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西遊記の蟠桃


西遊記 上中下 岩波少年文庫 呉 承恩 作伊藤 貴麿 編訳

蟠桃園をみだす

斉天大聖となった悟空は、蟠桃園の管理を任されることになる。
その桃とは

手前にある千二百本は、三千年にひとたび熟しまして、これをたべたものは仙人になれます。なかほどの千二百本は六千年にひとたび熟するもので、これをたべますと、長生不老がえられます。奥のほうの千二百本は、九千年にひとたび熟し、これをたべた者は、天地のあらんかぎり生きながらえることができます

岩波少年文庫 『西遊記』 「蟠桃園をみだす」 p69

仙人になれ、不老長寿にもなるという桃。最初は桃林を眺めて満足してはいたものの、熟したものを見ては我慢がきかなかったようで…
小見出しの通り、蟠桃を食い尽くすどころではおさまらず、おおいに乱すことになった。

まぁよくもここまで色々やれるものだなと、何度読んでも笑いがこみ上げます。が、この蟠桃、一口食べたらやめられないその気持ちわかりました。

蟠桃と西遊記

これがその蟠桃という桃です。
塩尻の果物屋さんで発見。
固めが好きなら今食べても、置いておくと熟しますよということで、帰宅してから一週間で完熟になったのでいただきました。 これまで食べたことない味わいで、ほんのりとした甘みが口いっぱいになり、野生味というか自然な味わいで滋養が拡がる感じ。 そりゃ、悟空じゃなくても、むしゃむしゃ食べてしまうわね。

8月いっぱいで終わってしまうこの蟠桃。
もういっかい食べたいな。

我が家の文庫には岩波少年文庫の『西遊記』があります。
文庫に来ている高学年のお母さんは井上洋訳さんのを一巻目からコツコツ
お嬢さんと一緒に読み聞かせをして毎晩楽しんでいるとか。
わたしはその子になりたいです♪

自分で読めるから読んだりしないわ。と言うなんてもったいないですよ。
ぜひ3年生になっても4年生になっても、一冊を一緒に読む、という楽しみは得難いものがあります。我が家も6年生でも毎晩読んでました。
どうぞ、良い時間育んでください。
思春期を乗り越える時に、その思い出が親子で助けになります!


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