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驚愕】1年間自宅で筋トレを続けた結果

運動が苦手で、嫌いなタイプであった私が筋トレを始めようと思ったきっかけはYouTubeの企画で人体実験を試みたのが始まりだった。それから1年間、ケガもあったし、病院にも行った。体重も10キロ増え、身体つきもずいぶんと変わり、精神的にも多くのことを学ぶことが出来た。

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初めに言っておくが私の筋トレは健康とファッションを追求するために実施されている。だから、お調子者の良いところ取り。口の筋肉だけは軽やかなヤツ。筋トレにわかファン。っと思って頂きたい。筋トレ系YouTuberが配信している効果的なトレーニング方法やどれほどの高重量を持ち上げられるか、そのようなコンテスト向けの話はない。

素人が1年間、筋トレを続けて学んだこと、感じたこと、変化や物語を楽しんでもらえれば幸いです。

始まった訳

始まりのきっかけとなった企画はシンプルなもの「30日間、筋トレを続けたらどんな変化が起きるのか?」好奇心から始まったのだが、初めから運動が好きだったわけじゃない。むしろ逆に嫌っていた。私は生まれてこの方、運動能力には恵まれていない。小、中学校で習っていたサッカーは補欠のまま卒業したし、かけっこやリレーでは苦い思い出しか残されていない。力もなければ、体力もない。私の体質は現場向きというより、指揮官向きだと思っていた。だから体よりも脳を動かす方が向いている。さらに運動はキツくて面倒だ。そのわりにお金にもならない。いや、それどころか余計に金かかる。汗もかくし、時間も取られる。何を好き好んであんなにキツいことをするのか理解が出来なかった。正直「こんな習慣に憑りつかれてる奴は健康オタクか、充実した私生活をひけらかすため、SNS用にタピオカを買うような奴だ」とさえ、思っていた。そんな根まで腐ったような思考と苦手なところを無視する性格、さらには健康や体型にも問題を持っていなかった。

ただ、ただ企画のため。期間限定の30日間。御託は並べず、とにかく自宅でトレーニング。

それがミイラ取りがミイラになってしまう始まりでした。

器具は弟の持っていたダンベルとシットアップベンチ、事務所で使っていたコロコロ付きのイスが役に立った。あとは自重で十分。やり方はYouTubeで専門家が山のように教えてくれる。フォームや栄養、メカニズムに関して丁寧に。

今思い返してみても手軽に始めたことは正解でした。この時に新しく取り入れたものと言えば、YouTubeとプロテイン。あとはあるものを利用する。

ジムに登録し、ウェアを買い込み、専門家を付け、ケツを叩いてもらう。その一切を私はしなかった。なぜなら“30日で辞めてやる”と思っていたから。

唯一のこだわりは「毎日すること」

嫌なときは腹筋だけで止めて良い。着替える必要もなければ、移動に費やす時間もありません。始めるハードルを究極的に下げることで、予定も組みやすく始める抵抗感は薄れる。やりたい個所を、やれるだけ鍛え、ほんの少し強くなる実感を経験する。

どんなプロリーグで戦う選手たちも、初めは公園や校庭で遊んでいるものです。初めから蹴り方がどうだ、投げ方がどうだなんて考えず、下手の横好き。自己満足。我流で良い。出来る範囲で、醍醐味を味わえれば、それで良いのです。ドーパミンやセロトニンが脳内で脈打つ感覚を。筋肉と骨格、神経が繋がる感覚を。持ち上げれず、子供のころおもちゃを買ってもらえなかったような悔しさの感覚を。覚醒が筋トレの醍醐味です。道場ではなく、公園のように。戦場ではなく、校庭のように楽しむ感覚。それが、トレーニング初期で大切なこと。

もちろん、素人がスポーツをするわけですからケガをすることもありました。フォームは不自然で、身の程に合わない重量にも挑戦したくなる。やはり男は、いくつになってもバカなのです。

ケガは本当に怖い。最悪、仕事にも影響を与えるし、私生活でも痛みを伴う。これがもし治らなかったら?っと不安にもなる。健康の為にやってるのに、元の木阿弥。だから今度は注意して、それでも筋トレに戻りたいと思えるのは、あの快感が忘れられないからでしょう。

肉体と魂

挑戦しない筋トレは失敗に等しい。どこまで持ち上げられるのか?その名の通り力試しがしたくなる。その単純さゆえ、人間関係や仕事のように複雑な要素は関与しない。上がったときは成長を実感できるし、潰されれば落ち込んで凹む。

どれだけ自分の意志に従わせるか。その一言で綺麗に収まりがつく。その1レップ、1レップには語りつくせぬドラマがある。ライオンがわが子を崖から突き落とすように、可愛い筋肉には旅をさせるのだ。

3レップまでは安定領域。筋肉たちは「俺に任せろ」っと言わんばかりに汗もかかず、しなやかな動きを見せてくれる。呼吸も頭の中もクールなものです。

7レップまでは内観領域。筋肉たちが「NO!」っと叫び始め、頭の中に警告音が鳴り始める。それを無視して「いくぞ!」っと指令を出し、強制的に次の動作へ運んでいく。迷いと決意が体の中で混ざり合う。

8レップからが挑戦領域。筋肉たちは無慈悲な指令に、叫ぶのを止めてしまい、動こうとすらしない。呼吸は乱れ、顔は引きつり、悲鳴が上がる。残った動力は魂のみ。ここで弱気になればナメクジのように潰れてしまい、覚悟を決めればゴリラのように持ち上がる。前回上がったはずの重量が、突然上がらなくなったとき、静かに内を見返せば、たいていの場合は甘えた小者がそこにいる。これが精神世界の奥深さ、最後に結果を変えるのは狂気じみた決意なのだと思い知る。最後の瞬間、頭の中をすでに潰されていて、出し切りもせずに、失敗もしなかったことを後悔する。だから、反省して次は覚悟を改める。

よく筋トレ中に体と魂の関係を考えることが多い。人間は現在の自分を拒絶する唯一の生きもので、どんな動物も経験するために動くことなど一切ない。食べるためにモノを持ち上げるし、巣を作るためにモノを運ぶ。繰り返し、繰り返し動かしたモノを、また元に戻すなんて動物の世界ではありえない。それは魂を与えられた人間特有の行動だと私は思う。

動物は芸術に関心がない。プライドや幸せにも興味はない。あるのは欲を満たす本能だけ。水族館の水槽に入れられた様々な魚たちが、優雅に仲良く泳いでいるのは食欲を満たされているから。魂を入れられた人間は、それだけで大人しくなることは無い。どれだけ快適な状況にいても厳しい経験にわが身を晒す。

それでしか魂に触れることができず、筋肉を破壊し、肉体を彫刻のように作り上げる。そのひと彫り、ひと彫りは木のように簡単には削れない。凹ませ、出そうとしているのは己の肉体。これまで馴染んできた魂の入れ物。水滴が岩をも砕くように、1レップ、1レップを時間をかけて、少しづつ変化を楽しむ。そのプロセスでは困難の真っただ中にいようとも、それが魂を感じさせてくれるわけですから、気持ちよさや充実感に内は満たされます。

鏡に映った彫刻が示すもの。それは、これまであんなに苦しかったトレーニングを逃げもせずに立ち向かった自分。雪降る凍える日も、蒸せるような暑さの日にも、大好きなあの娘に振られた日にも、怠けることなく乗り越えてきた自分。そんな積み重ねてきた経験に、ほんの少しだけ魂を垣間見ることが出来るんです。見た目だけで人は判断できないが、見えない何かが見た目を決めている。その不変の事実を噛み締め鏡を見つめているのです。

ホーム・ジム

私の筋肉はトレーニングを始めて一度もジムへ行ったことのない、箱入り筋肉だ。ダンベルから始まって時を重ねるごとに、ひとつずつ、器具が増えていった。必要なものを、なるべくお手軽に揃え、最終的には12万円ほど使った。

器具が増えれば、当然、種目も増える。次第に筋トレ時間も増えていき、どこかで折り合いを付けなければいけなくなる。この段階的な環境の変化にも私はメリットを感じている。

きっとジムに行けば「ケーブルマシン」や「スミスマシン」など多彩な器具に触れることが出来る。目移りは必須。だが、特にトレーニング初期はターゲットを限りなく減らした方が効果は大きく表れる。私の場合、家にダンベルとシットアップしかなかったので半年間は胸と腹と腰しかトレーニングをしていない。集中された分、ターゲットへの粘りが増し、変化量が増す。結果、見た目の成長をより楽しむことが出来た。アレもコレも無いために、同じ個所だけ鍛えるしかなかった効能である。

他にも自宅でのトレーニングには予期せぬ効能はあった。この空間に私だけの精神世界が誕生した。自分より力持ちもいなければ、ひ弱もいない。きっとジムに行けば「何キロ上げてるんだろう?」「すごいカラダだな」「あの人怠けてる」など他の筋肉マンたちの強弱に関係なく気になってしまうだろう。それで内心、一喜一憂してしまう。特別の才能がない私にとって実際には鼓舞されるより、残念に感じることの方が多い。その比較は修行を台無しにしてしまう汚れた考えで、そういった邪念が純粋さを曖昧にしてしまう。少し奇妙に聞こえるかもしれないが、自分しかいない空間で自己新記録は世界新記録に等しい。

この一発、上がれば世界新記録。

そんな世界観に酔いしれながら、これからも自己ベストの更新を自分と向き合い気長に続けていく。動画で撮影しておけば後で見返して成長を実感できるし、フォームを確認することもできる。これは撮影が禁止されているジムでは出来ないことだ。

私のファースト・イヤーはこんな感じです。ルーティーンはアップからストレッチまで1回90分、週4回。食べ物はプロテインを毎日120g、クレアチンとEAAを筋トレの日には飲んで、毎月5,000円ほどかかる。普段の食生活を変える気は無かったが、これだけの量を飲んでいると1日2食で十分、お腹は空かない。それでも体重は10キロ増え、スーツがパッツんパッツんになるほど体型は変化して、予想を超える重量増に驚いている。好奇心で始まった企画だったが得るものが多く、これからも学び続けるだろう。それは、この複雑な世界で最もシンプルな答えを、いつも教えてくれる。

🎥動画でおさらいはYouTubeチャンネルも覗いてみて↑↑

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