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イタリア人の理解出来ない拘り

僕は外国人としてイタリアという国に住ませていただいている立場であり、イタリアの文化に対してあーだ、こーだ言える立場ではないのですがたまに「それってしなきゃいけないの?」的な文化やしきたりがあるので今日はその中でも3つの紹介をしたいと思います。


・ベッドメイキング


ベッドメイキングはもちろん僕もしますが丁寧過ぎるんです。
そもそも布団というのかシーツというのかなんか布が多いんです。
ホテルのベッド思い出してみてください。
布団とベッドシーツの間に謎のシーツがあり、その謎のシーツは枕の下、ベッドギリギリまで張った状態でセットされているためたまにその存在に気付かずに直に布団に入っていたなんて経験はあるのではないでしょうか?
さらにはその布団の上には毛布が。
挙げ句の果てに靴でベッドに上がらないのにも関わらずに設置されるベッドライナー。

色んな布はいいとして
「なんでベッドライナーを敷くの?必要ないでしょ?」と聞くと、

「必要じゃなかったらそもそも敷かないわ」
とのこと。

理解できないのです。

グレーの帯のようなものがベッドライナー



・テーブルクロス

朝食はバールでカプチーノとクロワッサンを摂ることが多いイタリア人ですが、家でも朝食を摂る人はいます。
とはいってもコーヒーかミルクにビスケットという簡単なものがテッパンなのですが、なぜか絶対にテーブルクロスを敷くのです。
考えてください。コーヒーとビスケットですよ?
パンがあってステーキがあってスープが出てきて…じゃないんです。
コーヒーとビスケットです。
理解できないのです。

「なんでテーブルクロスを敷くの?コーヒーとビスケットだけじゃん」と言うと

鼻で笑われ、
「いや、質問の意味が分からない」と答えられるのです。
まるで「なんで息してるの?」とでも聞かれた時の返答のように答えられるのです。

全く理解できないのです。


・計量器

特にパスタを使う時は絶対的存在の計量器。
「いやいや、ちょ待てや。何十年パスタ食べてきて何十年パスタに触れてきて何十年パスタ使って料理してんねん」とツッコみたくなる気持ちを抑えていつもみているのですが、どうしてなのでしょうか?
いつも同じお皿を使って計量をしているのなら1週間も計量し続ければたとえ目分量であっても相当なことがない限りそこまでのズレは生じないでしょう。
100歩譲ってお米炊くのなら話はわかるのです。お米と水の比率が全てを決めるのですから。
パスタですよ?お湯は全て捨てるのです。何をそんなに測る必要があるのでしょうか?
レストランでもないのに原価率を小数点単位で管理してるようで頭が痛くなります。

理解不能なのです。



今回は以上の3つを例であげてみましたがこういったことはまだまだたくさん存在します。

それでもやっぱり僕はそれらを受け入れ、理解しようと努力し、なぜそうするのかを言語化出来るようにならなければいけないのです。
理由は外国人だからこそ気付ける事だからなのです。





それなのに…






(アモーレ…今日もパスタ測っちゃってるよ…)


と心の中で呟いているのはここだけの話。

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