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【書評・要約】メンタルが強い人がやめた13の習慣 著者:エイミー・モーリン

【この本を一文で説明すると】

力を発揮できない原因である「心の悪い癖」をやめさせ、軽やかな人生を後押ししてくれる本


【このような人におすすめ】

・「昨日の自分より良くなりたい」と努力している全ての人

・自分を哀れんでしまう人

・自分でコントロールできない要素に悩んでしまう人


【手放すべき13の習慣について】

全てについて詳しくまとめると膨大な量になるので、1つの習慣について「手放すべき理由」、「やること」、「やめること」を3点ずつにまとめました。見出しを付けたので、気になった習慣のみ見て頂くなどして効率的にご利用ください。


【1】自分を哀れむ習慣

〈手放すべき理由〉

・時間の無駄だから

・ネガティブな感情が膨らむから

・ほかの感情と向き合えないから


〇やること

・現実を把握すること

・積極的に問題解決に取り組むこと

・アクティブに、自分を哀れんでなどいられない行動をとること


×やめること

・「私の人生はほかの人よりひどい」と思い込むこと

・受け身になり、自分のできることに目を向けなくなること

・持っているものより、持っていないものにこだわること


【2】自分の力を手放す(=思考、感情、行動を人に支配されてしまう)習慣

〈手放すべき理由〉

・自分が何者なのか理解できなくなるから

・自分の価値を他人に決められてしまうから

・目標を見失うから


〇やること

・自分の選択を認める発言をすること(例:「私は〇〇することを望んでいるようだ」)

・人との間に、心理的にも物理的にも健全な境界線を引くこと

・相手に謝るつもりがなくても許すこと


×やめること

・被害者意識がにじむ言葉を使うこと

・やりたくないことを自分でやって、「させた」相手を責めること

・他人の意見に、自分の感情を左右されること


【3】現状維持の習慣

〈手放すべき理由〉

・現状維持は「溝にはまって動けないのと同じ」だから

・新しいことを学べないから

・先延ばしにするほど難しくなるから


〇やること

・目標を定め、達成するための現実的な期限を設けること

・感情と合理的思考のバランスをとった上で、今までと違う行動をとるか決断すること

・変化と現状維持のメリット、デメリットを検討すること


×やめること

・変化について考えようともしないこと

・何かの節目を迎えるまで先延ばしにすること

・合理的な分析をしないまま感情で決めてしまうこと


【4】どうにもならないことで悩む習慣

〈手放すべき理由〉

・時間とエネルギーを無駄にするから

・いたずらに自分を責めるから

・不安が増すから


〇やること

・自分がコントロールできる問題の解決にのみ心を注ぐこと

・結果をすべて自分の責任にしないこと

・必要な時には助けを求めること


×やめること

・全て自分でやろうとすること

・自分でコントロールできないことに時間を費やすこと

・相手の気持ちを考えず、思い通りに動かそうとすること


【5】みんなにいい顔をする習慣

〈手放すべき理由〉

・みんなを喜ばせようとするのは不可能で、時間の無駄だから

・機嫌を取る人間は操られやすく、自分自身を見失うから

・自分の価値観が不明確になるから


〇やること

・自分の価値観を明確にし、それに従って行動すること

・何かを頼まれたら、イエスという前に自分の気持ちを確かめること

・はっきり言うことが歓迎されない場面でも、きっぱりとした態度をとること


×やめること

・自分がどんな人間で、何を大切にしているか見失うこと

・自分ではなく、ほかの人の気持ちだけを考えること

・多数派に合わせたり、もめ事を避けるために賛成したりすること


【6】リスクを取らない習慣

〈手放すべき理由〉

・チャンスを逃してしまうから

・平凡な人生になってしまうから

・目標をあきらめることで気落ちしてしまうから


〇やること

・どんなリスクを特に難しく感じるのか明らかにすること

・意思決定に影響を及ぼしている、根拠のない思い込みを認識すること

・決断を下す前に、各リスクを計算する時間をとること


×やめること

・リスクについての決断を感情に任せること

・根拠のない思い込みに、新しいことに挑戦する意欲を左右されること

・事実を無視したり、最善の選択に必要な情報が足りないのに、学ぶ努力をしないこと


【7】過去を引きずる習慣

〈手放すべき理由〉

・「今」あるチャンスを見逃してしまうから

・今後の準備ができないから

・健康に悪いから


〇やること

・悲しみに積極的に対処すること(そうすれば「今」に心を注いで今後の計画を立てられる。)

・嫌な出来事を振り返るなら、感情ではなく事実に目を向けること

・過去と仲直りする方法を見つけること


×やめること

・失ったものにこだわって、今を生きられないこと

・つらい出来事を何度も思い出し、その時の感情に目を向けること

・過去をやり直そうとしたり、過ちの埋め合わせをしようとしたりすること


【8】同じ過ちを繰り返す習慣

〈手放すべき理由〉

・目標を達成できないから

・自分に対して否定的になるから

・過ちを正当化する、根拠のない思い込みが生まれるから


〇やること

・自分の責任を認めること

・過ちを繰り返さないように計画書を作ること

・いつもの行動パターンに戻るきっかけを明らかにしておくこと


×やめること

・言い訳したり、他人のせいにしたりすること

・ほかの選択肢を考えず、衝動的に行動すること

・自分は誘惑に負けないと思い込んだり、過ちを繰り返す運命にあると決め込むこと


【9】人の成功に嫉妬する習慣

〈手放すべき理由〉

・自分で毒を飲んでおきながら、その毒で人が苦しむことを願うようなものだから

・成功を目指すことをあきらめてしまうから

・自分の価値観を手放してしまうから


〇やること

・自分の「成功の定義」を明らかにすること

・嫉妬心を生み出すネガティブな思考を、合理的な思考に置き換えること

・自分の強みに目を向けること


×やめること

・ほかの人の夢を追いかけること

・ほかの人の人生がどれほど素晴らしいかに思いを馳せること

・常に自分と周りを比べること


【10】一度の失敗でくじける習慣

〈手放すべき理由〉

・失敗を避けると、成功も避けてしまうから

・挑戦しなくなり、学びがなくなるから

・やり抜く力が育たないから


〇やること

・失敗を、学ぶチャンスだと捉えること

・失敗に対する根拠のない思い込みを明らかにし、現実的な思考に置き換えること

・自分のスキルを誇示するのではなく、磨くことに専念すること


×やめること

・一度失敗したくらいで無理だと思い込むこと

・失敗を実際よりも悪く捉えること

・得意でないからと言って手をつけないこと


【11】孤独を恐れる習慣

〈手放すべき理由〉

・人間関係に気を配りすぎると疲れてしまうから

・一人の時間は生産性を高めるから

・一人で過ごすスキルが心の健康を助けるから


〇やること

・毎日数分間は一人で思いにふける時間をとること

・感情を整理するために日記をつけること

・マインドフルネスを習得すること


×やめること

・常に雑音を聞き続けること

・同時にいくつもの用事をこなし、心ここにあらずの状態でいること

・やることリストを見ながら、いくつ用事をこなしたかで一日の進捗を評価すること


【12】自分は特別だと思う習慣

〈手放すべき理由〉

・自分の行動に責任を持てないから

・他人に共感できないから

・被害者意識を持ちやすくなるから


〇やること

・人生のどの分野で「人より優れている」と思っているかに気づくこと

・もらいたいものより、与えたいものに目を向けること

・恩返しを、困っている人たちにすること


×やめること

・「もらえて当然」と思うものを数えること

・「もらえて当然のものがもらえない」と考えて、他人に与えるのを拒むこと

・常に自分にとって最善のことばかり考えること


【13】すぐに結果を求める習慣

〈手放すべき理由〉

・目標を妨げる行動に走るから

・ネガティブな感情が生まれ、将来に備えなくなるから

・誤った結論を導いてしまうから


〇やること

・目標達成にかかる時間や難しさについて、現実的な期待をはぐくむこと

・自分の進歩を測る、正確な方法を見つけること

・ネガティブな感情に、健康的な方法で対処すること


×やめること

・すぐに結果を出せると期待すること

・物事がすぐ改善されなければ「進歩していない」と思い込むこと

・目標達成に必要な作業を避けたくて、近道を探すこと


~おわりに~

この本を読んで「私は強い」と宣言すればメンタルの力が高まるわけではありません。

自分が自分のコーチになり、行動を観察し、感情の手綱を握り、思考を検討する…そういった努力の賜物としてメンタルの強さが育つのです。

この本をきっかけに「心の悪い癖」を手放し、軽やかに人生を歩む人が増えることを願っています。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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