#7 指示を出すのがマネジメントではないですよ
エンジニアメンバーとの1on1で「マネジメント難しい!!」という相談を受けた時の話を共有します。
若手エンジニアのチャレンジPJ
これまでは若手エンジニアのA氏にPM的立場である私からタスクをアサインし開発していただいていました。
経験は浅いが開発力のある優秀なA氏に今回はもう一人のエンジニアB氏をリードする2人体制の開発にチャレンジいただいており、PJ終盤で行った1on1で冒頭の「マネジメントは難しい!!」という相談を受けました。
チームで協調するのは難しい
話を聞いていると、「B氏から期待した成果物が上がってこないのに、的外れな実装の提案がきて困る」とのことでした。
PJの進め方を振り返りながらうまく進める方法がなかったかをヒアリングすると、「そのまま従うだけでよいくらい明確な指示を出すべきだった」という改善案が出てきました。
方法論の一つとしてはあり得るでしょうが、チームで協調して成果を最大化する方法としてはイマイチかと思います。
そこで、なぜB氏からの「的外れな提案」が出てくるのかについて一緒に考えてみました。
結論としては「適切に分解されたタスク」ではなく「様々なアプローチが考えられるタスク」を依頼したために互いの方針が食い違っていた。ということでした。
ゴールへの道筋を組み立てましょう
開発案件はざっくりいうと要件を満たすゴールとなる機能を実装することです。要件を満たす機能は一つとは限らず、ゴールに至るアプローチも様々なものが考えられます。
PJ開始時にA氏には方針を選択しB氏と方針をすり合わせて、適切にタスク分割して進めることをお願いしました。前半はいい感じでしたが、後半は方針が曖昧なままタスクを依頼する形になり「マネジメントは難しい」という状態になってしまいました。
マネジメントはチームが同じ方向に走れる状況を整備すること
1on1の中で「これまでうまくマネジメントしてもらっていたの本当にすごい!!」と言っていただき、今回のPJを通してA氏には良いマネジメントとは「明確な指示を出すこと」ではなく「チームが同じ方向に走れるように整備すること」というのを身をもって体験いただけたかなと思います。
ゴールへの道筋を立ててチームで方針をすり合わせながらPJを進めるの簡単なことではありません。しかしうまくマネジメント出来るとチームの助けになるので、A氏にも習得してもらえると嬉しいです。
1on1を通して、仕事の進め方を言語化させていただいたという話でした。
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