万引き家族を観て 読書の秋も到来
みなさま、こんにちは。
今日は映画と小説の話です。
『万引き家族(是枝裕和監督作品)』を観ました。
前に見た時よりも、
なぜかとても感情が揺さぶられ、
胸に迫ってくるものが強くありました。
映画に登場する人物たちが、
私の知っている
あの人やあの子…、
と重なってみえて、
現実味が強く感じられたからかもしれません。
うまく考えや感想が頭でまとまらないので、
映画から繋がる世界にしばらく留まっていたいと思い、
『偸盗』を読みました。
芥川龍之介の小説です。
単純に、
万引き→盗む→偸盗
と連想したわけです(笑)。
この小説も以前に読んだことはあったのですが、
読み返したら、
これまた胸苦しい思いに入り込みました。
この二つの作品に通ずる世界観があるように思うのは、
私だけでしょうか?
『万引き家族』も『偸盗』も、
誰の心にも生じる
疑心や所有欲を
巧みに描いていると思います。
そして、
普遍的なテーマである、
愛や悲しみや痛みに触れています。
私はこの二つの作品の感想を書くことは、
到底できないと今は感じています。
でもこうして紹介したのは、
この二つの作品を通して、
傷を負った人の営みのことを思わずにはいられなくて、
これらの作品に触れていない人に
知ってほしいなと思ったからです。
映画を観た後の、
何とも言葉にできない心情に近い表現を
小説の中に見つけることができました。下記に引用します。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
少しずつ涼しくなってきました。
読書の秋の始まりの時に。
(20190918記載)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?