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気づき #子どもの連れ去り問題

読書感想文のつづき

コリンP.A.ジョーンズ氏の本を読み直している。

じっくり読みなおしたいが、第六章 日本は”拉致大国”であり続けるのか
の中で、対策を挙げている最後の提言が、11月22日の提訴を控える中で、とてもとても響くものがあるので、先に紹介することとする。

8 親権は「親の権利」として復活させるべきである

タイトルの時点で、衝撃的な感動を覚える。

まさに、#共同親権祭り にて提訴する養育権侵害国家賠償請求事件における要は、親の権利侵害だからだ。

親の権利をあえて掲げつつ、そのリアクションへの配慮がすでに尽くされている。

共同親権などの法改正に関する議論において、「しかしそれによって、離婚後も親がやたら”権利だ、権利だ”と主張するようになるのでは」という懸念の声を時々聞く。・・・親が自分の子どもについて権利を主張することは、正常で当然のことであり、自粛・自制を求める方がおかしい。親が子どもについて権利を主張しなければ、誰がするのだろうか。親が子どもについて何かと権利を主張したとしても、役所が親に対してやたら「子どもの権利だ、子どもの権利だ」「親の義務だ、親の義務だ」と主張するより異常とは思われない。もちろん、世の中には自己中心的で子どもをダシに権利主張をする困った親がいることは否定しないが、子どもについて権利を主張する親が皆、株主として不当な権利主張をする総会屋のような人という前提で議論をするのはどうかと思う。

総会屋に例えるのも面白いが、結局は、日本に何が欠落しているのかというと、人権意識そのものなのだと思う。

今、共同親権を求め、立ち上がる勇気ある親たちは、初めて、人権のために行動する市民だと思う。これまで、公害、障害者、被害者、生命・身体の侵害含めた尊厳そのものを全否定されてきた方々のみがまるで許されているかのように、「人権」を訴えてきた分野を、ようやく、ふつうの人のふつうの暮らしの中で尊厳が傷つけられていることに気づき、声にする行動は初めてといえるだろう。親であることを否定されたところで、生きていけるし、恋愛もできる、仕事もできる、衣食住満たされて、幸せを感じることができるかもしれない。天寿を全うすることもできる。でもね。

愛するわが子と引き離されるということが、どれだけ人生に打撃を与えるのか、ということ、それが、どれだけ残酷な悲劇かということを知らなければならない。

共同親権運動は人権運動なのだ。

つづく

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