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Smart Me™ ユーザビリティテストについて|KOEL事例紹介 #1

Smart Me™というサービスのユーザビリティテストを支援した事例についてご紹介します。
手前味噌にならないよう、今回は実際にアプリケーションサービスの企画をしており、テストにも共に取り組んでくれた新入社員の菊池さんに、マイクをお渡ししてみました。どうぞ!

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はじめまして、菊池です!
私は「アプリケーションサービス部スマートワークスタイル推進室」という部署に所属しています。今年の5月に配属され、サービス企画の業務に日々邁進しています。
私たちは、2020年9月に「デジタル社員証 Smart Me™」というサービスをリリースしました。Smart Me™のユーザビリティテストの目的・内容や、実際に出来上がったプロダクトへの影響、さらに関わったKOELの役割などについてお伝えしたいと思います。

スマートワークスタイルとは?

スマートワークスタイル推進室では「多様・拡散・社員主体」な働き方へのシフトを促すようなサービスを、日々企画しています。働き方の多様化は、VUCAと呼ばれる不確実な時代を乗り切るための鍵だと考えているからです。
昨今、社会には答えのない問題で溢れかえっています。企業が従業員を一律ルールで縛り、画一的な方法ばかりに頼っていると、不測の事態に陥った際の対応に、多くのリソースを割くことになります。その結果、事業機会を逃すことも。
そこで私たちは、「会社が従業員を監視する」という発想を変えて、「従業員も会社の一部となって、自らを律する」ことを前提として、サービスを構築しています。そうすることで、多くの雑務から従業員を開放することができると信じています。

Smart Me™とは?

ずばり、スマホで使えるデジタル社員証アプリです。

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従来は、物理的なカードを首から下げて運用していたものをスマホに集約したことにより、企業にも従業員にもメリットがあります。企業側には発行コストの削減と、紛失時のセキュリティ対策効果のメリットがある一方、従業員にも、カードの常時携帯が不要になるだけでなく、 名刺のやりとりもデータ化できます。

ユーザビリティテストについて

・背景
本サービスは開発当初から、使いやすいアプリに仕上げるため、ユーザーヒアリングを実施し、洗い出した課題をもとにUI(ユーザインタフェース)を決めています。
しかし、開発が進むとともに、新機能が追加されたり、他社との共同開発にまで発展・・・出来上がったプロダクト全体を通しての、ユーザー体験を確認することが出来ていませんでした。そこで、社内のデザイン部門であるKOELと共に、ユーザビリティテストによる評価と、UXの改善を試みることにしました。

・結果と感想
結論から言うと、テスト結果の分析と、優先順位付けを経て、後述する5つの課題についてサービスリリースまでに改善することができました!
テストを通しての気づきとしては以下3点があります。

①アプリだけでなく、マニュアルなどのサービス利用に関わる全てを含めユーザー体験だと改めて認識できたことです。
文言や仕様を少し変えるだけでもUXを改善させることが分かったのは、非常に有益でした。

②ユーザーのリアルな声が聞けることで自信や、課題に対する危機感を持つことが出来ました。
開発側が気にしていない箇所でユーザーがつまづくことが多くあり、実際に観察しなければ気づけなかったと感じています。

③開発メンバーも巻き込んで議論することで、サービスへの反映を確実に出来る。
課題の分析と解決策について議論する中で「全員で同じ問題の解決へ向かっている」という一体感が感じられました。

実施内容詳細

本取り組みを社内で共有した勉強会の資料をご覧ください。

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こちらは実施したテストの目的と、内容です。
サービスをリリースする前に、本当にユーザーにとって使いやすいものになっているのか?を確認したい!という想いを胸に取り組みました。

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前述の通り、テスト結果の分析と、優先順位付けを経て上記5つについてサービスリリースまでに改善することができました。

社内勉強会の実施

ユーザビリティテストで得たノウハウを部内に共有するため、勉強会を開催しました。参加者は20名ほどでしたがするどい質問も飛び交い、大変有意義な時間になりました。先行事例から学び、デザインの手法を試みようとしてくださる方が多くいて、心強く感じました。
私たちも今後定期的にユーザビリティテストを実施し、よりお客様にとって使いやすいサービスになるよう日々改善していきたいと思います。

最後に、お知らせです

NTT Comのプライベートイベントを、今年はデジタル空間で開催します。「Remote World」において期待されるデジタル・コミュニケーションを創造する場として「スペース」「距離」「時間」の制約がないことが魅力です。
KOELのブースはもちろん、本記事でも触れたスマートワークスタイルゾーンもあるので、下記から覗いてみてくださいね! ※要申し込み。参加費無料。


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