見出し画像

たくらむ技術 加地倫三

社会人1年目くらいのときに読んですごく感銘を受けた本で大事に本棚に取っていたが、改めて社会人11年目になった今読み返してみた。
amazonで調べてみたら2013/1/1に購入していた。社会人1年目の正月に買った本で感慨深い。

今読み返して、当時とはまた違った視点で読めたと思う。

読み進めていくうちに、
超一流のクリエイターなんだなぁというこだわりが随所に散りばめられているのがよく分かる。

ただ、ぼーっと番組を見ているだけでは気づかない、
むしろ違和感なくスムーズに入ってくる演出や完璧な辻褄をあわせるための工夫について事細かに記載されており、
全国の一般ユーザーに幅広く楽しまれる番組を作るための工夫が凝縮して書かれている。

自分だからこそ生み出せるものを見つける

企画を出す際には、世の中のトレンドや流行りに関する論点は取り上げられやすい。そういったものはある程度のものにはなるのだろうけども、

本質的には、自分自身で見たもの、感じたものを要素分解し、考え、何が心に残ったのかをよく考えて企画をすることがオリジナリティを生み出す。
オリジナリティの面白さを自分自身で見つけないと、二番煎じは所詮二番煎じで一番手の成功を得ることはできない。そこそこもものになるので、それに甘んじて、クセになってはいけない。

自分自身だから出来るオリジナリティを磨き上げること。
自分自身でアイディアを狭めてしまうことなく、「逆に」を考えるなど、アイディアの幅を広げ、オリジナルを磨きあげること。本質を見抜くこと。

常にアンテナをはる

ある程度形になって仕上がったとしても、それで満足することなく、常にチャレンジは続けること。
形になったものは、そのうち飽きられてしまうもの。
パクリの話にも通じるが、常に何か新しい発見や新しい本質を見つけることは続けること。

その努力は口で言うは簡単だが、なかなか出来るものではない。

フィードバックを受け取ること

大人になるにつれて、周囲から怒られること、叱られることというのはとても減ってしまうものである。
ただ、一方、人間の成長を考えた場合に、成長するポイントとなるきっかけというのは他人からのフィードバックをもらえた時こそが多いのではないか?と思う。

フィードバックを受け取ることは、受け入れがたいことも多くはあるが、貴重な自分自身の成長機会として喜んで受け取るような気持ちでいることが本来はとても成長にとっては良いのだと思う。

ものづくりにおいて大義を持つこと

自分がやっていることとは、何のためにやっているのか、誰の役に立っているのか、については見失ってはいけない。
それを裏切ってまでやることは周囲から支援されることもなく、信頼を失ってしまうのだと思う。
成功に導くためには大義があり、
その関係者、周囲、お客さんへの配慮など多方面への気遣いなども合わせて並大抵のことではないが、それを乗り越えていかなくてはならない。
でも、だからこそ、大義が重要なのではないかと思う。

チームで作るものづくりをする意味とは

チームでものづくりをする場合、やり方次第では、とんでもなく良いものになったり、とんでもなくマイナスに働いたりすることがあるのだと思う。
それを分ける成否というのは、圧倒的な事前の準備と、その上でのチームで起こるハプニングを受け入れ、その中で協調し、共鳴することなのだと思う。
そういった意味では、周囲への配慮、視野の広さ、日頃から礼儀正しくすることなど、人としての徳や余裕を持つことなども、プロとしてはとても意識しないといけないのだと思う。


この記事が参加している募集

#ビジネス書が好き

4,120件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?