そうだ、公認会計士になろう③

そうだ、公認会計士になろう②の続きです。だいぶ間あいてすみません。

◆論文式の勉強

ひとまず1回目の短答式に落ちたので、論文式の勉強を始めることにしました。
前述の通り、論文式は租税法と選択科目が増えるので、その科目は1から勉強しないといけないです。

科目の特徴を説明すると、以下の通りです。

・租税法:法人、所得、消費の計3つの税法が試験範囲。6科目の中でもボリュームが多いが、やればやるほど伸びる科目。


・選択科目:経営、経済、統計、民法の4つから1つが試験範囲。大半が経営を選ぶ(最もボリュームが少ないから)。自分も経営学を選んでいました。

1月ぐらいから徐々に答練が始まりだし、3月からはほぼ毎日のように答練があったと記憶しております。

短答式に落ちているため、4月から5月にかけては答練を受けつつ短答式の勉強をしないといけなくなったのでそこそこきつかったです(論文の答練はほぼほぼ解けないので、点数は悲惨でした)。

短答式に落ちた周りの受験生も徐々に答練に出席しなくなっていき、最後まで残ったのは僕ともう一人だけでした。それでも受け続けました。

◆2回目の短答式

そんなこんなで2回目の短答式試験を迎え、受験しました。
確か問題が難しすぎて絶望感しかなかったです。結果は不合格でした。

◆受験の継続について

この試験から撤退するつもりは全くなかったので、継続するという意思は固かったのですが、この時大学3年生になっていました。もし3回目の短答式(12月開催)に落ちたら本当に試験浪人しないといけなくなる状況でした(そんなに要領がいいわけでもなくもう一度並行して短答式と論文式の勉強をするのは無理だと思ったので)。
この時が精神的にきつかったです。いつこの試験は終わりを迎えるのか、もし大学在学中に受からなかったら本当にどうしようと涙が溢れ、時には眠れない日もありました。

◆リフレッシュしてみた

とりあえず8月の論文式は受験できないことが分かったので、ゆっくりすることにしました。今まで全然遊んでなかったので、この時期に久しぶりに遊ぶことが出来てこれはこれでよかったかなと思いました。

◆勉強再開

リフレッシュから勉強に戻るのはそこまで苦ではなかったですが、上級コースという形で講義と答練を受験するカリキュラムに申し込みました。この時自分の頭の悪さを恨みました。
上級コースはDVDの講義を見て再度インプットを行い、答練でアウトプットするという形式で進められていきました。

入門の時に1度講義を受講していたこと、教える先生によって理解の進み方がここまで違うのか、と愕然とした記憶があります。このインプットを通じて「ああそういうことだったのか」と理解していく感覚が何度もあったことを記憶しております。

◆3度目の正直

短答式向けの答練を受講し終わり、いよいよ3度目の短答式の試験当日。
今まであれだけやってきたんやと自分を鼓舞し、試験に臨みました。

ちなみに、この短答式から試験時間に変更がありました。具体的には、今まで管理会計論と監査論の2科目セットで合計2時間だったのが各科目切り離され、それぞれ1時間ずつとなりました。この制度変更は影響が大きく、それほど時間がかからない監査論を早めに解き、余った時間を管理会計論へ投入するといった戦略をとることが出来なくなり、実質管理会計論の時間が30分ほど減少したことになりました。
1時間ずつに分かれたのだから、そこまでボリュームのある問題は出してこないだろうと高を括っていたのですが、見事にその期待は裏切られることとなりました。
管理会計論の問題を見た瞬間に解き終わらないことを察し、足切りの40点すら取れないのではないかという不安が襲ってきました。1時間という問題数は大幅に減りましたが、1問1問の得点比率が上がり、その分難易度も上昇しておりました。本当に絶望したのですが、気持ちを切り替え、監査論と財務会計論を受験しました。
幸い、管理会計論の問題が難しかったのか財務会計論の問題は基礎的な内容ばかりでした。
終わってモスバーガー及び電車で自己採点をしてみたところ、69%はとれていたと思います。基準は70%なので超えていなかったのは不安でしたが、これだけ難しかったのだから受かるだろう、と思って少し胸をなでおろした記憶があります。

年明けに発表があり、ボーダーを確認すると60%。心配は杞憂に終わりました。
学習を始めてから丸2年、ようやく短答式を突破することが出来ました。

つづく

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