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現状把握のない支援は支援にならない

この記事は1,485文字あります。個人差はありますが、2分〜4分でお読みいただけます。

今日はnoteの連続更新90日目です。noteのほかに、Voicy(音声配信)もしておりますので、併せてご活用いただけると理解しやすいと思います。また、noteの通知をオンにしていただけると記事が更新するたびに通知がいきますので、フォロー、スキ、シェアと合わせて通知オンもしていただけると嬉しいです。

連日、非常時の対応や心構え等について投稿しています。ご負担になる人もおられるかもしれません。そうした方は閲覧を避けてもらえればと思いますが、必要な情報でもあると思い書いています。特に、Xを中心に発信しているので(拡散力がもっとも大きいと思うので)、そちらもみていただけると有難いです。今回は「現状把握のない支援は支援にならない」をテーマにします。どうぞお付き合いください。


まずは現状把握から

よく支援現場では、「まずは現状を知ることがスタート」という話をします。現状を知らずに、自分の経験則からだけでものごとを判断しようとするのは、支援が支援にならずに、むしろ「自己満足の支援」にもなり得ます。

今ぼくは自分の子ども二人と一緒にいます。妻も仕事をしているので、妻が仕事の日には、朝昼晩の三食を用意します。だけれども、子どもが食べたくないタイミングで、食べたくない物を用意しても、あたりまえですが、子どもたちは食べません(ぼくの料理は食べなくても、お菓子はバクバク食べています)。

例えば、朝ごはんを食べた1時間後に「早めのお昼ご飯だよ」とか言って、手作りハンバーグを用意しても食べてくれないかもしれません。そうすると、「なんでせっかく作ったのに食べないんだ!」となるかもしれません。

でも、よくよく考えてみれば「いやいや、そんなタイミングで出したって食べないでしょ」というのは明らかです。現状把握が良くできていない中で対応をして、しかもそれがうまくいかない場合には、「なんで?」という感情が出やすいのかもしれません。でも、それは「やってあげているのに…」という感覚に近く、それは昨日の記事で書いた「サイコロジカル・ファーストエイド」では「避けるべき態度」とされているものでもあります。もし、まだ読んでいないという方がおられれば、下記よりお読みください。

実際の支援も同じです。現状把握が何よりも大切なのです。

今回の能登半島地震についても同様です。ぼくはTEACCHプログラム研究会東北支部という団体の代表も務めており、我々として何か協力できることがないのかも考えています。今朝も緊急役員会を開いたところですが、「まだ全容がよくわかっていないので、何が必要なのか、何は不要なのかを確認しよう。その上で、支部としてはすぐに動けるようにしておこう」と話し合いました。

サイコロジカル・ファーストエイドでは、大事にしている8つの活動というのがあるのですが、その中の2つは「現状把握をした上で、現実的な問題の解決をサポートする」というものです。

ぼくは、この記事を書きながらも強い無力感を感じています。それでも、自分の思いつきでの行動はかえって迷惑にもなるし、自分にできることをするしかありません。今日の夜には現地にいる仲間から、もう少し情報を教えてもらう予定です。

その上で、何か助けになる活動をと思います。今は、こうした情報発信くらいしかできませんが、何かあれば教えてください。できる限りのご協力を考えます。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

被災地で、発達障害児・者に対応されるみなさんへ(国立障害者リハビリテーションセンター)

防災・支援ハンドブック(日本自閉症協会)

災害時、発達障害の子どもの支援についての医療関係者へのお願い(内山登紀夫先生)

災害時の発達障害児・者支援エッセンス

#障害者を消さない (ヘラルボニー)

その他お知らせ

オンラインサロン「みんなで考える発達障害支援」

クラウドファンディング

▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?

セミナー情報

▼TEACCHプログラム研究会 第16回実践研究大会 in 東北・東京・熊本・鹿児島 「共に学び 成長する 熱い冬」

ぼくは仙台会場にいって、一丁前にコメンテーターというのをさせて頂きます!翌日にはTEACCHプログラム研究会東北支部主催でイベント「自閉症支援の未来会議 in 仙台」も開催しますので、2月10日(土)、11日(日)はご予定の確保をお願いします!

▼会員限定動画▼

これまで、会員の皆さんには限定のコラムや動画を配信してきました。現在下記のような動画を配信中です。閲覧にはパスコードが必要です。何度かメールでご案内しておりますが、もし会員の方で「パスコードがわからない!」という方はteacch.tohoku@gmail.comまでご連絡ください。

▼会員限定コンテンツ▼

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

▼その他▼

ここに記載した以外にも、東北支部ではさまざまな取り組みを今後もしていきます。会員の皆さんには、「今こんなことを考えています」というのもお届けしますのでお楽しみに。公式LINEもあり、会員以外の方もぜひご登録ください!定期的に情報発信していく予定ですので、「TEACCHって何だろう?」「興味はあるんだけれども、どんな活動をしているんだろう?」という方はぜひご登録ください!

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