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イギリス人は大麻を吸うか

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大麻を巡る国際情勢は日々変化し、それが持つ効果や危険性について議論が進む中、今ではいくつかの国で合法化されるまでに至っています。

イギリスでは、一応法律的に禁止されています。

なぜ一応と付けたかというと、ほぼ取り締まられないからです。

そして、具体的な数字はわかりませんが、かなり多くの人が、それもカジュアルに吸っています。

吸っているところを警察に見られると取り上げられたりはするみたいですが、若者にはばっちり蔓延していますし、ここまで広がってしまったものを一つ一つしらみつぶしにしていくのはもう不可能なのだと思います。

酒のように酩酊状態になることもほぼなく、依存して人生が崩壊するほどでもない。このような認識が広がっているため、多くの人、特に若者は、そこまで悪いことではないと思っているのが現状です。それが良いことか悪いことかの判断はできませんが、昨今のイギリスでは、少なくともこういう状況です。

もちろん、だめでしょ!!という人もたくさんいますし、認識は人それぞれです。

僕が所属していたハンドボール部では、2年生くらいの学部生の子たちは何人か吸っていましたし、たばこに混ぜて自作していました。もちろん僕は吸ったことはありませんが、みんなけっこう気軽に勧めてきました。

大麻の匂いは一度嗅ぐとすぐにわかります。何か焦げたような、たばこほど不快ではないですが何とも言えない独特の香りです。

吸った時の気分を聞くと、酒とは違って落ち着く上にハイになると言っていました。僕の友人は、吸った後ホテルに戻って1時間くらいニヤニヤしながら気持ちよさそうに寝転がっていました。笑


どうやって手に入れている?

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電線に括り付けられているこの靴、ここの家の主は大麻を吸いますよ、のサインなんです。

一応売り手も買い手も非合法のことをしているという自覚はあるため、バイヤーを通して結構アナログな売買が行われています。靴のカラーによって、コカインやヘロイン、はたまたセラーかバイヤーか、見分け方があるみたいです。

僕は最初この靴が何かわからず、干しているのか、ゲームで括り付けられたものなのか、いろいろと考えて面白いからとりあえず写真を撮りました。

電線が無い家は、顔馴染みのバイヤーと電話を通して購入したりしています。外で吸っている人もいるので、彼らには共通の知り合いがおり、そこから売買のネットワークが広がっています。

大麻に関する認識は、その社会的寛容とともに変化していると感じます。この流れは、ヨーロッパ諸国のみならず日本にも押し寄せ始めていることは間違いありません。「意外と害はないらしい。」「依存性は低いらしい。」様々な情報が交錯し、日本でも、そのうち多くの人がその認識を持ち始める可能性はあります。

日本における徹底した薬物の教育は、グローバル化と情報化社会によって変化しようとしています。

大麻問題、この先どうなっていくのでしょう。





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