TikTokフォロワー1.8万人のPR業界志望学生が、編集インターンで挑んだ5つのこと【かくしごとの仲間のnote⑥】
こんにちは。かくしごとでインターンをしている跡見学園女子大学4年の工藤実柊(くどうみひ)と申します。
今年の夏からデンマークへ留学予定で、将来はPR業界に就職したいと希望しています。個人での発信の練習も兼ねて始めたTikTokアカウントは、現在1.8万人ほどフォロワーがいます。
今回は、かくしごとの学生エディターの中で、唯一「書く仕事」をしたことがない私が、インターンを通して取り組んだことを、5つの業務ジャンルに分けてご紹介します!
1.iPhone動画サークル
ショート動画の時代!ということで、「動画をiPhoneでサクッと撮影・編集できるようになりたい」と考えている大人が多いということで、かくしごと主催で「iPhone動画サークル」を立ち上げました。
開催頻度は月に1回。編集者を中心に大人から学生まで多くの方々が集まり、iPhoneのみで15秒〜30秒ほどのショート動画を制作するというサークルです。私は立ち上げから、企画や参加者集めなどを行う「サークルリーダー」として活動しました。
テーマは「トランジションを工夫してスターバックスのPR動画を勝手に作ろう」「TikTokで人気の音源を使ってイメージムービーを作ろう」「海でグラビアアイドルを魅力的に撮ろう」「テロップを入れてインタビュー動画を作ろう」「オリジナルのARフィルターを作ろう」など様々。SNSトレンドを取り入れながら、未経験者でも楽しく動画の一歩目を踏み出せる内容を意識しました。
編集者、ライター、写真家、デザイナー、広告クリエイター、PR、モデル、学生…etc。編集会社がハブとなって運営するサークルということで、集まる人たちも多種多様。同じテーマでも視点やこだわるポイントが違う動画が出来上がるので、第一線で活躍するベテランクリエイターが学生の視点に唸ったり、異業種の交流で刺激を与え合う様子が確認できたり、良いコミュニティを作れたと思います。
2.企業のSNS動画制作
動画サークルを始めた甲斐もあって、かくしごとでは企業から動画制作の依頼をいただけることが増えてきました。もちろん第一線で活躍するビデオグラファーさんが対応することも多いですが、企業のSNSアカウントにおいては「作りこまれた美しい世界観より、SNSのタイムラインに馴染む等身大のオシャレさ」が求められるケースもあり、そこで私が撮影・編集を担当させていただく機会も出てきまたのです。(なんと、お仕事でも、撮影・編集のほとんどをiPhoneで行なっていました。)
お仕事として動画をつくることは初めてでしたが、もともとSNS動画を見るのが大好きだったので、その感覚を活かして取り組むことはできたと感じます。クライアントをはじめ周囲の方々のサポートもいただきながら、結果、アカウントで最も再生されるリールを作ることなどもでき、動画制作業務の第一歩を贅沢な形で踏み出すことができました。
ちなみに、私がリールを作る上で最も意識した要素は、
・開始1秒以内に目を引くこと
・限られた秒数で訴求ポイントを伝えること
・最後まで見てもらうこと
です。
「当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、この3点を同時に成立させることは予想以上に難しく、苦労しました。最初は動画の撮影と編集のみ担当していましたが、最終的には絵コンテの段階から関われるようになり、企業が発信するたった数十秒の動画が、どれだけの方々が関わりながら投稿に至るのかという部分も知ることができ、勉強になりました。
3.キャスティング
「若い世代のリアルな感覚・アンテナ」が活かせるお仕事として、キャスティング会議への参加もあります。雑誌、WEBメディア、企業のPRコンテンツなどで、どのようなタレント、文化人、一般の方が出ると、自分の世代の心に刺さるか。大人の皆さんに、意見や情報をお伝えする仕事です。
キャスティングは企業、媒体、企画との親和性が重要なので、選定基準は都度変わります。知名度が高い方が良いこともあれば、知る人ぞ知る方の方が良いことも。インターンならではの無邪気さも忘れずに、プロの皆さんからアイデアが出尽くしてしまったときに、ダメ元でいろいろな方の名前を挙げたりもします。意外性があり、化学反応を起こせそうなキャスティングができるととても嬉しいです。
自分の知識やリサーチ力が問われるため、「こういう企画があるんだけどちょうど良い人いないかな?」と言われたときにすぐ答えられるように日々情報収集をしたり、とにかく人に会って話を聞いてアンテナを張るよう心がけています。
4.メディアへの出演
かくしごとは「裏方スタッフも表に出ていくべき」という考えがあるため、スタッフのメディア露出も積極的に行っています。
私自身も以前から、自分が前に立って活躍しながら制作の仕事もする人に魅力を感じていました。それはただ有名になりたいのではなく、表から発信するのと裏から発信するのにはそれぞれに利点があり、その境目を飛び越えられると思ったからです。
実際に、エンタメメディアの“Z世代座談会”に出演したり、採用メディアで自分の働き方を取材してもらったりする機会をいただきました。その中には100万PVを超えた記事もあったと聞きましたが、私が発言するときは、自分の経験や価値観に嘘はつかず、一方で編集の過程を想像して取り上げていただきやすそうな内容を選び、企画の的を射ることができるよう伝えることを意識していました。
メディアに露出する経験の中で、自分の確固たる軸はぶらさずに、柔軟に、多面的に、届けたい相手にあった表現をしていく力を身につけられたら嬉しいです。
表からでも裏からでも、発信することには変わりないので、振り幅を広く活動していきたいと思いました。
5.代表とのブレスト
常にいろいろな外部パートナーさんとチームを組んでいるので驚かれることもありますが、実はかくしごとはひとり会社。だからこそ代表と直接対話する形でブレストできる機会が多く、とても面白いです。(上下関係を気にせずに「意見を聞いてくれる相手がいる」という心理的安全性のある信頼関係のもとで発言できる環境はとても大事だと思います。)
ブレストでは企画や案件の方向性を考えたり、Z世代の視点から意見を求められることがあります。そのとき、私は、主観的な意見に加えて客観的な意見も発言するよう意識しています。
例えば私と同世代(Z世代)の意見を聞きたいと言われた場合、その世代を代表して自分の意見を伝えますが、必ず「自分はこう思うけどこういう人もいる」と別の側面からも考えて言語化するようにしています。
最近はZ世代という言葉が一人歩きをしてメディアが作ったZ世代の偏見が取り上げられることが多いですが、Z世代と言ってもタイプが複数あるため、それぞれの立場から例を出すことがとても重要だと感じています。
■終わりに
かくしごとなのに「書く仕事」を全くやってこなかった私ですが、上述のように雑誌やWEB以外にも様々な業務があるからこそ、広義での「編集スキル」をいろいろな形で身に付けられていると感じています。今後もいろんな案件に関われるよう、パワーアップしていきたいと思います!
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