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永遠のテーマ 思春期の子供とのコミュニケーション問題1

Bonjour!パリ在住、日本語の声とことばのトレーナーゆうじです。

やっとやっとで、「声とことばの相談室」初めてのご相談です。祝!!

声うらないという、謎のサービスの説明からスタートしたせいか、なかなかご質問がいただけなかったのですが、初めてご相談をいただきました。

と言っても、待ってても誰も質問してくれないので、Facebookのコメントを無理やり相談ってことにしちゃいました。

やはりタイトル通り、皆さんの「声とことばの相談室」になるべく運営をしているので、このコラムはご質問をいただかないと成り立たちません。今回の記事を読んで、こんな感じでいいなら私も質問してみようかな、と思われた方は、是非お気軽にご質問ください。

では、声とことばの相談室、初めてのご相談はこちら


思春期のお子さんを持つ、パリ在住の女性の方のFacebookからのコメントです。

話し方って本当に大切ですよね。思春期に入ってきた長女なんかピリピリしてる時には何を言っても毒。。どう話したらいいの?と悩みますね。

僕は一度だけ彼女にお会いしたことがあるんですが、この方のFacebookは友達のみの限定公開だと思いますので、お名前をAさんとします。

思春期の親子のコミュニケーションの問題は永遠のテーマで、特に教育関係や心理学関係の方の解説がインターネット上にたくさん載っていますね。

僕は声とことばが専門なので、それらの意見とは違った見解を示したいと思っています。この永遠のテーマに果たしてどこまで切り込めるのか!

まずは一般論の整理から

子供の頃は、お母さんべったりだった子供が、思春期になると反発心が強くなり親子が不仲になることが良くあります。子供が親離れして、自立するための訓練として、子供の成長にとっては正常な事なんだ、と言われています。

そんなことは、子を持つ親ですから当然知っています。それで、さらに解決するためにどうしたらいいのか悩んで友達に相談したり、今だとインターネットで調べるんですよね。

そこで思春期の親子のコミュニケーションについて、僕も「教えて、google先生!」をしてみました。そこで出てきた記事の概要をものすごくざっくりまとめると、ようするに

「子供の話をよく聞いて、一人の人間として子供を認めましょう」

「愛情は必ず伝わるので、あきらめずにコミュニケーションの機会を絶たないようにしましょう」

「褒めましょう」

と言うようなことが書いてありました。

そんな記事を読んでいて、僕はなんだか悲しい気持ちになったんですよ。なんで悲しくなったのかと言うと、多分なんですが、世の中のお母さん達は、そんなこと言われなくても、わかりきっているんじゃないのかなー、、、って思ったからです。

わかっていても上手くいかないから悩んでいるのに、ネットで調べても知っているようなことが出てきてしまうんです。それで結局分かったのは、「私は子供のことを理解できない、ダメな親なんだ!」ってことだけだからです。

そんなこと知っているんです!でも、できないんです!上手くいかないんです!!調べてみたお母さん方の叫び声が聞こえてくるようです。

思春期は、子供が不安定な時期なのは百も承知で、それに付き合えない自分はダメな親なんじゃないかって思って、皆さん悩んでるわけなんです。インターネット上の一般的な記事を読んで、中には救われている方もいらっしゃると思うので一概には言えませんが、救われていない人たちもたくさんいるだろうなと思ったんです。

私の知るAさんも大変立派に責任感を持って子育てをされている方で、子供のことを心配に思っています。子供を思っているから悩むわけですよね。

やっと本題

「思春期の子供と親のコミュニケーション問題について」僕は声とことばを軸にして仕事をしていますが、声とことばはコミュニケーションツールとして非常に重要なので、コミュニケーションの専門家でもあるわけです。今回は、その辺の見地も加えながら、一般論とはまた違ったお話をしたいと思います。

まずは、思春期の子供の状況を理解しましょう。思春期の子供には、多大なストレスが加わっています。そのストレスは大きく2種類のストレスに分かれます。社会から受けるストレスと、身体の内側から受けるストレスです。

思春期の子供が社会から受けるストレスの正体!

自分の思春期の頃を思い出すと、もう嫌になるくらい思い出しませんか。理不尽に友達から無視されたり、好きな人に振られたり、踏んだり蹴ったりのうまくいかなかった子供時代のことを。

そりゃあ、時代は違えど、今の子供だって同じように悩んでいるはずですよね。イライラするはずです。

と、ここまでは、一般論と同じですね。ではここからが僕の考えです。

よく思い出してみてください。あなたは子供の時、たくさん悩みましたか?

もちろん、「悩んでいた」と思われたことでしょう。

では、大人になった今、悩んでいませんか?

もちろん、「今も悩んでいる」わけですよね。

つまり、社会的ストレスと言うのは、実は大人も子供もそんなに大差はないんです。

すべて順調そうな企業経営者の方にお話を伺っても、その人なりの悩み事はあるものです。僕は悩みと言うのは、人の持つ個性のようなもので、常に一定量の悩みを持つように人はプログラムされていると、思っています。だから、目の前の悩み事を解決しても、次の新たな悩みができてしまうんですね。

つまり、思春期の子供の悩みの原因の一つの、社会から受けるストレスと言うのは、年齢はそんなに関係ないということです。あなただって今からやりたくもない受験勉強しろって言われたら、ストレスでしょ。

さて、思春期の子供が社会から受けているストレスと、今あなたが社会から受けているストレスとは、そんなに大差がないということを話しました。

じゃあ、大差ないなら、なんで子供とのコミュニケーションがうまくいかないのかって、思われた方は大変鋭い方です。

次回は声の相談室らしく、思春期の子供は、大人とは違うストレスの感じ方をしているよ、特に声のせいでって、ところをお話したいと思います。

お楽しみに!!


声とことばの相談室では、声とことば・コミュニケーションに関する素朴な疑問、ご相談、随時受付中です。「腹式呼吸ができません」「声がよく枯れます」「友達と仲良くなれません」などなんでも結構です。ご質問・ご相談はコメント欄、または声とことばの相談室online shopの問い合わせフォームから。

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