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ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント:1 /東京都美術館
さて、ゴッホ展である。
先日のような経緯があって、珍しく当日券購入の列に並んだ。
いつか参考にできるように、そのあたりのことをまとめて記録しておくとしたい。
会期終了10日前の木曜日。
開館9時半のところ、8時ちょうどに到着。その時点で17人ほどが並んでいた。当日券を求める人と、最も早い時間帯の予約を済ませている人が混在している状態。
開館の15分ほど前にゲートが開き、順に館内へ。そのまま当日券購入の列となるが、うち1、2名が加わらずそのまま入場。予約組らしい。
購入できたのは、9時半から10時の入場回。いちばん早い枠だった。
展覧会の公式ツイッターによると、10時40分には予定枚数分の販売を終了したとの由。おおむね連日、同じくらいの時間帯、開館から1時間ほどが経過した頃に売り切れとなっているようだ。
――今回の展覧会はその名もずばり「ゴッホ展」で、主役はゴッホである。
ところが、主役はひとりだけにあらず。
もうひとりの主役が、コレクターのヘレーネ・クレラー=ミュラーさんだ(親しみを込めて「さん」付けとさせていただく)。
ヘレーネさんがつくったクレラー=ミュラー美術館(オランダ)は、アムステルダムのゴッホ美術館に次ぐ世界第2位のゴッホ・コレクションを誇る。ゴッホ美術館はファン・ゴッホ家の所蔵品がもとになっているから、純粋なゴッホ・コレクターとしては、ヘレーネさんは随一の存在といえる。
クレラー=ミュラー美術館では《アルルの跳ね橋》《夜のカフェテラス》《種まく人》《糸杉と星の見える道》など、名を聞くだけでビジュアルが浮かぶような有名作をいくつも所蔵している。
そのコレクションから、《種まく人》《糸杉と星の見える道》を含む油彩28点、素描・版画20点が来日。
これだけでも驚くべきだが、ゴッホ美術館から《黄色い家》を含む4点も同時に来ている。
そんな大事件が、いままさに上野で起こっているのだ。(つづく)
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