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ぼくたちは、ドーナツ屋じゃない!こどもカンパニーが目指した食育の形

こどものプロがつくる会社「こどもカンパニー」では、学校の先生の声かけをヒントに、子どもの野菜嫌いの悩みを解決するプロダクトを開発しました。それが、食べられる食育トイ「なんのドーナツ?」。「野菜を食べなさい!」ではなく、「なんのドーナツ?」から始まる親子の会話を通して、子どもが野菜と仲良しになるきっかけを作るドーナツです。

今の「なんのドーナツ?」に辿り着くまで、試作回数なんと1,000回以上!

前回のnoteでは、野菜ドーナツ第一弾ができるまでをお届けしました。


しかし、ぼくたちはドーナツ屋さんではありません!

こどものプロがつくる「こどもカンパニー」だからこそできることを考えました。今回のnoteでは、「なんのドーナツ?」が食べられる食育トイになるまでの舞台裏をお届けします。

味のグラデーションを表現した3STEPドーナツ


ドーナツをどうやって、子どもの好き嫌いの悩みと結びつけていくのか。

ここで、”こどものプロ”の出番です。

こどもカンパニーには、現役の教員をはじめ、元教員や保育士など”子どもと関わるプロ”がいます。子どもたちの好き嫌いの悩みを解決するアプローチについて、今まで学校現場で培ったノウハウを生かして、アイデアを出し合いました。

まず考えたのが、野菜の味の濃さやドーナツの大きさで段階を分けた3STEPドーナツ

苦手なことに挑戦する時には、スモールステップで取り組むことが有効です。そこで、ちょっとずつ苦手な野菜の味にチャレンジできるドーナツを考えました。

最初は「野菜ほんのりタイプ」で小さな成功体験の場を作る。そして、「おいしい!」「これなら食べられそう!」と自信を持ったところで、「野菜を感じるタイプ」に挑戦する。味と大きさを分けて、3タイプを用意しました。


実際に試食をしてもらったところ、

野菜の味も程よく感じるおいしいドーナツでした。野菜の味を隠すのではなく、生かしているところが素晴らしいと思いました。

と、ドーナツの味がとても好評でした!
そして、子どもの野菜嫌いの悩みを解決できそうと感じてくださった方も。


嫌いな野菜でも気にせず食べられたことに本人がとても喜んでいました。「これからも色々チャレンジしたい!」と言っていたので楽しみです。

味よりももっと大切なこと、それは”体験”


ただ、一方で、次のような意見もありました。

喜んで食べていたのに、中に入っている野菜を伝えると、「だまされた!」と不満そうにされました。

「実はほうれん草が入っているんだよ」と言うと、それまではパクパク食べていたのに「もー食べない!」と手を付けなかったです。

「野菜が入っていることを隠して無理矢理食べさせられた!」と子どもたちが思うようでは、あまり意味がないということが分かりました。


本当に大切なのは、子どもが「野菜を食べられた!」ということをポジティブに記憶できる体験だからです。



では、子どもたちがワクワクして食べられるいい工夫はないだろうか。


学校での子どもたちの姿を思い返してみると、そこにヒントがありました。給食の食べ残しが少ないクラスは、先生の声かけがとても上手。

スポーツが好きな子には、
「大豆を食べたら筋肉がついて、足が速くなるんだよ」

お肌が最近気になるおませな子には、
「トマトを食べると、お肌がキレイになるんだよ」

などなど、子どもに合わせて野菜を食べたくなるような声かけをしているのです。

味は同じはずなのに、先生の声かけをきっかけに、苦手な野菜に挑戦する子どもたち。

ちょっとした声かけの違いで、子どもは変わる。

これこそが、子どもの好き嫌いというテーマに向き合っていた中で、私たちが辿り着いた一つの答えでした。

また、

先生や友だちに「すごいね!」って言われるのがうれしくて、苦手な野菜に挑戦する子。

「これ、おいしんだよ!」と友達がおいしそうに食べるのを見て、「食べてみようかな」と思う子。

友だちとおしゃべりを楽しんでいたら、いつの間にか苦手な野菜も食べられた子。

こんな子どもたちの姿も。

先生の声かけや友達との交流をきっかけにして、楽しい会話が生まれ、野菜を食べる体験がポジティブになっていくのです。


親子の楽しい会話が生まれる「なんのドーナツ?」


野菜を食べる体験をポジティブにする、そう考えて生まれたのが、親子の楽しい会話が生まれるドーナツ「なんのドーナツ?」

「なんのドーナツ?」という問いかけから始まる親子の会話。「なんの野菜が入っているんだろう?」と、まるでクイズを解くように楽しみながら食べることができるのが特徴です。

さらに、ドーナツとセットになっているシールパズルを活用することで、食べたことへの達成感を味わえるような仕掛けも。”こどものプロ”のアイデアを生かして、学校のノウハウがギュッと詰まったドーナツになりました!


同封のシールパズルを使えば、食べられた野菜が見える化されて、達成感につながる!
”こどものプロ”のノウハウが詰まった声かけリーフレット


こどものプロ×パティシエが開発した「なんのドーナツ」ぜひご賞味あれ!



パティシエが味と栄養のバランスをこだわり抜いた最高に美味しいドーナツ

そして、こどものプロが考えた親子の会話を楽しむ体験デザイン

子どもたちの野菜嫌いの悩みを解決するために、試行錯誤を重ねた末に辿り着いたのが、食べられる食育トイ「なんのドーナツ?」なんです。


新しい物や体験のサービスを応援する購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」にて、3月17日より期間限定で先行リリース!

お楽しみに〜!

▼Makuake先行リリースページ ※3月17日18時より公開


▼「なんのドーナツ?」公式Instagramはじめました!

ドーナツを作るキッチンの様子や、シールパズルの活用法など「なんのドーナツ?」をより楽しむ情報をお届けします!ぜひご登録を〜。


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