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【撮影編】写真が出来るまでの思考回路


どうも、フォトグラファーのKDです。

本記事は

「自分が撮った写真が何故そのように撮られたか」

という解説Noteです。
どうしたらそんなスナップ写真が撮れるの?という質問をしばしば受けるが、そのプロセスを言語化すると面白いのではないかという試みである。

作品に至るまでに考えていることは多かれ少なかれ必ず存在する。
「何に注目して」「何を工夫して」「どう被写体を生かすのか」
「他者と一味違う写真をどう目指すのか」

その時の思考回路を実際に書いていきたいと思う。
それが皆さんの今後の撮り方や構図の考え方に繋がれば光栄だ。

ではさっそくいってみよう。


題材

画像1

今回はこちら。銀座SIXの前で撮った電話男のシルエット写真である。
個人的にかなりお気に入りの作品であり、これが完成するまでにはいくつかのプロセスを踏んでいる。


1. 発見

皆さんがカメラを向ける時はどんな時だろう。なんとなく良いなとか美しいなと感じる時だと思う。そんな時は悩まず

とりあえず撮ってみる

これに限る。今回は電話する男性のシルエットがかっこいい!と思って、そこを題材に撮り始めた作品である。


画像2

それがこれ、なるほど悪くない。撮影時に考えたことは大枠以下の3点。
①白飛びしないこと。(設定値確認)
②銀座の雰囲気を残すこと。(空気感)
③雨の地面を映すこと、奥行きを出すこと(構図)

とりあえず撮る ≠ 無思考で撮る
何も考えずに撮ってしまうと改善点が見つからない。とりあえず撮るにも設定値と構図くらいは意識しながら撮ると良いだろう。


上の写真をみて皆さんはどう思うだろうか。この時の私は「この程度の写真は誰だって撮れるな。」と感じてしまった。なぜなら被写体に注目して単にそのまま撮っただけに過ぎないからだ。

そこで思考が次に進むのである。


2. 問題抽出

では何が自分の中で不満か今一度考えてみる。時間に余裕があれば一度プレビューで撮った写真をみて、客観的に眺められれば最高だ。

今回は先ほど意識した点を中心に見直しを行った。

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