コドモタイム起業ものがたり

”子どもたちに自己選択・自己決定ができる力を身につけたい" このgoalを目…

コドモタイム起業ものがたり

”子どもたちに自己選択・自己決定ができる力を身につけたい" このgoalを目指し、2021年春、株式会社コドモタイムを起業します。こちらでは、コドモタイムの起業・その後の出来事を、正直に語っていきます。 https://www.kodomotime.com/

最近の記事

いきいきとした世界

写真のセオリーから外れていても先日の小学生に向けたオンライン写真講座(*)では、プロ写真家の講師も驚く秀逸な作品と出会った。 *詳しい内容はこちら        https://www.kodomotime.com/post/new-photographic-generation テーマ:「楽しい場所と怖い場所」                  撮影カメラ機種:お母さんのスマートフォン                    撮影者:小学3年生の女の子 この女の子は、「

    • 写真の神様はいつもそこに

      先月から、オンラインでの写真講座とインタビュー講座を始めた。 対象は小中学生。月2回の講座の様子は下記にまとめている。 https://www.kodomotime.com/blog 写真講座をする中で感じたこと、気付いたことを今日は書きたい。 誰もが生まれながらに持つ、創造的センス感染症の影響により、対面での授業を延期し、ひとまずオンラインでの写真講座を開催することにした。毎回課題があり、その事前課題に基づき子どもたちは写真を各々撮影し、コドモタイムに提出する。 それ

      • 14歳の教育疎開

        自分のバックボーンを話すのは気が引ける。 生まれ育った場所は好きではないし、今まで尊敬できる学校や塾の先生に出会ったこともない。特に学校という教育の場に希望や期待を抱くことを諦めてから、自立して生きることや社会課題解決のために働き活動することの意義は、社会人になって出会った大人たちに教えてもらった。 子どものうちから、それはできるだけ若い年齢のうちから、心惹かれ尊敬できる人に出会えることは本当に大切なことなんだと思う。 私はそれが25,26歳くらいだったから、あと10年早

        • 子どもに何者かになれとは言いたくない

          我が家のはなし立派な理想を掲げて教育事業をやろうとしているあなた自分の子どもをどんな環境で育てているの?と聞かれるかもしれないから(まだ聞かれたことはない)、我が家の話をしたい。 4歳の息子は、英語教育を行うインターナショナル幼稚園に通っている。地域の幼稚園に入らなかったのは、別に私たち夫婦がハイソで意識高い系だからではない。息子は言葉を紡ぐことよりも、絵・パズル・図形・ブロックなどで表現することが得意な子。親が考える常識や世間体にはなびかない。自分が納得したり、興味を持た

          カテゴライズされてない大人とは

          ある検察官の場合①先日、前職でお世話になった検察官Mさんに7年ぶりにお会いした。 私が働いていた団体には、裁判官・検察官・弁護士が数多く管理職・幹部として出向していた。国民と法を近づけるために出来た団体で、資力のない方への無料法律相談・民事法律扶助・情報提供・国選弁護人の報酬算定・犯罪被害者支援など業務は多岐にわたり、様々な法曹関係者の力を借りながら実務を運用していた。 私は広報を担当していたので、会社でもそうだと思うが広報はその性質上幹部や理事(会社なら社長・役員)直轄

          カテゴライズされてない大人とは

          感性が呼び起こされる時

          子どもの創造性に大人は到底かなわない少し前に、小学生数人に向けて、写真のワークショップを行った。プロのカメラマンに直接指導を受けられる機会。みんな意欲的に楽んで参加してくれた。 普段遊んでいる場所を、カメラを通して眺めて見る。小学生高学年だとスマホを持ってInstaをやっている子もいるけど、デジカメを日常使いすることはない。最初はカメラの機能やイメージと撮影された写真の違いに戸惑ったり、何をどう撮ればいいのかキョロキョロ、ウロウロしていたが、そのうちみんな撮影に没頭していっ

          感性が呼び起こされる時

          写真が教えてくれる素敵なこと

          まずは写真のクラスから開こうと決めた理由私が春から開く子ども向けの学び場では、子どもがWeb媒体の記者となり、様々な大人の現場へ取材・インタビュー・写真撮影をし、結果をWeb媒体で情報発信する。記者Workには、記事書き・写真撮影・デザイン・イラスト書き・校閲など様々あるが、その中からまずは写真を学ぶクラスを4月から開講する。 何で写真なのかというと、以下の理由がある。 1.カメラはボタンを押せば撮れるから   最近のデジカメは高機能で、誰もがカメラマン並みの写真を撮れた

          写真が教えてくれる素敵なこと

          地は大人、図は子ども

          避けては通れない問題ーデータで見る子どもの貧困ーこれまでの起業ものがたりで、書いていなかったテーマがある。 子どもの貧困の問題だ。 厚生労働省が昨年7月に公表した2019年国民生活基礎調査によれば、以下のとおりだ。 ・中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合「子どもの貧困率」は、18年時点で13.5% ・前回2015年の13.9%から改善は見られず、依然子どもの7人に1人が貧困状態にある ・世帯類型別では、母子家庭など大人1人で子どもを育てる世帯の貧困率

          地は大人、図は子ども

          子どもの時間は子どもだけのもの

          コドモタイムの事業のはなし去年は今までの当たり前がそうでなくなる年だった。今年も、その動きは続くだろうし、でも、自分で決めた「起業する、事業を軌道にのせる」、という目標は、絶対に達成する。 新年、そんな決意を込めて、今日は、コドモタイムの事業について話したい。 今年の春に立ち上げ予定の株式会社コドモタイム。その事業は以下のようなものを考えている。 「今までなかった’記者’として社会体験をしながら学ぶ表現の世界」をテーマに、多様な大人の仕事や活動の現場へ子どもたちが出向き

          子どもの時間は子どもだけのもの

          大人や社会に負けないでほしい

          国外から見た日本の子どもたちの現状を表すデータ2020年9月、ユニセフ・イノチェンティ研究所より、『レポートカード16ー子どもたちに影響する世界:先進国の子供の幸福度を形作るものは何か』が発表された。この内容について、報道でも大きく扱われていたので、目にした方も多いと思う。 報告書によると、日本の結果は以下だ。 ○身体的健康度は1位 *「生活満足度」(「楽しいと感じるような情緒や、生活への満足感や、繁栄しているという感覚」)と、15歳から19歳の10万人あたりの自殺率とい

          大人や社会に負けないでほしい

          生きづらい社会の片隅で

          子どもたちが生きづらさを感じる社会ーデータから読み解いてみるー今年の10月、文科省が2019年度の「児童生徒の問題行動調査」で発表されたデータ。 昨年度、 不登校が理由で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は18万1,272人と過去最多 いじめの認知件数は、61万2,496件と過去最多 小・中・高等学校から報告のあった自殺した児童生徒は317人 この調査結果を見ると、めまいがする。 もう、既存の学校制度は機能していないのではないか。 こんなにも多くの子どもたちが、学

          生きづらい社会の片隅で

          救うべくは子ども 守るべくも子ども

          2017年4月17日、自分の33歳の誕生日の数日前だったその日は忘れられない。 深夜の大学病院で主任教授に、「お子さん、腎臓を片方摘出しなければいけないかもしれない」と突然言われ、世界が暗転した。 私の他に付き添っていた夫や私の両親は絶句して言葉もないなか、 「何とかならないのか」「他の方法で救えないのか」「臓器とるなんてやめてほしい」 1人で必死に食い下がった。 だって、冗談じゃない。なんで私の子なの。どうして、くそったれがたくさんいる中で、どうしてどうしてこれから未

          救うべくは子ども 守るべくも子ども