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ベラゴアルドの世界に飛び込め


Noteで連載している『ベラゴアルド年代記』その一発目(続くと信じたい)となる『小鬼と駆ける者』を読み終えてコーフンしたワシは、昼飯もそっちのけで(すまない勢いで嘘をついた。パンをかじっている。以降に嘘は無い)この記事を書く。


2019年5月17日。
ある物語…… その序章とも言える作品がNoteに投稿された。
静かに投稿されたその作品の存在に気づいた切っ掛けは、遊行剣禅=サンのTweetだった。

『ベラゴアルド年代記 -序』
作者の名は ”ギ―”。Noteではこの投稿が最初のようで、過去作品は見当たらない。ファンタジーの香りがBIN-BINに伝わる表紙絵、そして冒頭文の語り口調……ワシはすぐに食いついて、読んだ。
大好物のファンタジー。クロニクル…年代記。壮大な物語の始まり…いや回想になるのだろうか? そんなワクワクをワシに投げかけてくる語り部(どうやらババアのようだ。ここでワシの評価は5億点を超えた)。

こりゃぁ続きが楽しみだ!

ワシはそう思った。
そう思ったはずなのに、フォローボタンを押し忘れ、その後なんやかんやあって、他の作品を読むことに熱中し、ベラゴアルドの存在が頭から離れ(ワシのバカ!)、2週間くらいの時が流れた。そんな愚かなワシの目に、たいらだデン=サンのTweetが飛び込んできた。

『小鬼と駆ける者』か。
先が気になる終わり方? 完結したということか。タイトルにも ”終話” とある。どんな作品なんだろう。作者は…………
”ギー” ?
あれ? これ少し前に読んだあの年代記、序章の作者=サン……!
ワシはすぐにNoteへと飛んだ。


マガジンはこれだ。

どうやら、ベラゴアルド年代記の最初のシリーズとして連載が進んでいたようだ。全10話。ほぼ毎日更新され、完結している。

ワシは読んだ。
ハイファンタジーの物語に興味がある人は、読んで損ナシ。文法に少しクセがあるのだが、それがまた味わい深くて好みだった。
めちゃんこ面白かった。
毎話異なるヘッダー画像もイイ。世界観がビシバシ伝わってくる。
(時間がなあ……)
という人は、まず1話だけでも読んでみて欲しい。

1話目はこれだ。


あらすじを書きすぎるとネタバレになるので避けるが、冒頭は以下のような感じだ。

とある王国領の、チョー平和な島が舞台だ。
だが最近…… あちこちの集落で ”子供がさらわれた” という噂が立ち始める。村の代表が話し合って手を尽くすが、一向に解決しない。むしろどんどん被害が広がってゆく。どうやら ”小鬼” の仕業ではないか、ということまでは調べ上げたが、対抗手段が無い。王国も助けてくれない。もう村民は諦めムードだ。だが、そこに一人の男…… ハイランダと呼ばれる戦士が静かに現れる。男は協力を申し出る。

今回の『小鬼と駆ける者』は、小さな島で起きる小さな事件だ。ドラゴンが火を吐くわけではないし、種族や国同士の大戦争も無い。だが、舐めて掛かってはいけない。甘く見てはいけない。敵の全貌が正確に掴めないなかでの計画。村民の感情。そして予想外の事態に発展してゆく戦い。恐ろしさがジワジワとワシ(読者)を襲いまくる。ラストは読んでみてのお楽しみだが、小さな島の話がベラゴアルド ”年代記” という看板に見劣りしない「この先」へと繋がる見事な形で締め括られている。

MAJIで早く続きが読みたい。

作者のギー=サンがどこまで書くつもりなのかわからないけれど、ぜひ続きを書いてほしい。

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