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廃墟ツアー in 釧路への想い

まちの課題と向き合う時がきた

先週、釧路市に関するこんなツイートが8万リツイートもされてバズってしまった。

釧路、ヤバイヤバイと噂には聞いていたけど、想像を絶するぐらいヤバかった。街中テナント募集中だらけ。

正直なところ、私自身もこのツイートをみた時に思ったのは

「釧路ってもっといいところなんです!駅前は確かにそんな感じかもしれないけれど、人もいいし、食べ物も美味しいし、釧路湿原ではカヌーができて、幣舞橋からみる夕日は素晴らしいのです!道東は本当に素敵なところなんです!」

という釧路のいいところを書き込むようなことでした。
しかしツイート主の方は何気なくつぶやいただけだったのだが、まさかこんなに反応がくると思ってなかったと困惑の中、さまざまな反応が彼に寄せられ、それを分析した内容をツイートしてくれていました。

釧路は時々こんな感じで、ネガティブなSNS発信でバズってます。その度に火消しをするように、いいところを発信することでなんとかしようとしてきた。いいところを知っている人たちだからこそ、そのネガティブなイメージを払拭したくて、みんな悲しい気持ちで良いところをアピールしてきたんです。

ポジティブではバズらない。ネガティブだからこそ注目されている

反応するのはすぐにできます。でも少し私も考えて、今までのやり方じゃこれ意味ないよね!って思いました。そして注目されているうちに、「逆手に取って考えよう。こんなに釧路に注目を集めてくれたんだ!」と捉え、この課題ごとみんなで考える形に持っていきたい!」と、すぐに考えたのが、この「廃墟ツアー」です。

そう思ったら、なんかとりあえずビジュアル作ってみたくなった。

そしたらご本人から反応がきた。

これはやるしかない。

廃墟ツアーという強強ワードへの様々な反応

「廃墟ツアー」というネガティブで強いワードによって、「面白い!行ってみたい!」という反応や、「そんなものを売りにするなんてけしからん!」とか「今もそこで商売をしてる人も住んでる人もいて、廃墟といったら悲しくなる」と言った声も見かけました。
私自身もまだそこで頑張っている方達にとってはとてもセンシティブな問題だと思うし、今までも何か新しいことをやろうとして「そんなことはすでにやってきたんだよ!俺らがやってきたことを否定するのか!」と、街づくりの想いを話して怒鳴られて泣いた経験もあります。
(6年前くらいに釧路のスナックで隣り合わせたおじいちゃんに「どんな仕事をしてんのさ?」って聞かれて話しただけなのに、めっちゃ怒られて泣いた)
でも、だからこそとにかく早くこれを立ち上げること、そして注目のワードで惹きつけることで、市民自体の反応とこれに注目してくれる人たちを集めて、廃墟課題について、「何で早く潰さないのかねー」とか、そんな外野じゃなくて自分ごとに落とし込むチャンスが到来したと動かずにはいられなかったのです。

街と向き合う風が吹いてる

今回の企画は、「廃墟ツアー」が本当に機能していくためのプレツアーとして、歩きながらアイディアを出し合う、アイディアソン型を考えています。
廃墟ツアーって、多分インパクト強すぎて嫌悪してるひとも一定数いるのは承知で、敢えて今回使いました。
この課題は釧路だけの問題じゃないので、注目された分だけ同じような廃墟課題の解決につながる手段が出てきたら嬉しい。

廃墟ツアーなんてネガティブだ!って叱られるかもだけど、ネガティブではなくてポジティブに変えたいのです。

とにかく注目を集めたならば、それに乗っかって私はこの街の課題を一緒に考えてくれる仲間を募集したいし、思いがけない魅力、市民でも知らないことを知ることができるきっかけだと思って、地元の人にもたくさん参加してもらいたい。その想いだけで走ってます。

Facebookでシェアしたら、いろんな人が声をかけてくれた

「うわ!楽しそう!」
「鉄北センター気になってます」
「釧路、興味深い」
「すごい気になる…‼︎
去年、釧路旅行を断念したことがあったので、きっかけ欲しいです‼︎」
「バチくそ興味ある!」
「これ行くっ! 学生時代の思い出の地 釧路!」
「昨日の今日で!😳流石すぎます!仕事終わりに、参加したい!多少なら幼少期の記憶で語れるかも…ダメかも笑」
「廃墟活用は地域課題解決として面白そうですね😆 苫小牧市も駅の目の前に巨大な廃墟がありますし…」
etc…

だから、やることにしました。
イベント申し込みはpeatixからお願いします。


廃墟ツアーをやるにあたって考えていること

いくつかこの強強(つよつよ)な廃墟ワードを意図しない形で伝わったりして欲しくなく、これをチャンスに変えるために考えていることを少しだけ書きます。

なぜ廃墟化したビルが存在しているのかを知る

「なんでこのまま放置してんのさ。早く市が対応してくれたらいいべさね」
なんて思ったことがありませんか?ただ眺めてるだけじゃ分からない、建物の所有者問題があるという課題の把握や、市としての対応の難しさなど、外からではわからないことも知ることができるツアーにします。
そして、放置されて「廃墟化」している場所で今もしっかりと稼働されてるお店もあるので、その場所に足を運んで近くから見て欲しいです。
訪れることでその場所にある良き部分にも注目していけるようにすることが大事。

こんな感じだったんだよ!若い子が知らない釧路の街の顔を知る

昔をよく知る方たちから当時の写真や思い出話、エピソードを聞きながら回りたい。なので写真集めとかしよーって思って受け付ける仕組みを設計中。
参加してくれる人たち以外からも、写真をもらったりして、照らし合わせながら見れたら面白いなって思ってます。
私も丸三鶴屋のレストランのプリンとか、高校生のころモスバーガーでバイトしてる友達のところに立ち寄った話とか、ISMの前で野茂選手と写真撮った話とかできます。
本当はVRとかARとかの技術を使って過去と今を行き来できたら面白いなとは思ってるんですが7月だと時間がないから、そういうことも今後の可能性として検証したい。

そんなことを呟いたら、北海道森町の山形さんが作った森町デジタルアーカイブがめっちゃ参考になるって教えてもらえた。

「たっくん教えて」って言ったら、「いいよ」って二つ返事できたから、これはやりたい。今回は難しくても、このうねりの中で子供たちと探求学習とかで一緒にやりたいな。

廃墟ツアーをやるときの注意点の洗い出し

廃墟の中や敷地内に入らないことはもちろん、安全面や撮影やSNSでの拡散方法など参加する際の心構えやルールの策定なども、きちんと分かる専門家をお呼びして整理したいです。

当日の霧フェスティバルに繋がっていこう!

このツアーを企画している、2022年7月22日は、釧路で霧フェスという37回目となる釧路のお祭りがあります。

駅裏からこの霧フェス会場まで歩きながら課題を掘り起こして行って、アイディアも出して、少しだけ釧路の街が寂しいんじゃないかなんて見え方をしちゃう懸念もあるのですが、霧フェスまできたら釧路の街を好きな人たちが集まって熱を帯びてる会場に辿り着くことができるんです!
このイベントを主催する霧フェス実行委員会の中心となるJC会長にも連絡させてもらい、コラボさせてもらう交渉も進めています。もちろん、ツアーとなった時の注意点なども、釧路観光協会にも相談したりしてます。

新しいことを始める時は怖い。協力者がたくさんいたから実現できます

私は釧路の街が大好きです。2017年に起業して、東京と釧路の二拠点で活動しています。その活動の中で、釧路の街づくりをしているローカルプレイヤーにたくさん出会い、みなさんの活動を知り、応援したりされたりしながら来ています。今回のことも何人かの皆さんに相談し、アドバイスをもらったりしながらこのツアーを企画しました。
ありがたいことです。ほんと、釧路のみなさん、私に声かけてくれる全ての皆さん、ありがとう。
ということで、廃墟ツアーよろしくお願いします。
(まだ全然詳細決めてないけど)

おわりに

何ができるか、一緒に街歩きしながら考えてみませんか?
ということ毎日考えてワクワクしてます。

廃墟ツアーからの霧フェスからの出張スナック琴絵企画

そんなこんな企画を色々してたら、その日の夜「スナックの1日ママやりませんか?」と声までかけてもらいました。
歩いてフェスってからのレインボースナックぽんこたんに行って、出張ママやらせてもらえそうなんで、決まり次第ページからお知らせしますね!

おしまい

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