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本当に大切なのは、野菜をポジティブに記憶できる体験


こんにちは!
「こどもカンパニー」の代表ガブリンです。

▼こどもカンパニー


こどもカンパニーの記念すべき第一弾プロジェクトのテーマは、こどもの「食」についてのお悩み。

今回の記事では、気になる第一弾のプロジェクトで取り組みたいことについてお伝えします!

野菜ぎらいはこどもの自然な姿


前回のアンケートの結果では、5人に4人の割合で、きらいな野菜があるというこどもがいることが判明…。

▼くわしいアンケートの結果はこちら


そもそもなぜこどもは野菜をきらいになってしまうのでしょうか?調べてみると、ちゃんと理由があることが分かりました!少々長くなるのですが、お付き合いください〜


食べ物の味は、舌の表面にある味蕾(みらい)という器官で感じ取っています。この味蕾を使って、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味という味覚の基本となる5味を感知して、おいしいか、おいしくないかを判断をするという仕組み。

しかし、この味蕾、実は大人になるとだんだん少なくなってしまうんです!!赤ちゃんの口の中には約10,000個存在するのに対して、成人では約7,000個、高齢者になると約3,000個まで減少すると言われています。

味蕾がいっぱいあるこどもの舌は大人よりも味覚を敏感にキャッチすることができる。だから、子どもは野菜の苦味や酸味を大人よりも強く感じてしまい、野菜ぎらいになってしまうというわけなんです。特に、苦味・酸味は、腐っていたり毒が入っていると認識されてしまい、命を守るために本能的に避ける傾向があるそうです。

さらに、初めて見る食べ物や見慣れないものに警戒心を抱く「新奇性恐怖」も原因の1つ。これは動物が本能的にもっている警戒行動で、「この食べ物は、食べても大丈夫かな?」「毒ではないかな?」と、食べ物の安全を確認するという意味がある大事な行動です。

つまり、きらいな野菜があることはとても自然なことだと言えます。

なので、大人が「好き嫌いをなくしたい!」と、こどもに無理矢理食べさせるのはあまり意味がありません。野菜の苦味や酸味を強く感じることで、いや〜な思い出が残ってしまい、さらに嫌いになってしまう可能性も。

では、一体どうしたら良いのでしょう??


給食中のこどもたちの声にヒントが…


その答えを、ぼくたちは給食中のこどもたちから学びました。

ある日、給食の時間のこどもたちの様子を見にいったときのこと。

いつもナスが苦手で残してたこどもがバクバク食べている姿を見かけました。

「すごいね!どうして食べられるようになったの?」

と聞いて見ると、

「これ自分で育てたんだよ」

とうれしそうにナスを見せてくれました。味は変わらないはずなのに、自分で育てたという体験があることで、食べられるようになったというのです。


こんなこともありました。

給食の食べ残しが少ないクラスにお邪魔したときのことです。

担任の先生が

「全部食べられたね!すごいね!」
「苦手な野菜もがんばっていて、かっこいいね!」

と声をかけていました。

すると、こどもたちが

「見て見て!ぼくも全部食べたよ〜」

と、次々に空っぽのお皿を見せてくれました。先生に褒められるのがうれしくて、嫌いな野菜もペロリとたいらげてしまったのです。


他にも、

「友だちと楽しくおしゃべりしてたら、いつの間にか食べられるようになったよ」
「自分でお料理してみたら、おいしく食べられたよ」

といったこどもの声も。

体験を通して野菜となかよしになる!


つまり、こどもが野菜を食べられるようにためには、

がんばって育てたからちょっとだけ食べてみようかな〜
みんなもおいしそうに食べているから一口食べてみようかな〜

という食べるきっかけとなる体験を通して、

食べてよかった!
楽しく食べられた!
褒められて嬉しかった!

というポジティブな記憶を残していくことこそが重要なんです!

「食」って、味や匂いや食感だけではなく、体験が深く関係しているんですね〜


「こどもの野菜嫌いをなんとかしたい!」と思っているお家の方の悩みを解決するために、

食べてよかった!楽しかった!と思える時間を作ること。
こどもの記憶に残るメモリアルな体験を作ること。

それこそが、ぼくたち「こどもカンパニー」が第一弾のプロジェクトで取り組みたいと思っていることです。


どうしたらこどもたちにメモリアルな体験を届けられるのか。
現在、試行錯誤しながら商品を開発しているところです。

「こどもカンパニー」の挑戦はまだまだ続きます…

次回は、こどもたちにメモリアルな体験を届けるためにぼくたちが考えていることについて紹介しますので、お楽しみに〜



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