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リゾートバイトで人生を面白がることに決めた②

①のつづき


シフトに関しては初め2日間だけ16-22時で、あとは朝6-9時、夕18-22時だった。
11日もあるんだから、どこか休みをくれるだろうと考えていた私は甘かった。
他の従業員の方に聞いたけど、少し前は暇だったけど今は忙しいと。全国旅行支援だもんね…

一緒に働く人も毎回少しずつ変わるので、私はなるべく積極的に挨拶しに行った。
そしてわからないことがあった時はその都度聞いた。
先輩が料理を運ぼうとしている時には、それを奪った。
今まで10年近く会社で働いていた経験が少しは生かされたと思う。


そんな時に新しく人が来た。
この短期間で私より下ができるんだと驚いたが、本当に人が足りないんだと思う。
40代くらいのおじさんだ。ちらっと聞いた話だと他にも仕事をしているらしい。指輪もしていたから結婚してるんだろう。
おじさんは私が新人だと知ってよく話しかけてきた。でも内心すぐいなくなる私に聞かないでくれー!と思った。
少し詳しく話していると「○○さんや★★さんは教えてくれるけど、他の人はあまり教えてくれない」と言う。
言わなかったけど「わからなかったら自分から聞けよ」と思った。
ちょっとぶっきらぼうな感じの人もいるけど、私の体感だとみんな聞けば答えてくれる人だったから。

その次の日くらいにまたほぼ新人だという学生っぽい女の子が現れた。
2日目くらいにはガンガン料理を運ばされていた私からすると、なんであんなのんびりしてるんだろう?というところが本音だった。
お姉さま方からすると若いからまだ料理運びはできないだろうとかそういう考えなのかもしれないけど、私の中で少しやきもきした部分はあった。
その子は見ている感じ指示待ちで、もちろん最初だからってのもあると思うが全然楽しくなさそうだった。


でも、女の子の姿を見たことによって気づいた。
自分で面白がらないと人生は楽しくないんだなって。
「面白がらないと」という言葉は「楽しまないと」という言葉よりも自分にしっくりきた。
おじさんもそうだけど、人のせいにしても何も変わらないし、自分で動かなきゃ楽しくない。



それに気づいてから、今まで以上に細かいことも質問するようにして、頑張って動くようにした。
そうしたら、ちょっと怖いなと思っていたお姉さんも私が聞く前にアドバイスをくれたりしてやりやすくなった。

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