働くつもりだし、オーナーシップをきちんと持って、これからも自分発でどんどん色々な事を仕掛けていきたい。

その生き方の中で、長期旅に出続けるために、決意と準備をしっかり意識しておくことが必要なんだな、と思った次第である。

決意不足だと、旅に出られない。

準備不足の旅は、周囲に迷惑をかけ、次の旅のチャンスを脅かす。

今後の人生で持続的に長期旅に出続けるためにも、とりあえず今回の旅に関して周囲に与えてしまったダメージは帰国後に挽回しよう。

………

などということを、インド・コルカタに着いてからも悶々と考えていた。

当然、旅に身が入らない。

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コルカタの喧騒の中を歩いているにも関わらず、どこか頭は東京の生活についてあれこれ考えてしまっている。

あのプロジェクトどうしよう。

あのメールに返信しなきゃ。

旅の便り、やろうかな、やめよかな…etc.

確かにコルカタの街を歩いてはいるが、雑念に邪魔され、街を見ることに集中出来ていない。

ヤバイぜこれは。

(続く)


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