社会保険労務士法人ワーク・イノベーション代表 一般社団法人こどもの未来につながる働き方研究機構 代表理事 菊地加奈子です。 このたび、人口減少時代における保育の多機能化~子育て支援・保育の職場環境改革~(日本法令)という書籍を上梓しました。これまでも社労士として執筆してきましたが、今回はいわゆる実務本よりも視野を広げて「保育」「子育て」「働く」ということついて考察してみました。 今回は執筆にかけた思いとこれからの社会への展望について書いてみたいと思います。 1.本の説明を
一般社団法人 こどもの未来につながる働き方研究機構では、こどもたちの未来のために社会で働き方を考えよう!プロジェクトを始動します。 背景保育・幼児教育の現場では、働いていたり子育てで疲れてしまった親に代わり、こどもたちが安心して過ごせる環境を提供するため、そしてその環境をより良いものにし、保育・教育の質を高めていくためにたゆまぬ努力を重ねています。しかし、そのために担い手である保育者が過酷な状況で働いていたら、そもそもの質の向上は望めません。 働いている親たちも、両立支援制
1.キャリアパスってどんなもの?処遇改善等加算の要件でもあるキャリアパス。キャリアパスとは保育園特有のものではなく、人が働く上での成長指標になり得るものです。組織の中で機能するもののように見えますが、個人として組織を超えたキャリアパスを自ら据えてもよいと考えられます。 ウィキペディアで調べるとこのような表記。 処遇改善等加算Ⅰのキャリアパス加算や処遇改善等加算Ⅱの副主任や専門リーダーといった新たな役職定義の存在も手伝って、キャリアパス=賃金制度と結びついた評価指標と捉えられ
社労士の私がつくった保育園8年前というと保育園を開園して1年経ったころでした。まだ補助金も何にもなくて、ほぼボランティアのような状態で、自分の子どもと地域の子どもと保育士さんたちの子どもを一緒に育てていました。小学生の娘が絵本を読んであげたり、急にお迎えが遅くなってしまったお家があれば一緒に夕飯を作って食べたり、何度も何度も採用面接に落とされるお母さんの涙に寄り添ったり・・・ 目に入ってきた写真では、当時3歳くらいだった三女が保育園の洗濯物を畳んでいます。ああ、あの頃は本当に
社労士として向き合ってきた保育現場の問題ニュースの報道があった時の私の最初の印象としては、正直「毎日のように受けている相談が事件として扱われた」という衝撃だった。同時に、あまりの相談の多さとそこで皆が訴えている「無力感」によってどこか感覚が麻痺してしまい、踏み込んだ行動が起こせていなかった自分自身に対する自己嫌悪と消化しきれない思いに言葉を失った。 改めて、これまで寄せられてきた相談と、逮捕報道の前である2022年夏、課題感を持って取り組んだ全国の保育士に向けて行った独自の
はじめまして。 一般社団法人こどもの未来につながる働き方研究機構代表、社会保険労務士の菊地加奈子です。これから社団メンバーと一緒に取り組みの様子や保育のこと、法律や制度のことなどを発信していきたいと思っています。 どうぞよろしくお願いいたします。 設立の経緯についてはこちら→ 熱い思いももちろんありますが、初めての投稿ではこの社団を通して何を実現したいのか、具体的に宣言しておきたいと思います。たくさんありすぎるのですが全部語り切れないので最初の目標を。 この社団で実現したい