#168 自分にしか解決できない課題への挑戦は「みんな」に協力を求めてはいけない
こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。
本日の木下斉さんのVoicyの放送で、課題ばかり口にするだけで行動しないやつは終わっている。重要なのは、「お前にしか解決できない挑戦はなにか」につきる。というお話をされていました。
また、リーダーシップがあるリーダーとは、他人とは違うことに気づき、他人とは違うアプローチを自ら先立ってやっていく存在、気付いた者の責任をみんなに知らしめて動いていく人間であると紹介されておりました。
この話を聞いて、今現在私自身が、自分だけが気づいている課題に対して自分なりのアプローチを進めている中で、ついつい周りにも気づいて動いてくれたらいいのにという甘えた考えにひっぱられてしまいがちのため、非常に耳が痛い気持ちと、『やっぱりそうだよな』という両方の気持ちになりました。
自分の課題を自分のアプローチで進めていく際の、自分なりの注意点とうまく進む時のポイントについて考えます。
〇自分が気づいた課題は「みんなの課題」ではない
人は興味がある情報だけ認知できる
人間は基本的に自分の興味の範囲でしか物事を認知できません。
多くの関係者と一緒に仕事をしている際に、それぞれがそれぞれの興味の範囲での情報を収集し共有することになると境界が広がり組織としての歪が生まれていきます。
弊社は以前は少人数のチームを組み、そのチームで仕事が完結していたために境界が生まれにくかったのですが、組織の成長に伴い仕事の細分化が進み、境界が生まれるようになりました。
みんなが認知できるわけではない
私は顧客に価値を提供する一連の流れ全体に関わっていたために、営業とエンジニアの仕事を横断的に把握していますが、ここ数年で入社された方は営業は営業、エンジニアはエンジニアとしての役割を担っているため、視点や興味の範囲が異なります。
また、仕事の経験値や能力の差によって、解釈できる情報にも差があります。10年選手と1年目の新卒では同じ情報から受け取れる情報は全く異なります。
能力があったとしても、忙しすぎるなどで、新しい情報を受け取れないようなコンディションの場合もあります。
そのような状況で、自分が認知した課題を周りも認知出来ると考えてしまってはいけません。が、ついつい自分が認知しているのだからみんなも認知しているだろうと考えてしまうものです。
同じ課題認識を持てていない状況では、解決策を探ることは困難です。
自分が気づいた課題を周りにも伝える責任はあります。しかし、理解されないことを嘆いたり、理解できない人に視座をあげてもらうべく理解を求めて説明を重ねるのもあまり意味がないということがわかってきました。
〇「みんな」に協力を求めると進まない
私は、みんなに自分と同じ課題を認識してもらい、みんなで一緒に課題に取り組みたいと思ってしまっていました。
しかし、今日の木下さんの放送を聞いて、自分で気づいた課題は自分にしかできないアプローチで進めていくべきだと腑に落ちました。
自分で課題を提起し、自分でアプローチを進め、変化を起こすことで周りは課題に気づけるようになります。
また、その変化を更に大きくするために、「次はこんなことをやっていくよ!」と周りにも説明し興味を持ってもらうことで協力してもらえるようになります。
「みんな」に説明するのでなく、個別の相手に対してその人が受け取れる情報で具体的な目的やアクションを伝え、具体的な助けを求めることが重要です。
自分の理解している課題をみんなが同様に理解してくれるわけではありません。
対象を「みんな」にしてしまうと、それぞれの理解が合わさって課題が一般化されてしまい、解決策もぼやけて結局何をするんだ?という状態になり何も進みません。
昨日、一般化のしすぎに注意、という記事を書きましたが、一般化によって主語が大きくなりすぎると人は動けなくなるなってしまいます。
個別の具体的な課題に対して、自分や協力してくれる一人一人に合った具体的なアプローチを見つけ進めていくことで、少しずつ変化を起こしていけるということを実感しました。
ということで、木下さんの放送にインスパイアされ、自分にしか解決できない課題への挑戦は「みんな」に協力を求めるのでなく、個別具体なアプローチを積み重ねていくことが重要という話でした。
さらに一人一人に個別に協力を求めていくことは骨が折れますが、それが出来なければ大きな成果は生み出せません。
頑張っていこう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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