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24. チームスポーツに学ぶボトムアップ理論


こんにちは。コウです。

今回は畑喜美夫さんの
「チームスポーツに学ぶボトムアップ理論」
を紹介します。

畑先生は高校サッカー会の革新者として、ボトムアップ理論を提唱しています。広島観音高校では、ボトムアップ理論を用いて全国優勝の快挙を果たしました。

現在は広島の安芸南高校で監督をされ、4部リーグの無名だったチームを強豪校と呼ばれるまでに成長させました。
また、広島の震災の際、安芸南高校の生徒がサッカー部を中心に、「掃除隊」として活躍したことは大きくニュースに取り上げられました。

ボトムアップとは、
現場主導で動かしていく組織マネジメントのことです。

現場主導とは、スポーツでいうと選手主導で動くということです。
(プレーヤーズファースト)

最近では、テレビに取り上げられたり、企業が見学に来たりと大きな話題を呼んでいます。


内容


ボトムアップを実践していく上で必要なことは主に3つです

1.  個の強化
2. 仕組みづくり
3. 風通しの良いつながり

これらを通して究極には
監督がいらない、問題を自己解決できる個や集団へと成長することができます。

ここでは個の強化と、仕組み作りについて少し紹介します。


個の強化


ボトムアップを実現するためには、個の力が必要です。

ボトムアップ理論では個の強化のために、ファシリテーターという役割を集団の中に作ります。

ファシリテーターとは話を進める中心として、中立的な立場で周りの意見を引き出す役です。

リーダーの、
「こうしたいからこうしろ!」
という指示では、
それに従うなどして、深く考えなくて済みます。
しかし、
「これについてどう思う?」
と聞かれると
「もっとこうした方が良い」
など様々な意見が出ることになります。

それによって問題解決のミーティングが活性化してきます。

良いミーティングになるかどうかは、
リーダーがファシリテーターに徹するかどうかが重要です。

しかし、高校生がそんなことできるのか?という疑問があると思います。
畑先生はこの疑問に対して
できるから任せるのではなく任せるからできる
と考えるそうです。

上級生の姿をみて学んだり教わったりすることで、学年が上がるにつれて、良いファシリテーターになっていくそうです。



仕組みづくり 〜全員リーダー制〜


みんなが主役になれる仕組みです。

1年から3年まで70人いるとしたら70種類のリーダーが存在します。

ピラミッド型の組織マネジメントではなく、7人の円があって、その1人に10人ずつ付いているような組織のイメージです。

この方式をとることによって、先輩が仕事をサボって後輩に任せることが無くなります。
各グループで1年生がリーダーとして3年生に指示を出すこともあるそうです。
3年生の立派な姿を1年生が学び、次の年に先輩として活躍することも期待できます。

驚くことに安芸南高校では、メンバー決めもゲーム運営も全て選手が行います
一人一人が創りあげた集団だからこそ、意欲的に大きな成果を出すことができます。

自分たちで考えたことを実践できる仕組み作りこそが、選手一人一人の自律を促し、社会に出てからの活躍につながります。

すべては社会からの逆算で行なっているそうです。



最後に


ここではボトムアップの一部しか紹介していません。

僕自身畑さんのセミナーや講義を受けて、指導者として持っていた感覚が激変しました。

サッカーだけでなく、学生スポーツ界にこの理論が浸透すれば、子供たちがより意欲的にスポーツや問題解決を楽しめるのではないかと期待しています。

その成長を目の当たりにできる大人も幸せになると思います!


最後までご覧いただきありがとうございました!

ではまたヽ(^^)


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