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中途採用デザイナーに聞きました「NTTコミュニケーションズのインハウスデザイン組織ってどうなんですか?」後編

前編に引き続き中途採用によりジョインしたKOELメンバーによる座談会の内容をお届けします。後編は「働きやすさ」の話題からスタートです。


「自分が何をしたいのか?」からはじめられる職場

──働きやすさについてはいかがでしょうか?

田中 友美子:
思っていたよりは忙しいですけど(笑) やりがいはありますね。自分がやりたいことがあって、それが実現できる環境があり、大企業で想像しがちな理不尽さには今のところ遭遇したことがないです。
Go To Study(書籍や学習に向けた予算を与えられるKOEL内独自の学習サポート制度)はすごく助かっています。リサーチのために読む本は専門誌であることが多くて結構高いんですけど、すぐに購入して読めることで仕事の成果に繋がっていきます。それから、こえるゼミ(毎月開催しているKOEL内勉強会)もいいですね。同僚同士で教え合うとか、学び合うことがとても大切なので、KOELのような新しい組織の学びの入り口としてとても良い文化だと思います。

高見:
勉強の機会という意味ですと、社外の研修もかなり広い範囲でOKしてもらえますよね。オンラインのカンファレンスとか、業務の対象範囲が広いために制限が少ないのは助かっています。

冨田:
個人的にはプロジェクトのアサイン希望が比較的通りやすく、4つの職種の壁が高くないことが働きやすさに繋がっています。1年スパンでこういう経験を積んでいきたいので、こういうプロジェクトがあったらアサインして欲しい、というのをマネージャーに伝えておくと希望を考慮したアサインにしてもらえたりします。

田中 剛史:
pre-FLIGHTの文化(KOELではプロジェクト開始時にプロジェクトメンバー全員の働き方やモチベーションの相互理解をする場を必ず準備している)もいいですよね。
プロジェクト内で「どういう働き方がいいか」をきちんと擦り合わせてから始めるから、後々の行き違いを防止できます。僕の場合だと子供がいるので送り迎えや、急な体調不良の対応などが発生する可能性があるので、そういったことを事前にプロジェクトメンバーにお伝えできる場があるのは助かっています。

田中 友美子:
あと基本はフルリモートでありつつも、オフィスが2つあるのは案外よくて。KOELは田町と大手町の2箇所のオフィスが主な活動拠点になりますが、どちらに行くかをタスクや気分、集まるメンバーで選べるのが楽しいです。

最初のうちはまったくわからなかった社内の言葉

──NTTコミュニケーションズという組織の中でデザインの話をすることに難しさを感じるところはありますか?

田中 剛史:
いやむしろ、デザイン部門の人間が勝手に他の事業部の人に話しかけちゃっていいのが面白いですね。

高見:
私もデンマークデザインセンターを訪問してデジタルエシックス(倫理観)のグローバルリサーチをしようとしていた時、一緒に仕事をした営業の方がデンマーク大使館の知り合いを紹介してくれて、大変助かりました。プロジェクトでご一緒した事業部の方たちとの信頼関係を構築していけるのもいいですよね。

田中 友美子:
プロジェクトを進める時も、NTTコミュニケーションズ内での組織横断的な取り組みが多いのは意外でした。例えば営業の方も一緒にワークショップに参加してもらうことも多くて。そういう場面では、自分がどれだけ「デザイン語」を喋っていたのかっていうことに気付かされたりします。世の中にとってのデザインの現在の立ち位置が、実感を持って感じられて面白かったです。

田中 剛史:
僕は地方自治体の課題解決以外にも、データ×デザインの取り組みをデータサイエンティストの皆さんと組織間連携で進めようとしています。そこでは同じ「社内」で「日本語」で話しているはずなのにどうも噛み合わない、みたいなことがあって、難しさと同時に面白さも感じました。

共創する時に参加者の真ん中をみつけていくのはとても大事で、多様性の体現が求められるところです。みんなのインセンティブを嚙合わせることでワークしていくんですよね。

業界が変わってもインハウスで活きる経験

──これまでのデザイナーとしての経験が活きたと感じることはありますか?

田中 友美子:
Head of Experience Designという立場で多種多様なプロジェクトを見させていただいていることもありますし、常に総力戦なのでこれまでの経験すべてが活きています。そういう意味ではセーフティーネットがほぼ無い海外で、必死に築いた経験が今ここで活きていると感じられるのは嬉しいです。

高見:
まずICTから、家電、自動車会社まで、幅広い業界で特定のデザイン職種に捉われず、デザイナーとして経験してきたことは、NTTコミュニケーションズのようにクロスインダストリーでビジネスを展開している企業、OPEN HUBのような共創領域では特に活きていると思います。
あとこれは後から気付いたことですが、大企業のデザイン組織が企業組織の中でどう動いてきたかという「これまで」を自分の身をもって経験してきたことが、KOELのような新しいデザイン組織の「これから」を設計、考えて行く上でも役立っていると感じています。

冨田:
制作会社で培った、リスクヘッジだったりクライアントからの要件を整理する力はKOELでも同じように活かせていると思います。KOELはプロジェクト制で事業部をサポートしていますが、インハウスなので制作会社よりも近いところでデザインを活用していけますね。社内なので知りたい情報——例えばサービス戦略資料のようなものも得られますから、事業部が目指すところとユーザーが求めるもののバランスが取りやすいなと。社外からだとやりづらくて、もどかしくて募らせた思いが今生きているなと感じています。

田中 剛史:
ビジネスデザイナーとしては、営業から投資まで事業を構造でわかっているって結構大事だなと思っています。UI・UX・サービス・社会システムなど様々なレイヤーがあるなかで「この事業のこのフェーズにおいて、デザインのどれがどう役立つ?」みたいな見極めができるようになるからです。この点は商社にいてよかったなと思います。

好奇心がある人こそ輝く職場に

──今後挑戦していきたいことはありますか?

田中 友美子:
デザイン」がすごい速さで変化しているから、毎日模索しなくちゃいけない。もっといいやり方があるんじゃないか、という「もっと」を突き詰めていきたいです。過去の成功体験や、既存の成果物に囚われず、どんどんアップデートさせていきたいと思っています。全てのプロジェクトで、新しい挑戦をしている気持ちです。

冨田:
NTTコミュニケーションズはサービスの起点が技術目線であることも多いので、ユーザーに求められているものを形作っていきたいです。KOELの中の話でいうと、メンバーが増えたり、デザイン組織としての継続年数が経ってきたりしてステージが変わったよね、という話はあって。みんなが高め合っていける、今と少し先のKOELに合った仕組み作りをやっていきたいと思います。

田中 剛史:
ビジネスデザインって抽象的な言葉なので、押しつけとかこじつけ感のあるものになりかねないんですが、私たちが実現したい「愛されるデザイン」を考えると、そうでは無いよなと思っています。なので、KOELならではのビジネスデザインの定義を、事例と共に肌感覚を持って伝えられるようになりたいです。

高見:
まず素直に、より自ら、自分たちを誇れるようなデザインスタジオを創っていきたいです。そうすれば自然と社内、社外問わずに面白い人が集まってきたり、「社会に対して意義があるプロジェクト」が生まれてくると思っていて。そのためにこれまでの経験や今の自分として何が挑戦できるのかをずっと考えています。

──今回はたくさんのお話をありがとうございました!最後にKOELのメンバーを現在募集中ということで、皆さんの視点でどのような方にKOELをおすすめしますか?

田中 友美子:
チームワークを楽しめる方でしょうか。やはりサービスの公共性が高いので、チームそれぞれの視点・強みを合わせて取り組めると、より多くの人に響くものが作れるのではないかと思います。

高見:
あとは、剛史さんみたいな自分で自分の仕事を作っていきたい方にはうってつけですね。個人に裁量が結構ありますし、動き方に制限が少ないので。

冨田:
何についても「本当にそうなんだっけ?」と考えられる好奇心、健全な懐疑心をお持ちの方でしょうか。あとは巻き込んだり巻き込まれたりとかするのが好きだといいかもしれません。

田中 剛史:
好奇心はいいですね。攻める楽しさを知っている人、戦略的に仕掛けていくことを面白がる人も良さそうです。そんなふうに「答えを創っていく人」をお待ちしています!


中途採用のKOELメンバーによる座談会、いかがでしたでしょうか。4人の働きやすさや挑戦していきたいことに共感されましたら、KOELを選択肢のひとつにしていただけると幸いです!KOELではビジネスデザイナーUXデザイナーUIデザイナーデザインリサーチャーの4職種で募集中です。興味がある方はぜひ採用ページにアクセスしてみてください。

文:KOEL 池田 明加
編集・撮影:KOEL 福岡 陽

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