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辞めるのはまだ早い(4月のひとこと)

突然ですが、キャリアコンサルタントという仕事をしている私から、今後毎月ひとつずつ、仕事に関する記事をお届けしようと思います。

初回は、タイトルの通り、入社したばかりなのに「もう辞めたい」と思っている方への記事です。

私が言うまでもなく、特に新卒で入社した人が、最近は3年目まで、いやもっと早くに辞めてしまうことがとても多いです。

想像していた仕事や職場と違う、というのが、いちばん大きな理由ではないかと思います。

インターンなどの制度があっても、実際に毎日仕事に行くまで、本当の仕事や職場の姿はわからないものだと思います(一緒に暮らしてみるまで、相手のことが本当にはわからないのと同じように)。

なので私は辞めることに反対はしません。
何を隠そう、私自身も新卒で入った会社が合わないと思い、4月下旬の同期旅行をさぼって、転職のために大学に卒業証明書を取りに行った人間です。

ただ、辞めても辞めなくても、どこかに所属して働くのであれば、初めにすることは同じなのではないかと思います。
それは、「仕事の基本を身につける」ということです。

どんな仕事をするにも、基本となることは同じです。
毎日時間に遅れず出社する。
周りの人にあいさつをする。
今日すべき仕事を確認する。
報告・連絡・相談をする、など。
野球をする人が、キャッチボールや素振りをするのと同じ。
それをしないで、試合に出られるようにはならないでしょう。

同じことを身につけるのであれば、場所はどこでもいいのではないかと思うのです。
だからやっと就職が決まった今、辞めなくてもいいと思います。

でももし、今の環境がどうにも自分に合わないと感じて、キャッチボールや素振りをする気にもなれないなら、辞めて次の職場に行くのもひとつの手です。

ただ、転職にはコスト(時間と労力と費用)がかかります。
今の会社に入るにも、コストがかかっているはずです。
また、今の会社を選んだ理由もたくさんあったはずです。
それを今一度、振り返ってみてからでも遅くありません。

コストをかけても、転職した方が仕事に集中できると思うなら、辞めて次を探しましょう。法令違反があるようなブラック企業だった場合も同じです。
辞めない、と腹を決めたら、まず1年頑張ってみましょう。


イラストはみんなのフォトギャラリーよりお借りしています。
golchikiさん、ありがとうございます。

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