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2024年4月の記事一覧

リッカルド・ムーティは一体何が凄いのか 東京・春・音楽祭の「アイーダ」

リッカルド・ムーティは一体何が凄いのか 東京・春・音楽祭の「アイーダ」

東京文化会館大ホールで、ムーティが指揮するヴェルディの「アイーダ」(コンサート形式)を聴いた。

指揮:リッカルド・ムーティ
アイーダ(ソプラノ):マリア・ホセ・シーリ
ラダメス(テノール):ルチアーノ・ガンチ
アモナズロ(バリトン):セルバン・ヴァシレ
アムネリス(メゾ・ソプラノ):ユリア・マトーチュキナ
ランフィス(バス):ヴィットリオ・デ・カンポ
エジプト国王(バス):片山将司
伝令(テノー

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これぞ、新時代のベートーヴェン! 高関健/シティ・フィルの「エロイカ」

これぞ、新時代のベートーヴェン! 高関健/シティ・フィルの「エロイカ」

東京オペラシティコンサートホールで、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の定期演奏会を聴いた。

R.シュトラウス:楽劇「ばらの騎士」作品59、第1幕および第2幕より序奏とワルツ集
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 作品35
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

指揮:高関 健
ヴァイオリン:南 紫音

前回聴いた高関健とシティ・フィルのマーラー5番は酷評してしまった

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クラシック、私の10大事件簿

クラシック、私の10大事件簿

長年クラシックコンサートに通っているといろいろ事件がある。

ワイドショーネタにもなったサントリーホールでの聴衆乱闘事件の場にこそ居合わせなかったものの、私もそれなりの「事件」を目撃してきた。

今回はその中から10個、ご紹介したい。

1 コバケンの「わが祖国」で、聴衆が総立ち

2002年のチェコ・フィルとの来日公演で、十八番の「わが祖国」を指揮。

演奏後に恒例のスピーチがあり、サントリーホ

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