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仕事も家庭も全力でいきたいビジネスマンの家事育児

デザインコンサルタントの古長です。

我が家は、共働き夫婦+5歳娘+1歳息子の4人家族です。夫婦それぞれの実家は九州と東北で遠方ということもあり、実家の手を借りずに夫婦で何とか家庭をやりくりしています。横浜市在住ですが、幸いなことに子供2人とも0歳児から保育園でお世話になっています。

一般的な家庭では、家事育児の負担が妻に偏りがちです。我が家も例外ではなく、都内に通う私と、職場徒歩圏の妻では、保育園の送迎などを考えると、平日の家事育児は妻に頼らざるをえません。

仕事中心の生活の代償

こんなとき、仕事に打ち込んでいるので仕方ないと言って片付けてしまうことは簡単ですが、妻の助けがあって自分の生活が成立していることを考えると、普段からの妻とのパートナーシップを上手く築くことこそ、仕事に打ち込むために重要なことだと思います。

こちらは夫の育児に関する有名な統計です。

仕事に打ち込むばかりで家庭を蔑ろにしていると、そのうち家庭で夫の居場所がなくなる可能性だってあるんです。

しかし昨今はイクメンの潮流もあり、家事育児に積極的な男性が増えました。ただ、こんな状況が見受けられます。「私はイクメンなので家事も育児もやっているし大丈夫なはず。けど、なぜか妻が不満そう。」妻が望むほどの貢献はできていないのに、外にはイクメンアピールをしている夫も少なくありません。

分かります。男性がベビーカー押したり、子供を抱っこしたりする姿を見て「いい旦那さんですね」と周りは褒めます。少しの貢献でこれだけ外から褒められれば気持ちいいものですし、それをモチベーションにしても何ら問題ないと思います。

ですが、多くの妻は、それを良く思っていないかもしれません。「いい旦那さんですね」の返答に「いえいえ、家では全然なんですよ」と謙遜しているようで、実は本心かもしれません。

以下の記事は、一時話題になった家事育児の分担図です。興味のある方は記事も読んでみてください。多くの妻の心の叫びだと思っています。

分担図だけを切り出すとこんな感じ。

夫が考えている以上に、家事育児は膨大なタスク量なのです。夫の家事育児でフォーカスされがちな「風呂そうじ」「ゴミ出し」「保育園送り」「子供と遊ぶ」くらいでは、全くもって妻の負担を軽減できていないことが分かります。

パートナーシップとしての家事育児

「そうはいっても仕事が忙しくて時間がない。」分かります。大量の家事育児のタスクを、夫と妻で半々にするという解決策が理想ではありますが、時間的な制約を考えると、多くの家庭では無謀だと思っています。私も正直無理です。

ではどうすればいいか。我が家で大切にしているのは、以下の2点です。

① 明確な家事分担はしない

家事育児の分担をキレイに決めてしまうと、どうしても「できなかった時」に目が行きがちです。9割しっかりやっていたとしても、1割のできなかったことを注意されると、双方で家事育児のモチベーションが下がってしまいます。

だから、我が家では明確に分担はしていません。これにより、できなかったことを認めあえるようになり、お互いをサポートしやすくなります。さらに、家事育児をしたことに対する感謝の気持ちが生まれます。

平日に妻がクタクタで子供をお風呂に入れられなかったら、翌朝に夫がお風呂に入れればいいですね。食器を洗えてなかったら、仕事の帰宅後に夫が食器を洗えばいいですね。

② 量をこなすより、妻の負担を減らす

細々とした家事育児など量をこなすことを考えてばかりいても、実は妻の負担は減っていません。「そんなことより、こっちをやってほしかった」と思われているかもしれません。

折角の夫の努力が報われないのは勿体ないですね。夫婦お互いに我慢せずに対話し、本当に妻がしてほしい事は何かを理解し、夫婦の⼼のバランスを保つことが大切だと考えます。

我が家の場合は、妻の平日の負担を減らすための家事育児を、土日にまとめて私がするようにしています。さらには、時間に限らずできる負担の高いタスクは、平日の夜でも私がするようにしています。

男性にお勧めしたい家事育児

家庭によって、妻にとってどの家事の負担が大きいかは違うと思いますが、私のやっている家事育児を紹介したいと思います。

・一週間分の食材を週末に買っておく

毎日、保育園のお迎え後に子供と一緒にスーパーに買い物に行くのは大変です。何なら、それだけで消耗して、その後の家事のやる気もなくなってしまいます。そのため、我が家では私が週末に纏めて買い出しに行きます。

「毎日の料理が何になるか分からないのにまとめて買えない」と考る方もいるかもしれません。品数にこだわりたいのであれば確かに難しいですが、大体これらの基本食材があれば、平日は何とかなりますし、栄養面でも問題ないと思います。

牛乳/ヨーグルト/卵/豚肉(細切れ)/鶏肉(カット済)/ソーセージ/トマト缶(カット)/玉ねぎ/人参/しめじ/舞茸/小松菜/キャベツ(半分)/冷凍餃子/冷凍肉団子
※添加物を気にされる方は食材をアレンジください。

特に液体は重たいので妻に喜ばれます。ネットスーパーを使うのも手です。

・野菜と肉を小口に全て切って保存する

平日仕事終わりに、子供がいる中で料理をするのは大変な作業です。できるだけ短時間で料理を済ませてしまいたいものです。その中でも食材のカットはかなり面倒な作業で、包丁を使っている間に子供がキッチンに入ってくると気が気ではありません。

この妻の負担を解消するため、私は週末の間に野菜と肉を小口に全て切って保存袋にいれて冷蔵庫に入れています。子供が食べやすいサイズになっていれば切り方にこだわる必要はありません。特に根菜は固いので、予め切られていると妻の負担を減らせます。キノコや葉野菜は冷凍もできるので大量に切って冷凍保存しておくとよいです。

肉は、細切れ肉で売られているものも、子供には案外大きかったりするので、小さく切っておき、小袋に保存しておきます。これで、平日は食材をフライパン、鍋に投入するだけで完了です。

※ 品数にこだわると家事の負担が増えるので、我が家は対外大皿一品にしており、この方法でも問題ありません。食育をしっかり考えたい家庭にはお勧めしません。

・洗濯物を畳む

子供の服は細々としていて量も多いため、洗濯物を畳むのは負担の大きい作業です。しかし時間の制約はないので、平日の夜でもできます。洗濯物を干すのも大変ですが、洗濯機を回した直後にしかできないので、ここは割り切ります(それかドラム式洗濯機買ってください)。

洗濯物を畳む作業をしていると、ビジネスシャツのアイロンがけや、子供の保育園用の着替えの支度、翌日の子供の着替えの準備など、一緒にできる家事もこなせてしまいます。

・子供を外に連れ出す

子供と家で過ごすのもいいですが、外に連れ出すことで、妻の1人の時間を作ります。妻には、どんな時間を過ごしてもらっても構いません。

我が家では土日どちらかで、朝10時頃から私と子供で出かけて、15時頃に自宅に戻ります。その間妻は、読書、ランチ、ショッピングなど自由な時間を1人で過ごしてリフレッシュしてもらっています。

これに限らず妻が、「友人と食事に行きたい」「映画を見に行きたい」などの希望があれば、週末であれば特に制約なく行ってもらうようにしています(平日は、本当にごめんなさいという気持ちでいっぱい)。

・その他

その他はよく言われる家事育児ですが、休日にまとめて掃除機をかけたり、布団を干したりカバーをかけたり、平日夜は子供のおもちゃを片付けたり、米を炊いたりしています。あまり質には拘らず、とにかく負担を減らす方法を夫婦で話合いながら解決してます。

さいごに

こうして家事育児の中で夫がやるべき作業を見ていくと、育児に関わることよりも、日常の家事をいかにカバーして、妻が育児に専念しやすい環境を作るかも大切であることが分かります。

勿論、夫が育児に主体的に参加することは非常に大切ですが、通常の家事を疎かにしていると、どうしても家庭内で不公平感が出てしまいます。

パートーナーシップを重要視するのであれば、子供を見るだけではなく、妻目線を忘れずに家事育児に参加しておくと、普段の仕事もより精力的に取り組めるようになると考えます。

外から認められるだけではなく、妻から認められるイクメンを目指しましょう。

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