見出し画像

梅雨を快適に過ごそう!〜気象病のお話①

さて、全国的に梅雨入りし、大人も子どもにも共通するこんなご質問を頂戴する季節になって参りました。

「雨が降る前になると、身体がふわふわしてしまう。」
「湿度の高まりと同時に、私も子どももイライラしがちで…」

と、いうことで、季節性のこのお話について、今日から解答をして参りたいと思います。


■いわゆる気象病・天気痛


天候によって体調が左右される。結構よくきく話です。「雨の降る前に古傷が痛む」なんていうのもかなり昔から言われていることですね。
それが様々な再現実験を通して「気象病」 「天気痛」といった名称を獲得したのはごく最近のこと。

この「気象病」は気圧の変化や気温差などが原因となって引き起こされる様々な症状の総称と言われています。梅雨時や季節の変わり目、台風の頃に特に起こりやすいものです。



■気象病の主な症状

そして、この様な症状が挙げられますね

・ めまい
・ 浮遊感
・ 頭痛
・ 身体が重だるい
・ 関節の痛み
・ 気分がふさぐ
・ 喘息発作やアトピー性皮膚炎の悪化
・ 循環器系疾患(心筋梗塞 脳梗塞など)

統一感があまりない、非常に多岐に渡って身体に影響を及ぼすもの。逆に紐づけられている感じもしない、ゆえに気象病という感覚がないものもあるかもしれませんね。

■そして、気象病の原因

気象病は、気圧・気温・湿度などの大きな変化によって、自律神経が乱れることが原因で起こると考えられています。その中でも気圧の変化による影響がとても大きく、気圧が低下する際に症状が出ることが多いです。

この気圧の変化を感じるセンサーは耳の「内耳(後に注意書きあり)」にあり、中でも前庭器官というところがその役割を担っています。ただし、全員が気圧に敏感に反応するわけではありません。人によってかなり感じ方が異なります。
私見ですが、気象病の症状が出やすい方は・・・ 「車酔いする」「船酔いする」という傾向もあります。内耳は平衡感覚を司る場所でもあるので、気象病になりやすい人が車酔いや船酔いしやすいことも納得ですね。

※ 内耳の前庭器官には気圧の変化を感知する場所があることが、マウスの実験によりはっきりとしました。(2019年1月)こちらの記事も是非ご覧ください。


■その内耳の詳細を。

まずは、内耳の場所を下のイラストで確認してみましょう。

※出典めまいナビ

三半規管と前庭は平衡感覚に関係しています。そのうえ前庭は気圧も感じとっているのです。気圧の低下により体がふわふわするタイプの方は軽い”天然の船酔い状態”と思っていただくとよいかもしれませんね。

内耳の血流が落ちると内耳センサー機能に悪影響が出ます。それが引き金となり自律神経が乱れて、「ふわふわ」や「イライラ」(交感神経が高ぶって機嫌が悪くなる) などの症状が表れます。大人だけでなく、もちろんお子さんにも。

■気圧の変化でふらふらしてしまう方への対処法

こんな方たちにオススメなのが・・・耳周りの刺激!お子様の場合であれば一番簡単なのは「みみまわし」
ズバリ、耳介を回すという簡単なもの。

① 親指と人差し指で耳介の真ん中をはさんで持ち、前後に3回くらいゆっくりくるくるくる

② 指で耳介を持ったまま外側にぐーっと気持ちのよいところまでひっぱる
(一日3回くらいでいいですよ)

また、こちらは明日アップしたいと思いますが、ホットタオルを使ってケアする方法もございます。

天気予報で雨が降りそうだなと思ったら・・・先取りで耳を温めたり、耳介をまわしたりしておきましょう。ちなみに血圧の高い方も、耳介を回すと安定する傾向がありますよ。


■…と、今日も熱く語りつつお知らせが!

東洋医学の面白さ、食の大切さをお伝えするセミナーを開催いたします!
身体の理解が深まると、日々の養生やケアがスムーズになりますよ♪


■お問い合わせ先・HPなどはこちら♫

『かとうよう子の子ども発達サポートセンター@note発信所』運営者・かとうよう子へのお問合せは、下記のHPや公式LINEからどうぞ!

■ワタクシの運営する治療室クリスタのHPです!

■インスタ・Twitterなどなど…色々発信しております!下記のSNS一覧、ぜひご覧くださいませ♫


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?