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AS SOON AS –April 1st Half–

はじめに

ナードマグネット須田さんリスペクト全開っつーことで、
「プレイリスト・ダイアリーズ」のフォーマットを丸ぱくりした日記を今年度からつけていきます。

俺にとっての音楽を聴くことは、日常の写し鏡だったりする。
文章や写真なんかより、その時聴いていた音楽の方が雄弁。

いつまで続くかわからないけれど、自己満ミュージックエッセイ始めます。





1日 台風クラブ/なななのか

 新年度。入社式があった。彼ら彼女らの今日のBGMは軽やかな門出の曲で然るべきだけれど、俺くらいのおじさんになると、こんな曲がちょうどいい。
 “針は錆びていま止った/過ぎた幾つもの時間が/海に飛び込んでゆく/よく晴れた日は雨になるだろう/同じ匂いの風が頬えぐる”
 花を散らしながら、春を邁進していきたいもんです。


2日 Earth, Wind & Fire/September

 情熱スリーのメール対決企画、わかってはいたけれど箸にも棒にもかからなかったでごわす。松原さんの「まつしまメール」怒涛の反町いじりが最高で、もうやめてくれ、、と思いながら聴いてたでごわす。己のメール供養として今日はこの曲ぞな。


3日 Tom Petty/Free Fallin'

 広島時代にお世話になっていた先輩が大阪の事務所に来ていて、少しだけ話をした。なんだか凄く痩せられていて心配になった。数年前一緒に仕事をしていた時はもっとイケイケな感じだったのに、プレッシャーとか、不安とか、いろんなものと戦って心身共に疲弊してしまったのかと邪推してしまう。歳を取っても溌剌といられるって大変だな。ローリング・ストーンズはすっげえや。広島にいた時、トム・ペティの訃報が流れた。その悲しみを朝礼のスピーチ当番の際に語ったのだが、みんなにポカンとされた記憶がある。そんなことを思い出して聴いていた。


4日 The Posies
/Flavor Of The Month

 仕事中、音楽好きの先輩がまさに口角泡を飛ばす勢いで「ポージーズ知ってる?マシュー・スウィート好きなら絶対聴いて!」とオススメしてきた。確かにちゃんと聴いたことないなと思い93年リリースのアルバムをチェックしてみたら、とてつもなく良いアルバムで感謝感謝なのだけれど、就業中にいきなり人に勧めるような音楽では絶対ないよなとも思った。


5日 Base Ball Bear /BOY MEETS GIRL

 夜、今泉監督のXにて、早稲田松竹で「リンダリンダリンダ」が復刻上映されることを知り、その瞬間、再来週の東京行きを決めた。「スーパーバッド」に続き「リンダリンダリンダ」までスクリーンで見れる2024年。Wilcoのライブも見れたし、こうして「死ぬまでに一度は体験したかったこと」が一つ一つクリアされていくと、目には見えない年輪みたいなものを感じてよくわからん感情になる。本当はブルーハーツの曲が聴きたかったけれど、サブスクにないので俺の中で「リンダリンダリンダ=な曲」を。


6日 カネコアヤノ /恋しい日々

 みんなが「いい!」と言いすぎているものはあえて避ける、という“激イタ厨二マインド”を未だに携えているので、この人はしっかりと聴いてこなかった。好きになるに決まってるのに。しかし、ひょんなことから完全に沼ってしまった。彼女の音楽性というか、人として放たれる神々しさに打ちのめされている。沼。毎日に彼女のことを考えている。YouTubeのおすすめは彼女のライブ動画で埋めつくされるようになった。恋か。バカ言え。気づけば10時からの一般発売、イープラスに張り付いてゼップなんば公演のチケットを確保していた。


7日 The Cinematics /Chase

 川崎が町田に敗戦。今一番負けたくない相手に、一番やられたくない形で敗れ、とてつもなく悔しい。イライラする気持ちを中和させるため、川崎戦を観る時はいつも音楽をかけているのだけれど、一点ビハインドで猛攻を仕掛けている時にこの曲が流れてきてピッタリすぎて笑ってしまった。その後はフットサルをしたり、プレミアを観たりと、サッカー漬けの一日を過ごす。


8日 Nirvana/Radio Friendly Unit Shifter

 昼休み、先輩がロッキンオンで「ニルヴァーナのベストソング企画」をやってることを教えてくれた。先輩のベストソングはコレらしい。そう言えばイン・ユーテロはしっかり聴いてなかったなぁ。と思いチェックしてみると確かにめちゃくちゃカッコいい。ネヴァーマインドとはまた違うリズム感。俺はガキンチョなので普通にアバウト・ア・ガールに1票を投じた。


9日 ハンバートハンバート/虎

 仕事終わりに友人とタイガース戦を観に行く予定だったのに、預かっていたチケットをものの数時間で紛失するというポンコツムーヴをかまし、穴をあけてしまった。こうしてまたひとつ情けないHPが溜まっていく。俺はお酒も飲めないので、この曲の主人公にさえなれない。


10日 Weyes Blood/Everyday

 仕事終わり「ブルックリンにオペラを」という映画を見てきた。正直あまり好みではなかった。レベッカ・ミラー監督とはず〜っと気が合いそうで合わない。劇中に出てくるJKの部屋にワイズ・ブラッドのポスターが貼ってあって、帰り道はこの曲を聴きながら御堂筋を北上した。


11日 Uranium Club/2600 - Lullaby

 一人暮らしを再開して、移動時間は減る!自分の時間は増える!などと夢想していたけれど、現実はそんなに甘いものではなくて、家事に忙殺されている。よって新譜を聴いたりラジオに大喜利を送る時間が削ぎ落とされる。よくないぞ。よくないスプリング。それでも新譜は絶え間なくリリースされる。おい、待て。移動中、なんとか摂取した新譜軍、なかでもこの曲が好みでした。


12日 Ben Kweller/Wasted & Ready

 祝!来日決定!Billboardキャラじゃなさすぎる気がするが、何はともあれ嬉しい。コレで3月からTFC→Wilco→柴田聡子→家主→オトダマ→カネコアヤノ→Cory Wong→Ben Kweller。という流れに。いやセンスありすぎやしねぇぇかぁ!!?(カゲヤマ風)


13日 Lana Del Rey/Without You

 コーチェラ1日目。いろいろと言われてるフェスではあるけれど、世界中の音楽好きが一つになれるお祭りってやっぱ最高だなと毎年思う。ラナ姫、マッチョマンが運転するバイクに跨り貫禄の登場。改めて、海外のエンタメには批評があるな〜と感じる。鳥肌が止まらんかった。いつか生で見たい。日本でワンマンやるとしたら、どのあたりになるんやろか。城ホや武道館はパンパンになるんやろか。


14日 Night Shop/Hello Take Me Anywhere

 髪を切って、帰り散歩していると後ろからPOPEYEが長年かけて作り上げた「シティボーイ/シティガール像」そのまんまのカップルがチャリンコで楽しそうに追い越していった。なんなん。そんな時、たまたまこの曲がプレイリストから流れてきてひたすらエモい感情に。その後、けたたましいサイレン音が鳴り、中津の狭い道を消防車が駆け抜けていった。日常。


15日 Red Velvet/미래

 仕事終わり、シネマートで「貴公子」という映画を見た。韓国のノワールではあるけれど、どことなくアメリカンなテイスト、というかklock worxみを感じた。主演は俺の人生のドラマ「スタートアップ」の室長。良かったけど、もうこんな怖い役はしないで欲しい。改めてこの曲、ドラマの挿入歌史上1番好き。


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