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本を「横に」読んでみる

こんにちは

皆さん普段本読みますか?

自分はここ一年で読書習慣がついてきて、呼吸レベル(大げさ)に近い頻度で本が読めるようになってきました。だいたい月に10冊行くか行かないか位で、一般人からしたら多い方だけど、読書好きからしたら平均位なのかなと思ってます。

読書のスタイルは人それぞれあると思いますが、僕は自らのサイクルみたいなのが確立してきたので、備忘録として書いておきたいと思います。



・縦に読む、横に読む


読書のスタイルは大きく「縦に読む」「横に読む」の二つに分けられると思っています。個人言語です。

ここでいう「縦に読む」とは、同じジャンルを深堀りしていくこと。
「横に読む」とは広いジャンルを網羅していくことです。


具体例で説明します。

以下は自分が1~2月に読んだ本の抜粋です。

謎本「罪と罰~」がエッセイなのかは置いといて…w


「縦で読む」型の読書家なら、例えば小説のみに焦点を当てて読むと思います。更に言えば、小説の中でも大体1つのジャンルを連続して読むのではないでしょうか?

「屍人荘の殺人」を読んでいる人は「容疑者Xの献身」「十角館の殺人」「medium 霊媒探偵城塚翡翠」を読んでいる可能性が高いハズです。要はミステリです。
(補足するとミステリの中でも本格派、サスペンス、クローズドサークル、日常の謎、叙述トリック、倒叙など、細分化しようとすればいくらでもできます。)

「パプリカ」を読んでいる人は多分SFが好きだから、「一九八四年」「電気羊」「新世界より」あたりを読んでいる可能性が高いのではないでしょうか?
(SFも細分化すればタイムトラベル、アンドロイド、ポストアポカリプス、ディストピア、ファンタジーなどキリがないです)

読書を面白いと思った場合、何かしら運命の一冊との出会いがある筈なので、それに近い作品を探して読むというのはごくごく一般的な行為です。「縦で読む」型は意図してそうなるのではなく、自然となるスタンスだと思います。



一方、「横で読む」場合は異なるジャンルを並行して読み進めます。

良く言えば視野が広まる。悪く言えば中途半端。この読み方をすることで、何が良いのでしょうか?


・一口に「読む」と言っても、ジャンルによって目的は大きく異なっている

僕は自身のあらゆる行動に対して目的意識を持ちがち(中二病)なので、本を読むときも「何が得られるのか」を考えてから読みます。

例えば、ミステリーだったら衝撃的なトリックで自分を驚かせてほしい。探偵のロジックを楽しみたい。
サスペンスだったら恐怖でドキドキさせてほしい。
純文学だったら、全く違う人の感情を地の文で読むことで共感性を高めたい。
SFだったらifの世界の体験を通して、現代で自然形成された自分の価値観を破壊してほしい。
学術書だったら知識・主張を読むことで好奇心を満たしたい。
ビジネス書だったら他者が失敗を乗り越えるさまを自分の血肉にしたい。
成功者のエッセイだったら自分を鼓舞してほしい。
一般に近い人間のエッセイだったら「普通」って何なのかを考えるきっかけにしたい。
ヤベー奴が書いた文章だったら狂気のエンターテイメントを味わいたい。

こんな感じで、読書といっても様々な楽しみ方があるわけです。意図して「横に読む」と、様々な角度でエンターテイメントが降ってきます。全部打ち返せるわけではないけど、結構楽しいです。

これは個人の感想ですが、同じジャンルをずっと追ってると飽きてしまうんですよね(読書だけに限らず)。最初に「楽しい!」って思った時の感動は徐々に薄れていって、だんだんと惰性で消化するようになってしまいます。慣れって怖いです。

だから、読む行為にギャップをつけていきます。作者を変え、ジャンルを変え、国を変え、時代を変え…
子供が見たもの全てに感動し日々をエネルギッシュに楽しめるように、読書する時も「自分が知りすぎていない」作品に飛び込み続けると、感動も楽しさも大きくなると思います。自分の感動の基準値を下げるということです。
(個人的に「幸せ=ギャップ理論」と呼んでいます)



・横に読むことのデメリット

あんまり感じたことはありませんが、「横に読む」ことのデメリットを考えてみたいと思います。

見識が広くなる代わりに浅くなる
これは「縦」型と比べた一番のデメリット(メリットでもある)で、トレードオフなので仕方ない面でもあります。
同じジャンルをずっと追っていた方が、そりゃ詳しくなるに決まっています。
ただし、これはそんなに大きなデメリットなのかな?とも感じています。ただでさえ読書というのは、漫画・映画・ドラマなど他のメディアに比べ圧倒的に情報量が多いエンターテイメントです。ならば、その中で多少1ジャンルについて浅くなろうが、一般的には十分詳しいといえるレベルになるのではないでしょうか?
更に言えば、1つの読書体験が過去の読書体験を補強するということはザラにあります。広く体験を広げることで、自らの思考は体系的なネットワークになるのではないでしょうか。あまり知らない分野でも類推することが可能となります。


疲れる
知らない知識に触れる時、疲れますよね。サッカー選手が腕力を鍛えるようなものでしょうか。
特に知らないジャンルの最初の一冊目は、面白さが良く分からなくて投げがちになると思います。自分もそうでした。特に論文に近い学術系の本は挫折しがち。
ただ、別に投げて良くね?とも思います。日本人は真面目なので、一度始めたことを辞めることが難しいらしいです(部活とかね)。でも、読書なんて娯楽に過ぎないんだから、つまらなかったら積んでおくかブックオフに売ればいいんですよ。
どうせ誰にも怒られないんだから。次行きましょう、次。



おわりに

以上、「横に読む」ことの提案でした。

こんなこと言って自分も読めてないジャンルが沢山あって、恋愛小説、雑誌、芸能、アート、料理、ファッション、占いとかが当たります。
なんにでも好奇心を持って行かなければなりませんね(自戒)

あとは読書数を多くすることだけが目的とならないように気を付けたいですね。あくまでも自分のペースで、楽しみながら読んでいきたいです。感想呟くみたいなアウトプットも継続しつつ。

皆さんもオススメの本あったら教えてください。多分なんでも読みます。

それではまた。


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