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【認知症の基礎】四大認知症とは?(1−04)

認知症というのは、
『脳の細胞が少なくなったり働きが悪くなることで、記憶や判断力が失われる病気』
のことを指します。

認知症と診断するためには、最低でも問診、頭部CT、血液検査という3つの検査が必要です。

頭部CTや血液検査が必要な理由は、
『認知症に似た病気を除外するため』
です。

結論:四大認知症と呼ばれる、アルツハイマー型、レビー小体型、ピック病、脳血管性認知症の4つで、認知症の9割以上を占める


認知症は、一つの病気ではない

前頭側頭型とは、ピック病を指します

認知症状態を引き起こす原因には数十種類あります。
この事実はあまり知られていませんが、一方、四大認知症で9割以上を占めているのも事実です。

アルツハイマー型認知症

大脳の萎縮や脳内にアミロイドβが溜まった結果、脳内の神経細胞が次第に壊れてしまう病気です。
この病気になると、記憶力が低下したり、日常生活での判断力が失われたりします。

レビー小体型認知症

脳の神経細胞に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質がたまり、神経細胞の働きを妨げる病気です。
この病気になると、次第に記憶力や判断力が低下し、幻覚(見えないものを見ること)やパーキンソン症状(手の震えや歩行困難など)が現れることがあります。

脳血管型認知症

脳の血管が詰まったり出血したりして、脳の神経細胞が壊れることで記憶力や判断力が失われる病気です。
記憶力の低下や判断力の喪失が見られ、歩行障害や感情失禁、言語障害などが現れることもあります。

ピック病

前頭側頭型認知症とも呼ばれる認知症で、脳の前頭葉側頭葉が萎縮することで引き起こされます。
特に40~60代の比較的若い世代で発症することが多い病気です。
初期の頃は記憶力がはっきりしていることが多い一方、穏やかだった人が声を荒らげるようになったり、別人かと思うほどに性格が変わってしまうことがよくあります。

まとめ

突然、帰り道がわからなくなることもある

認知症と診断されるもののうち、半数弱がアルツハイマー型、レビー小体型と脳血管性がそれぞれ2割程度、ピック病が1割程度です。

ただし、アルツハイマー型がずっとアルツハイマー型かというと、そうでもありません。
レビー小体型に移行することもありますし、ピック病を合併することもあります。

要するに病型はグラデーションであり、時の経過とともに変化していく、と捉えた方が良さそうです。

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