見出し画像

韓ドラ「二十五、二十一」に見る青春と過去の感情を畳むということ

「青春」と聞いて、まず何を思い出しますか?

先日、ネフリドラマ「二十五、二十一」の最終話まで完走して自分の中の「青春」がガッツリとくすぶられたのでここにアウトプットしておこうかと思います。

https://www.netflix.com/jp/title/81517168

このドラマ、ざっくりというと10代後半〜20代前半の多感な時期の青春群像ドラマ。
そしてこのドラマの最大のポイントは、よくある韓国ラブコメにありがちな「いやいや、こんなの絶対あり得ないし。」っという興醒めしつつもこのまま夢を見せてくれぇと思わせる非現実的な展開ではなく、全世代に「あぁ、この感じすっごくわかるわ。」ともれなく共感を呼ぶ実にリアルな話の展開という点だ。


このドラマに関しては韓ドラの定型と比較するとある種 sadendな終わり方なので一般的な韓ドラのハッピーエンドを期待した or 只今青春真っ只中 の方の中には相当なモヤ付きを抱えたままの最終回となったかもしれない。


当の私はと言うと、数年前にこれを観ていたら多分相当モヤっていたと思う。

そう、自分の通り過ぎた青春時代とそれを混同して共感して落胆して、また自分の古傷に触れて心のささくれがめくれ上がって痛くて痛くて天を仰いでいたと思う。



  • 過去の感情を畳むということ




ネタバレになるのだが、この物語の秀逸である要因のひとつとして、主人公のナヒドが過去の初恋のような大事な恋愛を青春の1ページとして収めている様に一見は見えるのだけど、実は最終話で彼女が40代になってから「やっと自分の中で辛くも輝かしかった青春の恋愛」をきちんと書き換えて消化出来たと言うことが非常に人間らしく現実的であると感じた。


誰しも、もう自分の中では畳み切れていたと思っていた感情がふとしたトリガーによって予想外にドドっと押し寄せ「あぁ、こんなに感情が動くなんて、一瞬にしてあの時に引き戻されて今でもこんなに苦しいなんて、、、あの時の苦おしい感情を全然畳み切れていなかったじゃん、私。」って気付くことってあると思う。


御多分に洩れず私自身にもそんなことは日常茶飯事で、その度に、それはそれは丁寧な菓子折りに蓋をするように畳み切れていなかった過去の感情を一旦広げては思い変え、また畳んでの繰り返しだ。


だから、この主人公ナヒドのラスト、一旦過去に戻ってヒリヒリするんだけど切ないんだけどその時の感情を畳み切ってまた「現実の今」を生きるという感じにすごく共感する。そして共感できること自体が嬉しいし、自分もそれなりに経験してきた分だけ微量でも成長できているのかなとも改めて再確認できた素晴らしいドラマとの出会いだった。




  • 過去の感情を畳んで今を生きる



そう、今は先人の智慧に学び「思い変える」という方法を実践しているので私のような小者でもどうにかこうにか精神崩壊せずに「今」を生きれていると感じるけど、以前の私は「ずっと過去」を生きて苦しくもがいていた。


しかも「過去」を生きているとは当人は気付かず、同じ様な試練をクリア出来ないから同じ壁でまたつまづく。ループだ。完全にループだ。それは苦を伴うし、そもそも抜け出す方法も知らなかった。


言い換えると抜け出す方法を知って実践さえすれば、確実に見える景色が変わるし「今」をがっつり生きている実感が湧いてきてちょっと腹の底に力を感じられるようになる。



  • まずは自分の思考の癖を知る



ちなみに私が実践している方法としてはまずは「自分の思考の癖」を知るところから始まる。

私のように拗らせてきた人のほとんどがこの「自分の思考の癖」によって自ら苦の世界を生きているんじゃないかなって思う。

聞いた話によるとこの思考の癖って幼少期など相当昔についたものっぽいので自分とピッタリくっついてなかなか自分では気付かないことが多い。

だけど、自分を知ることを諦めずに丁寧に丁寧にやっていくうちに自分が陥りがちな思考の癖マイパターンに気付いてくる。


このドラマでいうところのナヒドが「母親は仕事で父親の葬式にも来なかった。母親は家族よりも仕事が大事で、自分は大事にされていない。」という思い込みだ。

そしてその思い込みの思考の癖はペキジンとの恋愛関係においても遺憾なく発揮される。

そうあの別れのシーンだ。


というように、私達って本当に面白いくらい「自分が見たい世界」しか見ない。

そう、青春時代って良くも悪くも「自分」が世界の中心だし、自分の人生が誰かの脇役でもあるだなんて思いもしないある意味無垢な時代かもしれない。

だから我々は、そんな青春時代を思い出させるこの様なドラマを観て心がヒリヒリしたりあったかくなったりするのかもなー、なんて思ってみた。



ドラマ「二十五、二十一」
他にも見どころはたくさんあるけども、そんな観点から見てみるのもまた粋かもしれない。



最後に別に宣伝ってことじゃないけど私がこの「思い変え」の手法を学んだ講座はこれ



っという感じでここでアウトプットして私の中の「二十五、二十一」にも終わりをつけようと思う。

とても美しく人間臭く大好きで素晴らしいドラマだった。


最後までお読み頂きありがとうございました。

韓ドラ、サイコー!

この記事が参加している募集

#多様性を考える

27,802件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?