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【秋田の旬スポットvol.4】 パリっ!ジュワっ!新時代のりんご飴|「蜜飴林檎」インタビュー

こんにちは!「KocchAke!(こっちゃけ)」編集部です。

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秋田県内の「新しいスポットや話題の情報」第4回目をお届けします!

今回インタビューに伺ったのは、2023年11月にオープンした、SNSで話題沸騰中のりんご飴専門店「蜜飴林檎」。キッチンカーで秋田駅西口の商業施設「秋田OPA」前や、県内各地へのイベント出店などで営業中です! 秋田県産のりんごを使用した“新時代のりんご飴”とは..? さらに「蜜飴林檎」代表の岩間さんはインスタグラムのフォロワー数2万人のインフルエンサーとしても活動して おり、SNSでの情報発信で工夫されている点も伺ってきました!

▼インタビューに答えてくれた方
・岩間大和さん|「蜜飴林檎」代表



「秋田には何もない、と言わせない」


——「蜜飴林檎」のご紹介をお願いします。

「蜜飴林檎」代表の岩間大和と申します。 「蜜飴林檎」は、キッチンカーで秋田県内各所に出向きりんご飴を提供する、りんご飴専門店です。皆様がイメー ジするお祭り屋台のりんご飴とは全く違い、外はパリパリ、中はジューシーの“新時代のりんご飴”と呼んでいま す。人気のプレーンをはじめ、ココナッツ、きなこ、チョコレートなど外側に様々なフレーバーを付けたり、カラーバ リエーションを楽しめるのも一つの魅力となっています。

「蜜飴林檎」代表の岩間大和さん


——「蜜飴林檎」を始めたきっかけを教えてください。

我々のような若い世代は、「秋田には何もない」と言って地元を出て行く人が多い印象です。それを解決する一 つの手段として「秋田には何もない」と言わせない為に、秋田にトレンドを持ってきたいと思い、着目したのがりんご飴です。 昨今のトレンドを調べていく中で、東京でりんご飴専門店が流行っていることを知りました。かつ、秋田はりんごの生産量が非常に多く、味もすごく美味しいです。さらに私自身がSNSでの情報発信を得意としておりましたので、その3つの掛け合わせでうまくいくのではないかと思い始めました。

一番人気のプレーン
様々なフレーバーを販売


——SNSでの情報発信はどのような工夫をされましたか?

「これからりんご飴専門店を秋田で始めます」という内容を物語形式で発信しました。一番最初に投稿した動画 は約50万再生と沢山の方に見て頂き、そこで一気に認知が拡がったのかなと思います。始める前から認知度を拡大し、いざオープンの際にドカンと集客できるよう、戦略的にブランディングをしていきました。 その効果もあってか、秋田OPAで初めて出店した際には、約80名ほどの行列ができました。また、にかほ市で出店した際には、お客様から「2時間半待ったよ」というお声を頂くほど、反響が非常に大きかったです。

——どのような客層が多いですか?

最初はトレンドのキャッチが早い女子高生をターゲットにしておりましたが、実際に蓋を開けてみるとファミリー層のご利用が非常に多いです。日中で完売してしまい、学校終わりの女子高校生が購入できない、と言う日も多々あります。

取材日も沢山の方が来店されていました

——オープンから沢山のお客様に来店頂いているかと思いますが、中でも印象に残っているお客様とのエピソードはありますか?

やはり今までのりんご飴の印象として、お祭りなどでよく目にするちょっと小振りなりんご飴をイメージされている方が多いです。そのりんご飴とは見た目も食感も異なる当店のりんご飴を食べてみて、りんご飴の概念が変わったというところで、リピートして頂けるお客様が増えてきていると感じてます。

確かな味はもちろん、見た目も映えます!

——今後の展望を教えてください。

現在はキッチンカーで営業をしておりますが、天候などの都合もあり、なかなか秋田市外への出店が叶っておりません。「○○市にも来てください!」という秋田市外の方からのお問い合わせが多いので、今後は秋田市外に店舗を構えられたらと思っております。


「秋田グルメを発信するインフルエンサー」


——次にパーソナルな部分を伺っていきたいと思います。ご自身も所謂”インフルエンサー”としてSNSで影響力のある発信をされていますが、発信を始めたきっかけを教えて頂けますか?

インスタグラムにて「やめろう|秋田なんもないと言わせない人」というアカウント名で活動しております。 自分が生まれ育った街を発信していきたいと思ったのがきっかけで、当時インスタグラムで個人がインフルエンサー(※)になっているのを見て、秋田で同じようなことをやっていきたいと思いました。その中で秋田の強みは何かと考えた時に「美味しい食べ物」が浮かび、現在は主に秋田のグルメに関する情報を発信してます。
数字的な面で言うと、2022年にインスタグラムの投稿を始め、2023年の12月にフォロワー数が1万人になり、 2024年の1月にフォロワー数が2万人を達成しました。

中には200万回以上再生された投稿も


——秋田グルメに関する発信をする中でのエピソードはありますか?

投稿で取り上げた飲食店さんから、私が発信したおかげで、集客数がかなり増えたというお言葉を頂いたのが非常に嬉しかったですね。

——インフルエンサーとしての今後の活動について教えてください。

秋田でSNSを活用して情報を発信している人が少ないと思っています。他の都道府県は、インフルエンサーと 呼ばれる方が何百人、何千人といる中で、僕の肌感覚で秋田は2桁程しかいません。もっと秋田の情報を発信していきたいという人を増やしていきたいなと思ってます。

「まちづくりで誇れる秋田に」



——学生に向けてメッセージをお願いします。

僕も就職活動する際に、東京で就職するか秋田で就職するかでかなり悩みました。東京で何不自由なく楽しく生活するのか、「何もない」といわれる秋田に戻り、まちづくりをしていくか..。自分が生涯を終える時にどっちの方が楽しかっただろうと考えた時に、やはり後者で、「何もない」秋田でまちづくりをして、誇れる秋田にする方が面白い人生になるのではないかと思い、秋田に帰ってくることを決めました。
やはり秋田を悲観的に見ている若い人が多いと思いますが、見方を変えて、自分の生まれ育った町をもっと元気にしていく活動をした方が、楽しく生活できるのではないかと僕は思っています。同じような気持ちのある人は、ぜひ秋田で就職することを選択肢の一つとして考えて頂ければと思います。

秋田駅前の「秋田OPA」前でのキッチンカー販売の様子

——オープンするや否や、たちまち行列の出来る人気店になった「蜜飴林檎」。その快進撃の裏には、SNSを活用した現代ならではの戦略と、「秋田には何もない」と呼ばれる状況を打開したいという岩間さんの秋田への想いがありました。そして、SNSを通じて発信する熱い想いと行動力が躍進を続ける原動力となり、人々の共感を生み出しているのではないでしょうか。「秋田で働く」にあたり、企業に就職するという選択肢はもちろんですが、自らが感じた社会への課題感を自らの手で解決するべく「起業」という選択肢もあります。岩間さんのように「働く」選択肢を狭めずに視野を広げること で、自らの未来も広がっていくのではないでしょうか?


◯取材・文・写真/KocchAke!(こっちゃけ)」編集部

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